マードック・ミステリー 刑事マードックの捜査ファイル

マードック・ミステリー 刑事マードックの捜査ファイル

シーズン数12
IMDbスコア8.1/10
ジャンル 犯罪, 歴史
主要出演者ヤニック・ビッソン ヘレナ・ジョイ
配信中サービス
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あらすじ

1890年代、イギリス植民地時代のカナダ・トロントを舞台に、トロント警察のマードック刑事が検視官のジュリアや仲間達と協力し合い、事件を解決していく。古い世界の常識や偏見に立ち向かいながら、指紋、足跡、血液検査など、当時の最新の先端技術を駆使して捜査が行われる。

マードック・ミステリー 刑事マードックの捜査ファイルの感想

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予告編(英語)

Season1 エピソード

第1話 欲望の犠牲

トロントでは、市内の街路灯に供給される電力としてトロント電力会社の直流発電を採用していたが、新たにナイアガラ電力会社の交流発電を採用することを検討していた。危機感を抱いたトロント電力社長のダニエル・プラットは、交流発電の危険性を訴える実演ショーを各地で開催する。それは野良犬の体に電力を流して感電死させるという残酷なものであったが、なぜか犬は助かり、スイッチ・レバーを引いたアリス・ハワードが感電死する。たまたま現場に居合わせたマードックは早速現場を検分し、スイッチボックスに施された細工を発見する。

第2話 空白の5日間

警察幹部の集まりで図らずも科学知識を披露したマードックは、警察庁長官のストックトンから近々空きが出る第三分署の警部のポジションに応募するよう勧められ、面接を受けることになる。だがそれを聞いたブラッケンリードは、政治的なしがらみの多い警部の仕事にマードックは向かないとアドバイスする。署のブラッケンリード宛てに全裸死体が入ったトランクとメモが届く。被害者は、元検事で弁護士のパーシー・ポロック。かつてブラッケンリードと共に多くの犯罪者を刑務所送りにしてきた人物だった。

第3話 血のドレス

女王の誕生日の夜、ボクシングの試合で勝ったばかりの黒人ボクサー、エイモス・ロビンソンの銃殺死体がホテルの自室で発見された。死体の横で銃を手に立っていたエイモスの妻、ファニーが現行犯として警察に拘束される。しかしマードックは、ファニーのドレスに付いた血痕から彼女は犯人ではないと直感する。被害者は至近距離から心臓を撃たれており、犯人はかなりの返り血を浴びているはずだったが、ファニーのドレスの血の付き方は違っていた。早速クラブツリーにドレスを着せ、至近距離からブタを撃って血の飛散実験をするマードック。しかし検察はファニーを起訴するに足る十分な証拠があると判断し、翌週にも裁判が始まるという。

第4話 死者からの伝言

シャーロック・ホームズシリーズの作家、アーサー・コナン・ドイルが講演会のためトロントを訪れる。ホームズに心酔しているマードックは憧れのドイルに会う機会を得た。ドイルもまたマードックの独特の捜査方法に興味を持っていたのだ。
待ち合わせ早々、ドイルはマードックを降霊会に連れて行く。そこで、サラ・ペルソールという霊媒師は想定外の霊の声を伝える。「私は殺されて埋められている」霊媒師の言葉など端から信じていないマードックは、どうしても確認したいというドイルとともに死体が埋められていると言われた場所に向かう。果たしてそこには本当に女性の死体が埋められていた。

第5話 揺らぐ信仰

結婚式の当日、教会の集会室で花婿のウェンデル・メリックの遺体が発見される。身につけていた貴重品が盗まれており、強盗の仕業かに見えた。しかし、フランクス牧師は死の直前にウェンデルが付添い人のローレンス・ブラクストンと口論しているのを耳にしたと証言し、疑いの目はローレンスに向けられる。ローレンスは口論したことは認めたが殺しについては否認した。彼はウェンデルと花嫁のユーニス・マクギンティーとの結婚は愛のない政略結婚だと言い、結婚を取りやめさせようとして口論になったのだと主張する。父親の遺言により、ウェンデルは結婚しないと遺産を受け取れないことになっていたのだ。ウェンデルの兄、トーマスはすでに遺産を受け取っており、家族は浪費癖のある弟を結婚で落ち着かせようとしていたと説明した。検視の結果、ウェンデルは同性愛者だったことが分かる。それを知っている家族が遺産を餌にウェンデルを結婚させようとしたのだ。敬虔なカトリック教徒のマードックは自分の信仰が試されているのを感じる。ブラッケンリードは、結婚を快く思わない同姓の恋人の犯行だと推理し、結婚に反対していたローレンスが当の恋人だと結論づけたが、妻子のあるローレンスはそれを強く否定する。ユーニスは事件の直前にウェンデルとフランクス牧師がキスしているのを目撃したと証言するが、牧師はウェンデルを慰めていただけで、ユーニスの見間違いだと主張する。

第6話 愛と憎しみ

森を流れる川の浅瀬でジョン・ディレイニーの遺体が見つかる。その夜、彼はパブで開かれたイヌのネズミ捕り競技で賞金を手にしていたが、死体のそばに現金はなく、強盗殺人かに見えた。さらに川の対岸で酔いつぶれた男が発見される。彼の名はハリー・マードック。二十年以上にわたり絶縁状態にあるマードック刑事の実父であった。彼の手には争ったあとがあり、ハリーは容疑者として警察に連行される。第四分署の人手不足のため、マードックは実の父親が容疑者である事件の担当を命じられてしまう。聞き込みを始めたマードックに、パブのオーナー、ニューカムは事件直前、ハリーがディレイニーのイカサマを糾弾して喧嘩になったと話す。第一発見者は被害者の一人息子、フィリップだった。彼は知的障害者であったが、時間の記憶と計算に優れた能力をもっており、その夜の関係者全員の行動を分刻みで記憶していた。彼は同じ店に働くジェス・レイシーにもらった時計を肌身離さず大事にしていた。母親を亡くし、父親に虐げられているフィリップにとって、ジェスは愛情をもって優しく接してくれるただ一人の女性だった。

第7話 隠された動機

マクベス上演中の舞台に、天井から白骨化した死体が落ちてくる。死体は舞台天井にある部屋の床下に隠されており、刺殺された痕跡があった。劇場のオーナー兼主演女優のステラ・スマートをはじめ、四人の主要な役者全員が死体の主に心当たりはないという。しかし検死で見つかった入れ歯から、死体の主は劇場の元オーナーでステラの前夫、バージル・スマートであることが判明する。それを告げられたステラは、バージルは心臓発作で死亡したのであり、葬儀をあげて墓地に埋葬したという。バージルの墓地に埋められた死体を掘り返すと、体型の特徴や年齢がバージルとよく似た男性の死体であったが、身許を特定できるような遺留品はなかった。第二の死体の身許が事件のカギになると踏んだマードックは、一座の役者四人を呼び、バージルが死んだ当日について事情聴取する。すると四人の証言は台本があるかのように詳細にわたって完全に一致しており、マードックはかえって不自然に感じる。

第8話 美貌の罠

銀行家ハートレー一族の子息、リチャード・ハートレーの溺死体が湖岸で発見される。大腿部には棒状の物で叩かれたアザが多数残っていた。彼は王立ボートクラブのメンバーで、オリンピック予選を控えたエイトの代表チームの新メンバーだった。遺体を確認したリチャードの婚約者ミネルバ・フェアチャイルドは、リチャードは泳ぎの名人であり溺れるのは腑に落ちないという。マードックはボートクラブへ向かい、チームのコーチ、ハミルトン・ケイトとリチャードのチームメート達に聞き込みを始める。事件当夜、リチャードはチームメートと歓迎会をした後十時過ぎに帰宅したらしい。チームメートは、彼にポジションを奪われた元選手ホレス・ブリッグズが彼を恨んでいたと話す。ブリッグズ本人もその事実を認めたが、殺すほど憎んではいなかったと犯行を否認する。ブリッグズはクラブで働く庭師で、リチャードに逆らえば仕事もボートも失うことになる。資産家で権力者であるハートレー家の人間には誰も逆らうことができないのだ。しかし、実際はブリッグズは数々の記録を塗り替えた最高の選手だった。チームはなぜそれほどの選手を手放したのか?

第9話 腹話術師の明と暗

深夜の下宿の一室でロディ・グライムズビーの遺体が発見される。首を押さえつけられたうえワニスを喉に無理やり流し込まれており、殺人事件と思われた。現場に到着したマードックたちは、タンスの中にうずくまるロディの息子ハーコートと、腹話術師である彼の操り人形を発見する。マイクロフトという名のその人形は見た目はハーコートとそっくりながらハーコートとは別人格のように発言し、父親を殺したのはハーコートだと告げる。酒に酔って父親を殺したと自供するハーコート。ロディは飲んだくれの乱暴者で、母親はそのために自殺に追い込まれたというのだ。ハーコートは父親に対する恨みで殺したと主張するが、泥酔状態あったため犯行時の記憶はないという。そんな中、コナン・ドイルが再び第四分署を訪れる。マードックをモデルに新作を書くため調査にきたというドイル。彼は解決済みの中国人殺人事件に興味をもっていた。

第10話 高慢の反抗

ニカワ工場の家畜囲いの中で、この工場の経営者ハワード・ロックウッドの死体が発見される。彼はイギリスから連れてこられた貧しい子どもたちを救済する施設、ベイカー・ハウスを支援する慈善家としても知られていた。死体には敷地内の馬に踏まれた痕があったが、死因は平面状の鈍器による殴打だった。傷の状態は犯人が小柄な人物であることを示していたこと、また現場の足跡から、マードックは工場内で働く子どもたちが関わっていると考える。マードックとクラブツリーは工場の少年たちに聞き込みを試みるが、彼らは事件当夜は現場に行っていないとウソをついて逃げ出してしまう。リーダー格の少年にはイギリス訛りがあったことから、施設の出身だと思われた。ブラッケンリードは貧民層が多く治安の悪いロンドのイーストエンド出身の子どもたちは根っからの不良だという偏見をもっていた。マードックはモンタージュでチャーリーの似顔絵を作る。

第11話 運命の矢

グレイソン脳科学研究所創設者の一人、フランシス・グラウトの死体が公園で発見される。凶器はクロスボウで、背中には三本の矢が刺さっていた。死体のそばには被害者のダイイング・メッセージと思われる「WY」の血文字が残されていた。捜査を始めたマードックのもとに、霊能者サラ・ペンソールが訪ねてくる。犯人の姿を霊視したと言うのだ。犯人は黒い頭巾をかぶった死神。彼女はグラウトの死も予知していたと言い、殺人はまだ続くという。そして最後の被害者はマードックだと告げる。グラウトが研究所で担当していた患者三人は、死の直前のグラウトの行動は知らないという。しかし、グラウトの担当ではない患者ネズビットは研究所内の廊下をうろつく黒頭巾姿の怪しい男を見かけたと話す。マードックは早速ペンソールの協力のもと容疑者のスケッチを作成するが、そのときペンソールは再び死神が人を襲うイメージを見る。はたして研究所の廊下ではネズビットが死体で発見される。グラウトと同様、凶器はクロスボウだった。死体の状況から犯人は研究所内の人間だと思われた。ブラッケンリードの思いつきで所内に内偵者を潜入させることにしたマードックは、ペンソールに白羽の矢を立てる。

第12話 暗殺計画

ビクトリア女王の孫、アルフレッド王子がトロントを訪問し、滞在中の警護をマードックとクラブツリーが仰せつかる。王子の補佐ジェニングスは、ブラザーフッドと呼ばれるアイルランド共和主義同盟がイギリス王室の誰かを狙っているという情報を陸軍省が入手したとブラッケンリードに警告する。その同じ夜、公園でマーガレット(マギー)・ギルパトリックの死体が見つかる。指には彼女がブラザーフッドであることを示す指輪がはめられていた。王子の警護をクラブツリーに任せたマードックは、慣れないヒギンズとともに殺人事件の捜査に専念する。死体の確認に来たマギーの父親は、死体は娘ではなく、肩にある太陽の刺青も娘の刺青とは違うと主張する。マギーのルームメイトのアンは、マギーは最近、恋人のタッカーとの関係で悩んでいたようだと話す。マギーはタッカーと聖書研究会に参加していたというが、会の実態はブラザーフッドの集会だと思われた。

第13話 火星からの陰謀

ルージュ・バレーでフランス系の木工職人アンリ・ガストンの死体が発見される。高い木の枝から首を吊った状態で発見された死体は一見自殺かに見えたが、現場周辺にはガストン本人の足跡はおろか誰の足跡も残っておらず、死体の状況は他殺であることを示していた。ガストンの作業場からは天体図や日誌、奇妙な光や物音の観測記録、ガストン所有の土地を高額で買い取りたいというルージュ・バレー土地開発社からの手紙が見つかる。ルージュ・バレー土地開発社は電力発電所建設計画のため谷一帯の土地を買収しようとしていたが、ガストンが土地売却を拒んだため建設予定地を上流域に変更していた。そのためガストンより下流域に土地を所有するマカイザック兄弟は土地を売却できなくなっていた。兄弟はガストンと対立したことは認めたが、殺してはいないと主張する。兄弟によれば、ガストンは火星人がトウモロコシ畑の中から彼を狙っていると思い込んでいたという。

Season2 エピソード

第1話 大西部の伝説

バッファロー・ビルのワイルド・ウェスト・ショーで銃弾を歯で受け止めるスタントの本番中、ジョーズ・マクローリンズが撃たれて死亡し、相棒のハンク・早撃ち・ウィルコックスが逮捕される。一見スタントの失敗かに見えたが、スタントはトリックで実際はジョーズに向けて撃ってはいないというウィルコックスの証言を裏付けるように、死因となった銃弾はライフルから発射されたものだと判明する。ショーの一座でライフルの名手3人に事情聴取するが、いずれも動機はあるものの犯行は否認する。
 オグデンの管理下にあったジョーズ・マクローリンズの遺体の頭部が、切断され盗まれる。実はジョーズの本名はワン・トゥース・アッカーソンといい、カンザス・シティで殺人を犯し賞金が懸けられていたのだ。賞金稼ぎのワートンはジョーズの頭部を盗んだことは認めたが、自分はジョーズを殺してはいないという。
 ジョーズとウィルコックスの過去に事件のカギがあると睨むマードック。今度はウィルコックスが自身のテントの中で射殺体で発見される。かつてジョーズとウィルコックスは西部で鉄道会社に雇われ、土地を売ろうとしない地主を脅していたのだ。マードックは現場から採取した痕跡から、当時の二人に恨みを持つ人物を突き止める。そこには華々しく脚色された大西部の英雄伝説の陰で泣いた者たちの真実が隠されていた・・・

第2話 ヘビとハシゴ

若い女性の惨殺死体が発見される。遺体からは手際よく内臓が抜き取られ、現場には「私を止めてみろ」という血文字のメッセージが残されていた。その現場にスコットランド・ヤードのエドワード・スカンロン刑事が現れ、犯人はロンドンの切り裂きジャックで、まだ殺しが続くと告げる。彼は容疑者のハーラン・オーギルをロンドンからずっと追ってきたというのだ。マードックたちはスカンロンと協力してオーギルの捜索を開始するが、切り裂き魔逮捕に取りつかれたスカンロンはマードックたちを辟易させる。
 二人目の犠牲者が出て、盗難馬車でさらわれていたことが分かる。遺体はやはり内臓が抜かれ、血文字のメッセージが残されていた。犯人の心理を理解できれば犯罪を止められると考えたマードックは前衛的な精神科医、ドクター・ロバーツに犯人像の分析を依頼する。ドクター・ロバーツは犯人の中に二つの人格があると指摘する。そんな中、別件で逮捕された精肉工場の警備員、モリス・ベイリーが切り裂き魔の容疑者として取り調べを受ける。しかしベイリーは留置場で警官を人質にとって逃亡をはかるが、スカンロンに射殺される。
 被疑者死亡で事件は解決とされたが、マードックはベイリーが真犯人とは信じられず、二人の被害者のつながりに真犯人を見つける鍵があると考える。スカンロンはトロント市警を発つ前、被害者女性の共通点はYWCAではないかとのヒントを残す。その言葉をもとに捜査を続けたマードックは、実ハスカンロンこそが切り裂き魔だと突き止める。スカンロンの中の善人の部分が犯行の抑制を望み、マードックにヒントを与えたのだ。オグデンを襲ったスカンロンは彼女に反撃され、感謝の言葉を残して息絶える。

第3話 野望と嫉妬

マードックとオグデンが出席した舞踏会で恐竜の化石が初公開されたが、恐竜の口には若い男の死体がくわえられていた。被害者は化石を発見したバークレー・ブレイクの助手の一人だったルーカス・ドウィットで、頭部に銃で撃たれたような傷があった。会場はスタッフを含め多くの人が出入りしていた。マードックはブレイクのライバルであるルドルフ・サットン教授を疑うが、サットンは犯行を否認する。
 ドウイゥットはアメリカ人資産家の出身であり、カナダ側の検死を望まない遺族はアメリカ人医師を派遣。その間遺体の解剖を禁じられたオグデンは、遺体の表面に付着した石膏と麻の繊維を見つける。その事からマードックはドウィットが発掘現場のアルバータで殺され、化石と同様に梱包されてトロントに搬送されてきたと推理する。ブレイクの助手で女性古生物学者のメリー・アン・マッコーネルはドウィットの恋人だったことを隠していたが、それは女性が古生物学の世界で生きていくことが難しいからで、ドウィットを傷つけてはいないと犯行を否認する。
 遺体の頭部を撮影したエックス線写真から、被害者が銃で撃たれたのではなく、発掘調査に使うつるはしで殺されたことが判り、マードックは容疑者をブレイクとサットンの二人に絞る。また遺体の傷口から採集されたコンクリートの粒から、ブレイクが発掘した化石は鉄骨とコンクリートでできたまがい物で、ブレイクを陥れようとしたサットンが仕込んだものだったことが判明する。事件は、化石がニセ物だと気づいたドウィットに問い詰められたブレイクが、自身の名声を守るために犯した殺人だった。それを目撃したマッコーネルは、ブレイクを脅してキャリアアップを図るために、遺体を化石とともにトロントに発送し、恐竜の口にくわえさせたのだった。
 幼いころから古生物学に憧れ、将来自分で発掘調査をする夢を抱いていたマードックは、古生物学界が地位や名声の奪い合いの世界であることを見せられ失望しかける。オグデンはそんな彼を励まし、事件は長い歴史から見ればほんの一瞬の些事にすぎないと諭す。

第4話 イリュージョン

トロント警察の警官たちはフーディーニ・ブラザーズのイリュージョン・ショーに招待される。脱出を得意とするハリー・フーディーニが金庫からの脱出を演じているまさにその時、劇場に隣接する銀行が強盗に襲われる。助けを求めて劇場に飛び込んできた目撃者はステージに立つフーディーニを指さし、彼が銀行から逃走した犯人だと証言する。
 金庫は最新式のタイム・ロックで管理されており、定時に自動解除されるまで誰にも開けられない仕組みになっていた。当日は一年で最大の預金額が収められていたが、現金はすべて奪われ、夜警のジョナ・デッカーが撲殺されていた。ブラッケンリードは舞台の金庫を抜け出したフーディーニによる犯行だと断定したが、マードックは目撃者の見間違いによる偶然の可能性や、侵入方法、タイム・ロックがなぜ解除できたかなどについて疑問を抱いていた。フーディーニは犯行を否認するが、イリュージョンの種明かしとなるアリバイの証言はかたくなに拒否し、ついには留置場から逃走する。
 検死解剖の結果、デッカーは殴られただけでなく毒を注射されていたことが判明する。デッカーの前職はアメリカ陸軍の技術者で、銀行に雇われたのは金庫が設置されるのと同じ一年半前だったことが分かる。採用者は支店長のシムズだった。マードックは事件がシムズとデッカーの共犯で、デッカーは設置中の金庫に細工をするため雇われたが、シムズがデッカーを裏切って殺害したのではないかと考える。しかしそのシムズも毒殺死体で発見される。
 三人目の共犯者の存在は明らかとなったが、依然としてタイム・ロックの謎は解けないままだった。あらゆる論理的思考でアプローチした結果、マードックは事件そのものがイリュージョンなのではないかという考えに至る。フーディーニのアドバイスを得たマードックは、問題は金庫でもタイム・ロックでもなく、銀行の建物自体であることに気づく。
 使用された毒物から、フーディーニ・ブラザーズとしてハリーと組んでいたレオポルド・ロマノフが第三の犯人だと分かる。ロマノフはフィラデルフィアで詐欺の犯行を重ねており、デッカーとシムズとは刑務所で知り合い、三人の犯行計画を立てたのだった。

第5話 緑の妖精

高級娼館に火炎瓶が投げ込まれる。火事はボヤですんだが、人気娼婦のコーラ・デブローが自室で殺されていた。首にはワイヤーが巻かれており、過去にも同様の攻撃を受けた傷痕が見られ、ムチの痕も残っていた。胃の内容物からは幻覚作用があるといわれるアブサンが検出される。
 コーラの客で唯一トラブルのあった画家のアーサー・ウェブスターが疑われる。彼は容疑を否認し、コーラの心は判事のミッチェル・ウィルソンにあったと語る。一方判事はコーラとの関係を否認するが、その息子ポールが警察に「父親のクローゼットで見つけた」という血染めのシャツを持ち込んでくる。判事はコーラとの関係を認め、事件当夜は二人でアブサンを飲んで眠ってしまい、目が覚めると隣でコーラが死んでいたと話す。しかも二人は深く愛し合い、結婚の約束をしていたというのだ。当初、娼館の女主人エティは判事の立場を尊重して二人の関係を隠していたが、判事が犯人であるはずがないと証言する。しかしブラッケンリードは、コーラが金目当てだと気付いた判事による激情的殺人だと考える。かねてよりトロント市警は市内の売春宿の取締りの甘さについて禁酒同盟のリーバイ・ビーチャーから糾弾を受けており、地位のある者が容疑者となるのは望ましくない事態でもあった。

第6話 灰色の色合い

リリー・ダンという若い女性の全裸死体が排水路で発見される。体には鈍器で打たれたようなアザがあり、腕には金のブレスレットが残っていた。死後36時間たっており、体中の血液はほとんど失われていた。前日リリーは勤め先のビクスピー保険会社で午後5時15分まで働いたが、成績不振を理由に解雇されていた。ビクスピーによれば、その日彼女は体調が悪く主治医のドクター・タツシュのもとに向かったという。しかしタツシュは、リリーの予約は入っておらず訪れてきてもいないと証言する。しかしマードックはタツシュが患者について何か隠していると直感する。

第7話 キャンパスの殺人者

大学構内で物理学のサミュエル・ベネット教授が中庭から銃撃されて死亡する。殺害された午後9時、ベネットは同僚のアルバート・ゴッドフリー教授と電話中だった。犯人はわざと窓際の望遠鏡にべネットをおびき寄せていたと思われた。学生のロバート・ペリーとジェームズ・ギリーズの二人はベネットは学生からも他の教員からも好かれていたが、ベネットに学部長の座を奪われたゴッドフリーは彼を恨んでいたと話す。ゴッドフリーはベネットと電話で激しく議論していたことを認めるが、自分には被害者の電話の向こう側にいたという完壁なアリバイがあると主張する。

第8話 妄想と欲望

アルウィン・ジョーンズ少年が「川岸で巨大な銀色の騎士を見た」と通報してくるが、子供の空想と受け止められ、誰も真に受けない。同じ日の朝、ハマートン工業の研究員、エズラ・ドロモア教授が通りで変死する。死因は毒物による窒息死と思われた。現場に向かったマードックの前にテレンス・メイヤーズが現れる。メイヤーズはドロモア殺害はプロシアの工作員カスパー・ボンガートの仕業だと告げ、国家安全保障の名の下にボンガートを拘束するようマードックに指示する。
 ドロモアが書き残した数式と日誌から、教授が高速計算機(解析機関)の研究を進めていたことが明らかとなる。またドロモアは、ハマートン社長が国から提供される研究費を横領しようとして彼の研究を邪魔している、という告発の手紙を首相宛てに書き残していた。ドロモアの解析機関は完成すれば企業に多大な利益をもたらすもので、ハマートンはそれが彼の死と関係あるとしても驚かないという。
 アルウィンが行方不明になったと母親のイニッドが通報してくる。アルウィンが不審なものを目撃したという川岸を捜索するが、少年は見つからず、小人の男の死体が発見される。死因はドロモアと同様の毒物で、死亡推定時刻はアルウィンが何かを目撃した時間帯と一致していた。アルウィンの話を真剣に受け止めなかったことを強く後悔したマードックは川岸の捜索を続け、メイヤーズが吸っているのと同じ銘柄の葉巻の吸殻を発見するが、ボンガートに銃を突きつけられ、ドロモアを殺した犯人を追及される。ボンガートはドロモア暗殺犯ではなかったのだ。

第9話 自宅療養

殺人事件の捜査中に大ケガを負ったマードックは、当分の間、キッチン夫人の下宿屋で自宅療養することになる。マードック不在中、クラブツリーが刑事代理として事件の捜査を引き継ぐことになる。被害者はピエール・ラルー。遺体発見現場の目の前にあるフランス料理店シェ・ピエールのオーナー・シェフだった。検死の結果、ピエールの胃から本人の指が出てくる。遺体を確認したピエールの元共同経営者ブリッグハウスは、ピエールは調理中の事故で指を切り落とし、スタッフへの教訓のためにその指を酢漬けにしていたと語る。
 シェ・ピエールに向かったクラブツリーとヒギンズは、そこが殺人の現場だと確信する。口の悪いオウムが店に置き去りにされているのを発見した二人は、そのオウムを第四分署に連れ帰る。一方、自室で休んでいたマードックは屋根裏や隣の部屋から壁を壊すような不審な物音を耳にするが、キッチン夫人の留守中に下宿を預かるバージェス夫人は屋根裏には誰もいないという。
 オウムはブラッケンリードにあびせる罵詈雑言の中で、フランス語で「指を食え」という意味の言葉を口にする。オウムが殺人の目撃者だと考えたクラブツリーは、ブラッケンリードの容姿がオウムに殺人者を思わせるのではないかと推理する。同じくオウムに罵詈雑言をあびせられたオウムの専門家、ストラザースもブラッケンリードと似た赤毛の頬ヒゲをたくわえていたのだ。実験の結果その推理は間違っていることが明らかとなるが、クラブツリーはついにオウムを苛立たせる対象の容姿以外の共通点を発見し、見事真犯人を逮捕する。

第10話 電信恋愛

グレート・ノース・ウェスタン電信会社のオペレーター、ベロニカ・ウィリアムズの他殺体が発見される。同僚のベス・ティプトンによればベロニカは電信を使って男と交際していたが、最近破局したという。
 通信文からベロニカの相手、AKは四週間前にGNWを解雇されたキングズレー・アダムズだと思われたが、彼の電信恋愛の相手はベロニカ以外にも大勢いた。その中にはベスも含まれていた。女性たちの多くはAKがキングズレーだとは知らず、貸した金を踏み倒されていた。マードックはベロニカがペテンを見抜いたために殺害されたと推理する。
 マードックたちは電信上に架空の女性「モリー」を作り上げ、イニッドの力を借りてAKと通信を始める。そんな中、死後三週間以上たったキングズレー・アダムズの腐乱死体が発見される。つまりベロニカ殺害も、モリーと通信しているのもキングズレーではないということだ。マードックは真犯人がキングズレーを殺し、電信上で彼になりすまし女性たちから金を巻き上げたのだと考える。
 ベロニカが上司のライダーとも通信恋愛をしていたというベスの証言により、ライダーが第一容疑者として浮上するが、ライダーには確実なアリバイがあった。そんな中、AKからモリーの正体はイニッドだと知っているという内容のメッセージが届く。AKはイニッドの嘘をなじり、ベロニカやベスも嘘をついたと怒りをあらわにする。マードックは急いでアルウィンとベスの保護に巡査を向かわせる。

第11話 運命の人

ユダヤ人貧民街ウォードにあるシナゴーグでの礼拝中にネイサン・シーボルトが頓死する。彼は半年前、従業員から搾取する悪徳工場のオーナーの娘デブラ・ベーグルマンとの結婚契約書を持ってラビの前に現れたが、女性の同意を確認せねばならないというユダヤ法に則り、ラビはネイサンの申し立てを却下していた。実際はデブラもネイサンを慕っていたと思われたが、彼女はすでにサイモン・ゴールドバーグ医師との結婚に同意していたのだ。
 検死の結果、ネイサンの死因は砒素中毒と判明する。デブラもコレラと見られる症状に悩まされていた。彼女は、当時一般的に美容のために使用されていた砒素を二週間前購入していた。その時期はネイサンが体調を崩し始め、デブラにコレラの症状が出始めたころと重なっていた。オグデンはコレラと砒素中毒の症状がよく似ていると指摘する。マードックは、ネイサンに嫉妬したゴールドバーグがデブラの砒素を使って犯行に及んだと推理するが、彼がデブラにまで手をかけたとは思えなかった。

第12話 オオカミ男

満月の夜、銀行の副頭取メリル・ハーディが犬の散歩中に廃屋になった工場で殺害される。遺体は手に銃を握っており、喉には獣に食いちぎられたような傷があった。ハーディの部屋には彼を工場へ呼び出す「ジェイク・S」からの電報が残っていた。しかし差出人と思われたジェイコブ・サマーズにはアリバイがあり、電報は自分が出したものではないと主張する。
 ブラッケンリードはインディアン青年のトラッカー、ジミー・マクロードに協力を求め、クラブツリーとともに追跡に当たらせる。二人が工場付近で見つけたホームレスの老人デイブは人が襲われるのを目撃していた。彼は獣の唸り声を聞き、建物から出て行くの人の姿を見たとあたかも狼男を目撃したかのような証言をする。マードックは狼憑きの症状を示す精神病があることを知っていたが、精神病者が事前に特定の人物を電報でおびき寄せるだけの理性を持ち合わせているということは不可解だとした。

第13話 父との再会

地質学者ハンフリー・ブリーンの遺体が発見される。現場に到着したマードックを待っていたのは北西騎馬警察のジャスパー・リニー巡査部長。ブリーンの遺体は一見事故死に見えるが実は巧妙に偽装されているのだと彼はいい、遠くブリティッシュ・コロンビアの分析者ユライア・ドークスの死と関わりがあるはずだと主張する。ドークスはブリーンが雇った分析者で、アルコナ鉱業がプリングル・クリークで計画している採掘事業のための鉱石サンプルを調査していた。ドークスの死もまた一見事故死に見えたが、不審に思ったジャスパーが遺体の所持品からマードックの名刺を見つけてトロントまでやってきたのだ。マードックはジャスパーの理路整然とした説明に反発を感じながらも協力して捜査を進める。
 ブリーンの共同経営者オスカー・バンダレーは二人が調査した鉱石サンプルはありふれたものだったと証言するが、鉱石サンプルのあるところ大金のあるところが常であるとマードックたちは考える。しかしアルコナ鉱業のオーナー、エルドン・フレモントはドークスのことは知らないという。手口からドークスとブリーンを殺したのは最近カナダ国内に戻ってきたプロの殺し屋アクシデンタル・アルだと思われた。プロの殺し屋は大金でしか動かない。アルコナ鉱業が不正を働いている疑いは強いが、フレモントと殺しをつなぐ証拠は何もなかった。


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マードックミステリー 刑事マードックの捜査ファイル

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