あらすじ
パンデミックにより一変した世界の中、ひとりぼっちになった子役キルステンを助けたジーヴァンと共に、ふたりは生き残りをかけた暮らしを始める。20年後、キルステンは旅の楽団の一員として巡業をしながら女優を続けていた。20年前、死の前に共演者のアーサーがくれた『ステーション・イレブン』というSF漫画を大切に持ち続けながら。ある日、観客の中から不気味な「預言者」が現れる…。
ステーション・イレブンの感想
心地よい背景音楽や、細部まで妥協なく作り込まれたパンデミック後の世界観など、全体として見れば非常に美しいドラマと言える。各登場人物のエピソードが過去と現在を行ったり来たりしながらゆっくりと丁寧に綴られるため、最初はわけがわからないし、テンポに慣れず挫折してしまう人もいるかもしれない。実は自分も2話ぐらいでやめようかと思ったが、牧歌的なのに何が起こるかわからない不穏な空気が気になって見続けたところ、後半から徐々に人々の関係がつながって面白くなってくる。ラスト3話は止まらずイッキ見して、あのハグのシーンで涙腺崩壊…！そして、死を目前にしながら行動を起こす人々の尊さよ…。終了後はとても清々しく、色々と考えさせられた。キャストの演技も素晴らしく、映画で活躍している主演二人は言うまでもなく、「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」のガエル・ガルシア・ベルナルが演じるアーサーもよかった。メインキャラではないのに、「ヴェロニカ・マーズ」など多くのドラマに出ているエンリコ・コラントーニが出ているのもびっくりした。全エピソードを見るのはちょっと根気が必要だが、幻想的でサスペンスフルで美しいこのドラマ、ぜひ多くの人に観てほしい。
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予告編
Season1 エピソード
第1話 風前の灯火
ハリウッド俳優のアーサー・リアンダーがシェイクスピアの舞台「リア王」の上演中に突然倒れてしまう。観客のジーヴァンは医学的な知識を全く持たないが、真っ先にアーサーの異変に気づき、舞台へと駆けつける。
第2話 鷹と鷲の違い
ボロボロの状態で目覚めた幼いキルステンは旅の楽団に仲間入りする。パンデミックから20年、キルステンと楽団員たちはセントデボラの町を目指していた。その道中、怪しげな2人組・デイヴィッドとコーディに出会う。
第3話 ハリケーン
仕事で急きょマレーシアに行くことになったミランダは、空港に向かう前に元夫のアーサーに会いにいき、完成したばかりの本「ステーション・イレブン」を手渡す。その後、マレーシアへと飛ぶが…。
第4話 ピングツリー
ペトスキーにやってきた旅の楽団。かつてはここで二手に分かれ、役者と演奏家で別々の町へ行っていた。役者が訪れていたピングツリーは現在は巡業先から外されていたが、キルステンはサラに嘘をつき…。
第5話 セヴァーン・シティ空港
パンデミック発生1日目、旧友・アーサーの葬儀に向かうクラークは、シカゴ行きの飛行機でアーサーの元妻と息子に遭遇する。シカゴでトラブルが発生し飛行機はミシガン州のセヴァーン・シティ空港に着陸することに。
第6話 アンダーシー
ピングツリーで爆発が起きた直後、キルステンは必死にアレクサンドラを捜していた。火の手が上がっているのを見て駆けつけると、楽団の合流地点が燃やされ、楽団員たちの墓標が建てられていた。
第7話 過去への扉
森で意識を失ったキルステンは、夢の中で幼い頃の自分と遭遇する。逃げる幼いキルステンの後を追うと扉が現れ、中に入るとそこは、パンデミック発生直後、キルステンがジーヴァンと身を寄せたフランクの部屋だった。
第8話 正体
森で目覚めたキルステンはタイラーと行動を共にすることに。しばらくして後をつけられていることに気づくが、2人はわざと捕まり、空港内に入ることに成功する。空港では子供たちが楽団の公演を楽しみしていたが…。
第9話 ドクター・チャウダリ
パンデミック発生から約1年後、湖畔の小屋で暮らしていたジーヴァンとキルステンだったが、うまく関係を築くことができず、互いにいら立ちを募らせていた。そして、ささいなすれ違いにより2人は離れ離れに…。
第10話 旅は続く
パンデミック発生直後、ミランダはクラークがエリザベスやタイラーと空港にいることを知る。空港内の安全を守るため、ミランダはある決断をする。20年後の世界では、旅の楽団の隔離期間が終わり舞台の準備が始まる。
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この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV＋, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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