現在はアマゾン傘下になっている”Internet Movie Database“(インターネット・ムービー・データベース、略称:IMDb)は俳優、映画、テレビ番組などに関するデータベースのこと。IMDbには作品の評価スコアが掲載されており、その点数が高いと多くの人に評価されていると言われています。実際にエミー賞受賞作品などは上位にランクインすることが多いです。以下のスコアは2022年12月現在のスコアです。名作のブレイキング・バッドが不動の一位を維持し、ゲーム・オブ・スローンズなどトップ10あたりは以前と変わらない高評価作品ですが、それ以下は変動しています。参考程度ですがこのサイトで紹介しているドラマのトップ100前後のスコアをまとめました。
ブレイキング・バッド
スコア:9.4
高校の化学教師ウォルターは肺ガンで余命2年と宣告される。家族に遺す現金を調達するべく、ウォルターは化学の知識を生かして違法ドラッグ(クリスタル・メス)を製造し、かつての教え子と組んで後戻りのできない犯罪へと手を染めていく。
名作中の名作。エミー賞などの受賞歴も数え切れないほど。ウォルターの壮絶な人生を演じきったブライアン・クランストンが圧倒的。洗練されたカメラワークと構図、ピタリとハマったキャスティング、伏線をきちんと回収して細部まで練られた脚本などすべてが素晴らしい!
バンド・オブ・ブラザース
スコア:9.4
スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス製作総指揮。1944年6月のノルマンディ上陸作戦から1945年5月のドイツ降伏までのヨーロッパ戦線で戦った、陸軍101空挺師団パラシュート歩兵連隊のエリート「E中隊」の激闘を描く。
戦争を情感的にではなく冷徹に細やかに描くことでリアリティを徹底的に追求。クオリティの高さから戦争ものの映画・ドラマの中でNo.1と評価する人も多い。ダミアン・ルイス始め出演キャストも豪華!
チェルノブイリ
スコア:9.3
ザ・ワイヤー
スコア:9.3
メリーランド州西ボルティモア。麻薬組織の捜査のために編成された特別捜査班の追跡劇が、ボルティモア市警察内部の政治的駆け引きや麻薬取引の世界での権力闘争を絡めて描かれる。
銃と麻薬がはびこるアメリカの都市環境の描写がリアル。派手な展開はなく捜査も地道だが、細部までよく練られたプロットに唸らされる。個性的な登場人物がそれぞれ魅力的でハマる人はどっぷりハマるドラマ。
ザ・ソプラノズ
スコア:9.2
ニュージャージーを縄張りとしたマフィアのボス、アンソニー・ソプラノ(トニー)。血筋も実力も申し分ないトニーだが、マフィアと家庭という2つのファミリーをまとめるストレスに日々悩まされ、パニック症候群に悩むようになる。
イタリアンマフィアの異色のホームドラマ。トニーはクマのような容貌でボスらしい怖さも備えているのに、繊細で悩みが多いという愛すべきキャラ。マフィアの男とはという矜持とブラックユーモアを感じさせる脚本が秀逸です。
ゲーム・オブ・スローンズ
スコア:9.2
原作は全世界で6,000万部を超えるジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説「氷と炎の歌」。中世ヨーロッパを意識した7つの王国から成る大陸を舞台に、1つの鉄の玉座を狙って大陸全土の覇権争いが繰り広げられる。
エミー賞常連のドラマ史に残る名作。映画をもしのぐ映像美は圧巻でスケールも壮大。原作を損なわない秀逸な脚本と個性豊かなキャスト。ファンタジー要素も楽しめるが、何よりも愛憎渦巻く人間ドラマに目を離せない。メインキャラも容赦なく死亡するなど展開が全く予想できない!
シャーロック
スコア:9.0
パイプの代わりにニコチンパッチを貼り、スマートフォンとGPSを駆使して犯人を追いかけ、自分のサイトでその推理を披露するという21世紀の現代に蘇ったシャーロック・ホームズが、元軍医のジョン・ワトソンと共に複雑で迷路のような謎を紐解いていく。
ベネディクト・カンバーバッチが一躍有名になった作品。ホームズの人間性や鋭い観察眼などは従来どおりながら、現代的な感覚もバランスよく見せている演技が見事!ワトソン役のマーティン・フリーマンとの相性も抜群で一級品の推理ドラマに仕上がっている。
The Office(ザ・オフィス)
スコア:9.0
ファイヤーフライ 宇宙大戦争
スコア:8.9
西暦2517年、地球滅亡の後、人類は銀河に広がり「コア」と呼ばれる中央の惑星は全惑星を支配下においていた。マルコム・レイノルズは「コア」に抵抗する一人で、ファイヤーフライ級の宇宙貨物船セレニティー号の船長である。セレニティー号には戦闘員や操縦士など計8人が乗っており、色々な惑星で騒動に巻き込まれていく。
「アベンジャーズ」などで知られるジョス・ウェドン監督の作品でカルト的な人気を誇る。2005年には完結編となる映画も制作された。邦題の大戦争などは特に起こらず、宇宙を舞台にしたウエスタン的な人情劇が毎回繰り広げられる。ネイサン・フィリオンを始めとするキャストのその後の活躍も目覚ましい。
トゥルー・ディテクティブ
スコア:8.9
1995年、刑事のコールとハートは残忍な連続殺人鬼の行方を追っていた。そして2012年。かつての殺人事件と酷似した死体が見つかり、事件の再調査が行われることに。引退していたコールとハートは警察に呼び戻されるが、事件は2人を思わぬ方向へ導いていく。
各シーズンで設定もキャストも異なるが特に素晴らしいのがシーズン1。2人の刑事の人生が2つの時代にまたがって描かれ、ラスト2話では2人の再会後を描くという斬新な構成と綿密な脚本。重厚だがテンポは単調ではなく、事件を追うシーンは緊張感がみなぎる。人生が激変しながらも、事件の真相に迫ろうとする2人の真の刑事の姿に胸を打たれること間違いなし!
ベター・コール・ソウル
スコア:8.9
「ブレイキング・バッド」のスピンオフ。口は達者だがうだつの上がらない三流弁護士のジミー・マッギル(=ソウル・グッドマンの本名)は、病を抱えた弁護士の兄チャックの世話をしながら今にも崩れそうな日常を必死に支えていた。そしてある事件をきっかけに、ギャングなどのワケありな男たちと関わることになっていく。
本家のファンは必見!本家と同じく洗練された構図や照明、緩急のあるテンポ、ご都合主義一切なしの緻密なストーリー。法曹界サイドと裏社会サイドの話が同時並行で進行していきジミーが両サイドをチョロチョロしつつ、ファイナルシーズンでその両サイドが見事に融合するシーンがあるのだがこれは本当に衝撃的だった!このエピソードのIMDBスコアも9.9!本家のその後につながる展開も見逃せません。
となりのサインフェルド
スコア:8.9
コメディアンのジェリー・サインフェルドと高校時代からの親友のジョージ、元彼女のエレイン、アパートの隣の部屋に住んでいる住人のクレイマーの4人の日常を題材にしたコメディ。
1990年代にアメリカ人の4人に1人が見たと言われたくらい大人気だったシチュエーション・コメディ。4人それぞれ個性的で面白いが一番強烈なのはジョージ!偏執的で執念深く、小心者かと思えば大胆だったりと行動が予測できないのがおかしい!
ファーゴ
スコア:8.9
フレンズ
スコア:8.8
ニューヨーク・マンハッタンで暮らす男女6人の恋愛、友情をコミカルに描く。舞台の大半はアパートのモニカの部屋、廊下を挟んだ向かいのチャンドラーの部屋、もしくはアパートの近くにあるカフェ“セントラル・パーク”で、6人はたいていの時間をここで過ごす。
シチュエーション・コメディの大ヒット作品。6人それぞれのキャラクター設定がキャストにピタリとハマっていた。キャスト同士の仲もよく、2021年にはキャストが再会する番組も制作された。
ボクらを見る目
スコア:8.8
ザ・ホワイトハウス
スコア:8.8
アメリカ大統領の公邸であると同時に、多くの職員を擁する“職場”でもあるホワイトハウスを舞台に、大統領と彼を支えるスタッフたちの多忙な日常を描く。国防、貿易、教育、そして麻薬など、現実でもアメリカが抱える問題を背景に物語が展開し、政治の内幕も赤裸々に描かれる。
カメラや人物を切り替えながら、働くスタッフの会話が凄まじいスピードで進行する群像劇。マーティン・シーンが公明正大で弱者に寛容な大統領を演じたのも人気の要因だった。リアリティの追求を超えて現場の熱気がありありと伝わってくる名作。
高慢と偏見
スコア:8.8
ツイン・ピークス
スコア:8.7
人気者のローラ・パーマーが遺体で発見され、ツイン・ピークスの町に衝撃が走る。捜査が進むにつれ、町の裏に秘められた禁断の情熱や私欲、嫉妬、陰謀が明らかになり…。FBI捜査官のデイル・クーパーとハリー・トルーマン保安官が、町の秘密に迫っていく。
鬼才デヴィッド・リンチが製作総指揮を務め、90年代に社会現象を巻き起こした伝説のミステリードラマ。印象的なテーマ曲、斬新で前衛的な映像、多彩な登場人物たちが織りなすストーリーには一度引き込まれるとハマってしまうこと間違いナシ!
ナルコス
スコア:8.7
コロンビアで麻薬密輸組織「メデジン・カルテル」を創設したパブロ・エスコバルは世界第七位の富豪にまで上り詰める。麻薬流通やパブロの力を危惧したコロンビア政府はCIAやDEA特殊特殊部隊を擁するアメリカ政府ともに事態を収めるべく動くが、やがて血みどろの戦いになってゆく…。
実話をもとにしたフィクションとは言え、内容は背筋が凍るほど恐ろしい。買収に応じない政治家たちは殺害し、大統領を狙って民間機まで爆破してしまうのだから…。その一方でパブロは慈善活動も行っている。対する警官たちも正義よりも復讐心に苛まれていくのが怖い。善悪で割り切れない人間性をまざまざと感じさせてくれる作品。
キング・オブ・メディア
スコア:8.7
一代で巨大メディア帝国を築き上げ、メディア王の称号を手にしたローガン・ロイ。世界的影響力を持つ彼は、ある日突然病に倒れる。病院に搬送された父のもとに駆けつける4人の子供たち。彼らの心配は生死を彷徨う父ではなく、メディア帝国の行く末だった。
ローガンと子ども達の歯に衣着せぬ態度と傍若無人ぶりに、最初は呆れてだんだん笑えてくる。他の家族たちも自分たちの利益優先というダークユーモアが満載。急展開や人間関係のドロドロなど、一度見始めると止まらなくなる中毒性がある作品!
ローマ
スコア:8.7
紀元前52年、ガリアを征服したカエサルはローマへの凱旋を果たそうとしていた。そんななか、盗まれた鷲の軍旗の奪還を命じられたカエサル軍の兵士、ルキウス・ヴォレヌスとティトゥス・プッロは、古代ローマを揺るがす重大な事件に巻き込まれていく。
過激なアクションとエロチシズム、壮大なスケールで話題を呼び、エミー賞も受賞した作品。陰謀が渦巻くドラマチックな展開に惹き込まれる。この時代の理解にも役立つが、当然ながらお子様は鑑賞禁止です!
ピーキー・ブラインダーズ
スコア:8.7
第一次大戦後の1919年イギリス・バーミンガム。悪名高いギャングを率いるトミー・シェルビーは、どんな犠牲を払おうとも、暗黒街の頂点を目指してひたすら邁進していく。
剃刀付きのハンチング帽、ツーブロックヘアが特徴のギャング一家のドラマだが、血なまぐさい場面はあまりなく、暗くて渋い世界観にどっぷりハマれる。1シーズンも6話で完結するのでストーリーも中弛みしない。心地よい声と青くて冷たそうな瞳のトミーを演じるキリアン・マーフィの存在感にくぎ付けになってしまう!
オズ
スコア:8.7
オズワルド刑務所の一画には、最新テクノロジーと24時間体制による監視付の特別区画があった。「エメラルド・シティ」と呼ばれるその一画は、新しい囚人更正プログラムのために、人種、年齢、犯罪歴など、様々な重罪犯たちが集められている…。徹底したリアリズムで刑務所内の現実を描き、生きる意味の本質をあぶりだす衝撃の人間ドラマ。
伝説的な刑務所ドラマでJ.K.シモンズの代表作に挙げる人も多いだろう。極限まで追い詰められ、入所してからドンドン顔つきが変わっていく囚人たち行く末に目が離せなくなる。2022年12月現在、日本で配信しているサービスがないことが残念。
テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく
スコア:8.7
アメフトのコーチだったテッド・ラッソは、経験もないのにイギリスに渡ってサッカーチームを監督することに。小バカにする選手たちや不満だらけの地元ファンを前に、果たしてテッド・ラッソの流儀を見せることができるのか?
エミー賞連続受賞の高評価作品。爆笑というよりもクスっと笑えるコメディ。テッド・ラッソのあらゆる人に敬意と好奇心を持って接する姿勢が、少しずつ周りの人たちを動かしていく展開が心に沁みる。数エピソードでも見ればきっとテッドのファンになってしまうハズ!
シックス・フィート・アンダー
スコア:8.7
パサディナで葬儀社を営むフィッシャー家を舞台に、世代間の価値観の対立、同性愛などセクシュアリティの混乱、ドラッグをはじめとする社会問題など、平和なサバービアの仮面の下に渦巻く”危機”を容赦なく暴くドラマ。
葬儀社が舞台、そして毎シーズン冒頭が誰かの死から始まるという設定で、死を考え生きることを考えさせられる秀作。登場人物は癖のある人達ばかりなのにエピソードが何となくブラックユーモアと共に収束に向かう脚本がうまい。大きな感動を呼んだ最終話のスコアは9.9!
マンダロリアン
スコア:8.7
ザ・ボーイズ
スコア:8.7
コメディ俳優のセス・ローゲン製作総指揮。ガース・エニスとダリック・ロバートソンの同名コミックが原作。ヒーローがセレブとして扱われるダークな世界を舞台に、腐敗してしまったヒーローを正しい道へと導く自警団の姿を描く。
過激な暴力描写や性的なシーンも多い大人向けドラマ。テーマはダークだがテンポは良く、軽快な音楽やブラックユーモア、個々のヒーローたちの見せ場なども楽しめる!
フリーバッグ
スコア:8.7
差し伸べられる救いの手をことごとく拒絶し、常に虚勢を張りながらも、癒しを求めるタブー知らずの女性フリーバッグ。皮肉屋で性欲は強め、怒りに駆られ悲嘆に暮れるという現代のロンドンを生きる1人の女性の心理を描き出す。
脚本・主演を務めたフィービー・ウォーラー=ブリッジがエミー賞で二部門を受賞。最初は下品で皮肉っぽいフリーバッグが受け入れづらいが、だんだん彼女の心情がわかり始めるとハマります!20代以上の女性にはぜひ見てほしい作品。
ザ・シールド ルール無用の警察バッジ
スコア:8.7
ロサンゼルスの架空の都市ファーミントンを舞台に、ギャング犯罪専門のタスクフォース「ストライクチーム」の活躍を描く。彼らは独自の正義感と行動理念で、時には署長の命に逆らい、違法とも言えるメソッドで捜査を展開する。
ヴィックは言葉遣いも下品で野蛮だし、かなり行動も過激。大きな成果のためには多少の悪事も辞さないという、人によっては痛快?不快?なドラマだが銃社会アメリカでは受けるのか、7シーズンも続いた人気ドラマ。
ドクター・ハウス
スコア:8.7
患者はウソをつく。自分の患者はもちろん誰も信用しないアウトローな医師、ハウス。偏屈で常に無愛想だが、慣習にとらわれない思考と完璧とも言える鋭い感性から、命を救うために解かなくてはならない医学のパズルに挑戦し続ける。
ハウス役のヒュー・ローリーがいるから成り立っているのではと思わせるぐらい、彼の怪演が光る。偏屈で全く好人物とは言えないのに、患者の症状には真摯に向き合って原因を追求していく姿勢は清々しい。シーズンの進行とともに彼の内面や人間関係の変化が描かれるのも興味深い。
バトルスター・ギャラクティカ
スコア:8.7
人工知能を備えたロボット“サイロン”による核爆弾攻撃で壊滅的な打撃を受けた人類の生存者たちの冒険が語られる。生存者たちは一隻だけ破壊をまぬがれた旧型宇宙空母ギャラクティカに守られ逃れる。サイロンの追跡をかわしながら、アダマ艦長とロズリン大統領は人類の新たな安住の地となる“地球”を目指す。
1970年代の「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイク。このようなSFものの派手さはあまりなく、重厚で時には不条理な人間ドラマがメインだがそれにハマるとファンになる人多し。格好いいカメラワークにも注目!
ストレンジャー・シングス 未知の世界
スコア:8.6
姿を消した少年、人目を忍び行われる数々の実験、破壊的な超常現象、突然現れた少女。すべての不可解な謎をつなぐのは、小さな町に隠された恐ろしい秘密だった….小さな町で次々に起こる失踪、死亡事故..これらを解決するのは消えた少年の3人の親友と新しい友人。
1980年代の娯楽や背景などを細かく再現しておりアラフォー以上の世代には懐かしさ満点。また若い世代でも、子供たちが力を合わせて困難に立ち向かう姿には胸を打たれ、自分の冒険心を思い起こされるだろう。圧巻の演技を見せるイレブン役のミリー・ボビー・ブラウンには今後も注目すべき!
ダウントン・アビー
スコア:8.6
第1次世界大戦勃発直前の1912年。イングランド郊外にたたずむ大邸宅“ダウントン・アビー”。そこで暮らす貴族グランサム伯爵一家の相続問題をめぐる上流社会の愛憎渦巻く人間関係と、邸宅で働く多くの使用人たちの人間模様が描かれる。
イギリスの歴史ドラマが好きな人は必見!建物、衣装、小物に至るまでこだわっていて美しい。エンターテイメント性も社会性も備えた邸宅内の上流下流それぞれの人間関係に惹きつけられる。
マッドメン
スコア:8.6
1960年代ニューヨーク。 大手広告代理店で働くドン・ドレーパーは、タバコから政治家まで幅広いクライアントを持ち、商品を売るためには手段を選ばない敏腕広告マン。クライアントやパートナーからは絶大の信頼を置かれている一方、ドレーパーは家族や同僚たちも知らない“ある秘密”を抱えていた…。
保守的だが自信に満ち溢れていた時代をディテールまでこだわって見事に再現。野心的で欲望に忠実なキャラクターがみんな魅力的!セクハラが当然だった時代にアシスタントから出世していく新人女性を描くという視点もグッド!
セヴェランス
スコア:8.6
暗い過去を持ち、自分の人生をやり直そうとする主人公マークは、手術で仕事と私生活の記憶を分離された社員たちのチームを率いる。職場以外の場所で謎の同僚から接触を受けたことで、彼らの仕事に関わる真実が明らかになっていく。
一昔前のような雰囲気を醸し出しているのに、仕事と私生活の記憶を分離するという斬新な技術がテーマ。ストーリーは静かに進んでいくのにドキドキするというとても上質なスリラー。ベン・スティラー監督らしい、洗練された構図や巧みなストーリー構成も印象的。
マーベラス・ミセス・メイゼル
スコア:8.6
1958年、ニューヨーク。アッパーウェストサイドに暮らすミッジ・メイゼルは、夫や子供たち、そして華やかな食卓のある幸せな日々を送っていた。ところがその日常が大きく変わる出来事が起こり、主婦だった彼女が、コメディアンになるという驚きの決断をするのだ。
ファッションや細部までこだわった作りで、この時代のアメリカの生き生きとした空気感を味わえる。ストーリーのテンポも良いので飽きずに見られるし、キュートで愛らしいミッジの決断を応援したくなる!
新スター・トレック
スコア:8.6
SFドラマ「スター・トレック」シリーズの第2作。ジェームズ・T・カークがU.S.S.エンタープライズを率いて5年間にわたる歴史的な調査飛行を終えてから約80年後の24世紀、その艦名を受け継ぐ惑星連邦宇宙艦エンタープライズ(U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D)は冷静沈着なピカード艦長指揮の下、時に人類未踏の星域への探索に、時に惑星連邦周辺諸国との交渉にと銀河を飛び回る。
第1作からメンバーを一新して大ヒット。冷静なピカード艦長、冗談好きなライカー副長、人間になりたいアンドロイドのデータ、悩めるクリンゴン人ウォーフなどの個性的なキャラクターたちが魅力的。2020年にはピカード艦長メインのスピンオフも作られている。トレッキー(スター・トレックのファン)には見逃せない作品!
シャーロック・ホームズの冒険
スコア:8.6
ロンドンのベーカー街221Bに下宿する高名な探偵シャーロック・ホームズのもとには、さまざまな難事件が持ち込まれる。ホームズは親友で医師のジョン・ワトソンとともに捜査に乗り出し、持ち前の優れた観察力と推理力で事件を解決へと導いていく。
正統派のホームズ・ドラマを見たいならコレ!内容もコナン・ドイルの小説に忠実で、ジェレミー・ブレット演じるホームズも原作イメージに最も近いと評価され、世界中のシャーロキアンに今日まで愛され続けている。
ハウス・オブ・カード 野望の階段
スコア:8.6
新大統領誕生の立役者フランシスは、大統領選に尽力した見返りとして国務長官の地位を約束されていたが、新政権発足と共に白紙に戻されてしまう。突然の裏切りに怒り心頭のフランシスは、妻クレアの後押しもあり、大統領を失墜させるべく謀略を企てて新たな野望への階段を上り始める。
映画をも凌ぐ壮大なスケールが大きな話題を呼んだ作品。フランクの緻密な戦略と自ら手を汚すこともいとわない度胸、それを叱咤激励するクレアとの戦友のような関係が印象深い。残念ながらケヴィン・スペイシーが降板したためシーズン6はクレアが主役となる。
フライデー・ナイト・ライツ
スコア:8.6
テキサスの小さな町にあるディロン高校のアメリカン・フットボールチーム「パンサーズ」の新コーチに元アメフトのスター選手エリック・テイラーが就任した。毎週金曜日の夜、アメフトに青春の全てを賭ける選手たちや試合の勝敗に一喜一憂する町の人々。高校アメフト部の勝利に情熱を燃やすコーチと選手たちの交流や、激しくもはかない至高の瞬間を生きる人々の光と影を描く。
キャストの安定した演技と胸躍るようなストーリー展開で高い評価を得た作品。2022年12月現在、日本で配信しているサービスがないことが残念。
ザ・クラウン
スコア:8.6
若くして即位したエリザベス2世。政治情勢や家族をめぐる問題に向き合いながら、苦悩と葛藤の中で国を治めた英国君主の姿を、実話に着想を得てドラマ化したフィクションシリーズ。
美術や衣装に莫大な制作費をかけたという映像美がスゴイ。現王室の話なので何かと物議を醸すことも多く、シーズン5配信前の2022年9月に女王が崩御して批判が高まったため予告編に「この物語はフィクションです」との文言が加えられた。とは言え内容はあくまでも堅実で重厚、王室への畏敬の念にあふれているため一見の価値あり!
ライン・オブ・デューティ
スコア:8.6
テロ対策班に所属する若き巡査部長・スティーブは、誤射事件の隠蔽指示を拒否したことから現職を追われてしまう。異動先は汚職特捜班。通称「AC-12」と呼ばれる、汚職警察官を取り締まる部署だった。そこでスティーブは警察内部の闇を垣間見ることになる。
ありがちな警察ものではなく主役は警察の汚職特捜班。特捜班のメンバーもその調査内容も地味であるのに対して、毎シーズンの調査対象に華のある俳優を起用しているのも面白い。調査対象も賢いので一筋縄ではいかず、追い詰める側と追い詰められる側の攻防がスリリングで目を離せない!
1883
スコア:8.6
デッドウッド 銃とSEXとワイルドタウン
スコア:8.6
略奪、横領がはびこり、欲望が渦巻く混沌としたアメリカ西部開拓時代。山岳地帯ブラックヒルズに位置するインディアン領土のデッドウッドという発展途中の町を舞台に、金持ちになることを夢見る者、 無法者、事業家、元軍人、泥棒、中国人労働者、娼婦、プレイボーイ、ガンマンが様々なドラマを繰り広げる。
アメリカ人が大好きなウエスタンだが、ウエスタンの枠に留まらず重厚な人間ドラマを描いて高い評価を得た作品。2022年12月現在、日本で配信しているサービスがないことが残念。
Xファイル
スコア:8.6
UFO、UMA、オカルトなど科学では証明できない超常現象による事件。「X-ファイル」と呼ばれるそれらを専門にするFBI捜査官フォックス・モルダーと新任捜査官のダナ・スカリーは、数々の奇妙な事件に関わっていく。
1993年から11シーズンも続いたロングランドラマで主演の二人も大ブレイク。ミステリアスなテーマ曲も有名。テーマが超常現象なので、通常の犯罪ドラマとは異なり、毎回解決したような、していないような…という感じで終わるのも独特です。
デクスター
スコア:8.6
THIS IS US/ディス・イズ・アス
スコア:8.6
現在、過去、未来を交差させて描くヒューマンドラマ。イケメン俳優、「脱肥満」を目標とする女性、エリートビジネスマン、そして妻の出産(三つ子)を間近に控えた男性。置かれている状況も性格もまったく異なる彼らには、同じ誕生日以外にも共通点があった。
交差させて描かれる過去や未来の出来事がある意味衝撃的で、その後が気になってしまうという仕掛けが秀逸。家族それぞれが壁にぶつかり、苦しみながらも支え合っていこうとする姿がとにかく泣ける!物語のすべてがついに繋がり、断片的だった未来が明かされるファイナルシーズンはとにかく見逃せない!
アトランタ
スコア:8.6
デアデビル
スコア:8.6
幼い頃に事故で失明した代わりに、他の感覚が超人的なレベルに研ぎ澄まされたマット・マードックは、昼は弁護士として法の下に正義を追求し、夜はデアデビルとして、ニューヨークのストリートにはびこる犯罪に立ち向かう。
暗闇で繰り広げられるデアデビルのアクションがとにかくカッコいい!親友で弁護士のフォギーがとってもいい人でドラマの緊張を和らげている。マットが、デアデビルとしての行動は果たして本当に正義なのか?と自問するのも人間らしくていい。
IT’S A SIN 哀しみの天使たち
スコア:8.6
1981年ロンドン。同性愛者のリッチーたち5人はピンクパレスと名付けたアパートで共同生活を始める。様々な葛藤を抱えながらも楽しく暮らす5人だったが、HIVの感染が急激に拡大し仲間が次々とエイズを発症していく。
エイズへの恐怖と同性愛に対する偏見によって世間が混乱した時代だが、誰よりも恐ろしかったのは渦中にいる彼らだったはず。観ていて非常に辛いテーマだが、80年代の人気ポップスと共にストーリーがテンポ良く進むのでいつの間にか彼らの人生に引きこまれて見入ってしまう秀作。
イエローストーン
スコア:8.6
イエローストーン国立公園に隣接する広大なダットン牧場。ジョンを家長とするダットン家が、開発業者や先住民との土地を巡る争いに巻き込まれていく。
米国で大人気となった、雄大な大自然を舞台に展開する重厚な人間ドラマ。荒っぽいカウボーイだけが主役ではなく、存在感が光る長女ベスや、開発業者や先住民などの様々な視点も取り入れた現代的な西部劇です。
マインドハンター
スコア:8.5
アンという名の少女
スコア:8.5
天性の想像力と溢れんばかりの情熱が取り柄の少女アンが、孤児院を出てカスバート兄妹の元に引き取られ成長していく姿を描く。
原作の世界観はそのままに、差別などの社会的問題を取り入れて脚色し、オリジナルの骨太なヒューマンドラマに仕上がっている。アン役は原作の「アン」のイメージそのもので、3シーズンを通して少女から女性へと成長していくサマを熱演。プリンスエドワード島の美しい自然は圧巻!
DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機
スコア:8.5
名探偵ポワロ
スコア:8.5
アガサ・クリスティー原作ベルギーの元警察官という経歴を持つ名探偵エルキュール・ポワロが、“灰色の脳細胞”をフル回転させて難事件を解き明かしていくシリーズ。
1989年から13シーズン続いた名作推理ドラマ。デヴィッド・スーシェ演じるポワロは、几帳面でプライドは高いけれど紳士的なポワロそのもの!シリアスで重厚な最終話はヘイスティングスの再登場も含めてすべて泣ける仕上がり…。
ジャスティファイド/JUSTIFIED 俺の正義
スコア:8.5
独自の正当性を貫き、なおかつ過去を胸に秘めた連邦保安官、レイラン・ギヴンズは故郷のケンタッキー州に戻り、そこでも今までと同じく法の執行人となる。
ティモシー・オリファント演じるレイランが、現代に生きる正統派の西部劇ヒーローのようでとにかくカッコイイ。故郷であるがゆえ、悪に染まった旧友や複雑な家族関係に悩まされるのも人間臭くていい味を出してます。
ボードウォーク・エンパイア
スコア:8.5
アトランティックシティ、1920年。禁酒法時代の幕開けに「世界の歓楽地」での組織犯罪の誕生と繁栄を追いかける。
実在した政治家イーノック・ジョンソンを主人公のモデルにするなど、史実とフィクションを織り交ぜて進む人間ドラマ。HBO作品らしく暴力とお色気描写は半端ない。マフィアやギャングなどの裏社会ものが好きなら絶対におすすめ!
ニュースルーム
スコア:8.5
質と視聴率が同時に高いニュース番組を制作することは可能だろうか? 反骨ニュースアンカーに押し付けられた理想に燃えるスタッフの面々が、数々の試練を前に「良い報道をする」ことに挑む。
一般大衆の興味と質の高いニュースをどうやって一致させるのか?というメディアの問題を映し出す社会派HBOドラマ。アメリカの政治的な事情に詳しいとなお楽しめる。
ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス
スコア:8.5
POSE
スコア:8.5
クイーンズ・ギャンビット
スコア:8.5
ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男
スコア:8.5
パラマウント・ピクチャーズに入社したラディは「ゴッドファーザー」の映画化を任される。しかしスタジオからの無茶振りや脚本にこだわる監督の間で難航、さらに映画製作を反対するマフィアから狙われるハメに。
「ゴッドファーザー」ファンには是非見てほしい!当時のスタジオや撮影の様子などを細かく再現。実際の人物を演じるキャストの熱演も見どころ。リトル・イタリーの雰囲気やマフィアのやり取りにドキドキ、そして映画のシーンを思わせるような場面にはワクワク!
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア
スコア:8.5
ヴァンパイアに憧れるギレルモは、ニューヨークのスタテン島でくせ者のヴァンパイア4人との「シェアハウス生活」をかれこれ10年近く続けている。彼らの世話をやきながらヴァンパイアになる日を夢見るギレルモだが…。
ヴァンパイアたちのまったりとした日常を描くドキュメンタリーっぽいコメディで、見ていくうちにジワジワとハマってしまう。ギレルモはいつヴァンパイアになれるの!?
ミスター・ロボット
スコア:8.5
昼はサイバーセキュリティ会社・オールセーフで働き、夜はハッカーとして活動しているエリオット。ある日、オールセーフの顧客である大企業がサイバー攻撃を受ける。それを何とか防いだエリオットは、その犯人、ミスター・ロボットから彼の組織に勧誘される。
孤独だが有能で正義感もあるエリオットにラミ・マレックはハマり役。ハッキングシーンがとにかくリアルで、ハックする側とされる側の攻防も面白い。工夫をこらした構図やカメラワーク、謎や伏線が多いストーリーにも引き込まれる。最初はとっつきにくいが、ハマる人は誰もが絶賛する名作。
ジ・オフィス
スコア:8.5
ロンドン近郊の町に存在する製紙会社ウェーナム・ホッグのスラウ支社でマネージャーを務めるお調子者のデヴィッドと、一癖も二癖もある社員が様々な問題を巻き起こすドタバタコメディ。
イギリスらしいシニカルな笑いが淡々と続くコメディ。淡々としているようで結構、緻密な笑いが随所に張りめぐらされています。主演のリッキー・ジャーヴェイスが監督と脚本も務めており、彼のコメディセンスが開花したドラマです。
ウエストワールド
スコア:8.5
人間そっくりのアンドロイドが「ホスト」として、来場者である人間たち「ゲスト」をもてなす体験型アトラクション「ウエストワールド」。厳重な管理体制のもと安全が保たれていたが、やがて何体かのホストが異常な行動を起こし始める。
ウエスタンという懐かしい要素、壮大な世界観と緻密な脚本が大絶賛された。シーズンの進行とともに難解さが増していくがハマれば絶対面白い!アンドロイドと人間の争いの行方やいかに?
シェイムレス 俺たちに恥はない
スコア:8.5
妻に逃げられたアルコール依存症の父親フランクとその6人の子が、貧困と常識のなさから珍妙な騒動を起こすコメディドラマ。
登場人物はみんなタフでキャラクター性も濃い。ビックリするほど下品なネタが多いが、底辺の労働者階級の人々のリアルな姿を描いているとも言える。常識のない家族ではあるが、家族の仲はとてもよい。シーズン11まで続いた大人気のロングラン・ドラマ。
スパルタカス
スコア:8.5
ローマ時代の最大の奴隷戦争と言われている"スパルタクスの反乱"を元にしたドラマ。自分の故郷と愛する女性から引き裂かれたスパルタカスは、生き残るために、人間以上、剣闘士以上の伝説にならなければならない。
この時代が好きなら絶対におすすめ!シーズン1は背景がチープで作りが雑な時もあるが、主演が交代したシーズン2以降は戦闘シーンも洗練されていく。どん底に落ちたスパルタカスが陰謀や裏切りの中を生き抜いていくサマが見事。
サンズ・オブ・アナーキー
スコア:8.5
カリフォルニア州チャーミングに、表向きは自動車修理工場を営み、裏では銃器売買で利益を得ている“サンズ・オブ・アナーキー(SAMCRO)”というバイカーギャングがいた。彼らはのおかげで町の秩序が一定に保たれていたが、ある日敵対するギャングとの抗争が始まる。
組織の団結、裏切り、抗争、友情などを描く人間ドラマ。シーズン7まで続き、2018年から敵対するギャングのスピンオフドラマが始まったほど人気を集めた。ハーレーやバイカーギャングの世界が好きな人には超おすすめ!
ドクター・フー
スコア:8.5
英国で1963年から放送されて爆発的な人気を誇ったドラマが、2005年から新たなストーリーとキャストで再び始動!タイムマシーン「ターディス」を操り、時空を自在に旅する謎の男ドクター。その正体は遠い宇宙からやって来た異星人だった。
イギリス人で知らない人はいないであろう国民的ドラマ。ドクターフー役は数シーズンごとに交代し、13代目は番組史上初の女性ドクターが登場。万人受けするストーリー展開は子供から大人まで幅広く楽しめます。
刑事モース
スコア:8.5
オックスフォードの警察に赴任したエンデバー・モース。フレッド・サーズデイ警部補の力を借りつつ、謎と疑問を一つ一つ解き明かし、事件の真相に迫っていく。
英国で人気だった「主任警部モース」の若かりし頃を描いた作品。優秀だけどシャイで神経質なモースと温かみのあるサーズデイとのコンビがグッド。事件を通して社会問題が浮かび上がるダークな展開も見応えあり。
フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]
スコア:8.5
1969年7⽉20⽇、アポロ11号が⼈類史上初の有⼈⽉⾯着陸に成功する。「⼈類にとって⼤きな⾶躍」となった⼀⼤プロジェクトの裏側を、NASA全⾯協⼒の元、宇宙⾶⾏⼠やスタッフ、そしてその家族の⼈間模様を交え壮⼤なスケールで描く。
製作総指揮はアポロオタクで知られるトム・ハンクス。HBOが巨額の製作費を投じただけあって、映像や音楽が素晴らしく全く古さを感じさせない。史実を交えながら語られる、計画の裏にあった様々なドラマに胸を打たれる。
シリコンバレー
スコア:8.5
コミュニケーションが苦手な気の弱いエンジニアであるリチャード。彼は革命的なデータ圧縮アルゴリズムを開発し、大手企業や投資家はその技術を買収しようとする。だが、リチャードはCEOとなって自分でこの技術を育ていくことを決めて起業する。
IT業界をおちょくっているところが多々あり、業界人ならなお楽しめる。リチャードとその仲間がドタバタしながらも夢に向かって進んでいく姿はいじらしく、IT知識がなくてもそれなりに楽しめる仕上がりになっている。
スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ
スコア:8.5
ドラマ『スパルタカス』の前篇にあたるシリーズ。スパルタカスが剣闘士奴隷として連れてこられる以前の、バティアトゥスの館及びカプアの街の血塗られた歴史を描く。
『スパルタカス』シーズン1の主演俳優の闘病中に急遽制作されたが、復帰は叶わず逝去したためシーズン2以降は主演が交代した。ということで本編シーズン2の前に観ておくのがおすすめだが、本ドラマのみでも十分楽しめる。ガンニクスがカッコいい!
ハウス・オブ・ザ・ドラゴン
スコア:8.5
「ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)」の前日譚となるスピンオフ。デナーリス・ターガリエンの3代前に当たるエイゴンの到来から150年間にわたるターガリエン家の歴史が綴られる。
GOTファンが待ち望んだスピンオフで、壮大な世界観は全く期待を裏切らない。ターガリエン家の後継をめぐる重厚な人間ドラマが展開される。ドラゴン全盛期の時代なのでドラゴンに乗って闘うシーンはとにかく見応えあり!
コブラ会
スコア:8.5
ハンニバル
スコア:8.5
史上最も残酷な殺人鬼ハンニバル・レクター。ウィル・グレアムは精神的に危うい部分を持ちながらも天才的なプロファイリング能力をもつFBIアカデミーの講師。二人はある事件をきっかけに出会うことになる。
凄惨な犯罪という猟奇的要素にマッツの色気も絡み、ある種の美しさを感じるスリリングな展開。レクター博士とウィルのとっても複雑な友情の行方も気になってイッキ見してしまう!
オザークへようこそ
スコア:8.5
メア・オブ・イーストタウン
スコア:8.4
ペンシルバニア州郊外の田舎町イーストタウン。ある日突然シングルマザーの少女エリンが惨殺された。刑事メア・シーハンは事件の調査に当たるが、誰もが容疑者となりうる状況で捜査は難航する。
メアやエリンを取り巻く人間関係がじっくり描かれる、犯罪ミステリーを絡めた重厚な人間ドラマ。ケイト・ウィンスレットの存在感に圧倒される。エリンの殺害について最後に明らかになる衝撃的な事実!ドラマ鑑賞終了後も後を引くほどやるせない気持ちになる。
シッツ・クリーク
スコア:8.4
エクスパンス ~巨獣めざめる~
スコア:8.4
資産家の娘で政治活動家に身を転じたジュリー・マオの失踪事件を発端に、ケレスの刑事と偶然事態に巻き込まれた船長、国連副次官の人生が交錯する。地球と火星と小惑星帯の政治的緊張が高まる中、彼らは史上最悪の陰謀を暴くことになる。
太陽系におけるリアルな社会を描こうとする世界観が素晴らしい。シーズン始めは特に淡々と進むのでとっつきにくいがSF好きならハマるだろう。宇宙のビジュアルも見事なのでできれば部屋を暗くして楽しんでほしい!
ジェネレーション・キル
スコア:8.4
イラク戦争の最初の40日間、高度な訓練を受けて投入された米海兵隊第1偵察大隊は、何が起こるか予測できない日々を過ごしていた。彼らは装備不足や無能な指揮官にいら立ち、その任務に疑問を感じるようになる。
無線のやり取りなど現場の描写が非常にリアル。派手で格好いい戦争などではなく、無能な指揮官や下品な同僚に囲まれてストレスを抱える兵士の葛藤を丁寧に描いている。イラクへの侵攻が如何に無駄であったか理解できる良作。
ナイト・オブ・キリング 失われた記憶
スコア:8.4
ニューヨークに暮らすイスラム教徒のパキスタン系アメリカ人大学生・ナズは、ひょんなことからアンドレアと名乗る女性と一夜を共にする。だが、翌朝ナズが目を覚ますと、アンドレアは死亡していた。訳がわからぬまま、逮捕されたナズだったが…。
容赦ない差別や三流弁護士の手口が淡々と描かれ、エピソードが毎回ずっしり重い。真犯人の追求というよりも、それぞれの立場に置かれた人物の変化をリアルに描いている。ナズが別人のように変わっていく姿にビックリ。
ウェントワース女子刑務所
スコア:8.4
普通の主婦ビー・スミスは、虐待を続ける夫への殺人未遂容疑でウェントワース女子刑務所に収監されることに。そこは閉ざされた塀の中で囚人たちが独自の社会を築き、外の世界の常識は一切通用しない場所だった。
大人気のオーストラリアドラマでシーズン9まで続いた。女子刑務所ならではの個性豊かな登場人物や、緻密なストーリー。そして毎シーズン起こる波乱の展開に、一度観たら抜け出せなくなる!
ビッグ・リトル・ライズ
スコア:8.4
舞台はカリフォルニア州モントレーの高級住宅街。美しい景観と立ち並ぶ豪邸、ビジネスで成功する夫、そして可愛い子どもたち。しかし、ある日、子どもたちの通うエレメンタリースクールの行事で謎の事件が起こる。
リミテッドの予定がエミー賞受賞など高い評価を得たためシーズン2も制作された。ある死亡事件の発生は冒頭にわかるが、誰がどのような理由で死んだのかは最終話のラスト5分まで明かされないという驚きの構成!豪華キャストの競演も見どころ。
ザ・ニック
スコア:8.4
舞台は1900年代のNY、通称「ニック」と呼ばれているニッカボッカ病院。ここで働く革新的な医療を進める天才外科医ジョン・サッカリーを中心に話は進んでいく。
グロいシーンが苦手な人にはおすすめできないが、本物?と思わせるぐらいリアルに医療場面を再現しているところはスゴイ!発展途上の医療、公然と行われる人種差別など時代の暗部をリアルに描いている。
サウスランド
スコア:8.4
殺人、薬物、強盗がはびこるロサンゼルス。400万人もの市民の安全を守る、1万人に満たない警官たちと、事件解決に奔走する刑事、犯罪の被害者、加害者、そしてその家族たちのドラマ。
ドキュメンタリーにも思えるほどリアルな刑事ドラマ。派手なドンパチというよりリアルな刑事・警察の日常を淡々と描いた本作だが、ハマる人はハマるだろう。
ジョン・アダムズ
スコア:8.4
アメリカ合衆国建国の父でありアメリカ合衆国第2代大統領ジョン・アダムズ。彼はアメリカ革命の推進と共和国の構築において極めて重要な役割を果たした人物である。
実力派ポール・ジアマッティが渾身の演技を魅せる。骨太で重厚、音楽や美術も素晴らしい出来。アメリカ建国当時の歴史ドラマが好きな人には絶対オススメ!
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この記事の執筆者
- 海外ドラマフリーク編集長
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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