広大な砂漠の中に多くの牧場が点在するラスベガスだが、カジノができたことから街は急速に都市化が進んでいた。そこへ、カジノの敏腕マネージャーとしてマフィアのヴィンセント・サヴィーノがやってくる。ラスベガスを牛耳るという野望を持つサヴィーノと、戦争中に軍警察として活躍した経歴から保安官となったラルフ・ラムとの激しい攻防戦が描かれている。
第1話 出会い
1960年のラスベガス。弟ジャック、息子ディクソンと牧場を営むラルフ・ラムは、ある日、戦争中の上官で現市長のベネットから核実験場に呼び出される。そこには殺害された女性の死体が遺棄されていたのだが、彼女は知事の姪サマンサだった。保安官のクライドが行方不明のため、市長は戦時中に優秀なMPだったラルフに捜査の指揮を依頼する。
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第2話 マネープレー
ウェスという男が自宅で殺害され、手首には紐で縛られた痕があった。そしてウェスの恋人グロリアは、車のトランクに閉じ込められていた。彼女によると、マスクをかぶった強盗が押し入ってきて、ウェスを銃殺したという。ラルフが彼のポーカー仲間リッカーズに話を聞きに行くと、彼の手首にもウェスと同様の縛られた痕が。
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第3話 シカゴから来た男
シカゴのマフィアのボス、アンジェロがサヴィーノの仕事ぶりを視察に来る。一行の中にはミアの父でサヴィーノとは不仲と言われるジョニー・リゾも。リゾは高利貸しで組織の稼ぎ頭でもあり、ボスの信頼が厚い。サヴィーノには思い描いているラスベガスの未来図があり、サヴォイの拡張計画を構想していた。この機会にとアンジェロに進言するが、リゾの賛同が必要だと言われてしまう。
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第4話 合法ビジネス
サヴィーノはサヴォイの向かいにある老舗カジノ、タンブルウィードの共同経営者になろうと企む。だがタンブルウィードはミルウォーキーのコルナロにも狙われていた。彼の息のかかった組合の職場代表コヴァックスはストライキを起こそうとするが、同じく代表で黒人メイドのエステルは、違法な山猫ストはすべきでないと反論。その夜、彼女はブルーの車にひき逃げされ、殺害される。
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第5話 ミルウォーキーの殺し屋
ゲーミング委員会の一員ラーセンの息子ティムがさらわれる。サヴィーノが新たにタンブルウィードの経営に参画すると聞いたラルフは、カジノのライセンス取得のために、息子を誘拐してラーセンをゆすっているのではとサヴィーノを疑う。
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第6話 対立候補
ベネット市長が新条例を定め、サヴォイの会計室に監査を送り込んでくる。ベネットの再選のため多額の寄付をしていたサヴィーノは激怒、新しい人物を市長の座に据えようと考える。市長選の対立候補グレイディは地元でクリーニング店を営む男だが、選挙資金にも苦労していた。彼を市長に当選させるべく、サヴィーノは妻ローラに選挙戦を手伝わせる。
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第7話 殺し屋との決闘
サヴィーノの指示で殺害されたコルナロとボディガードの死体が、埋められていた農場から見つかる。手下が殺されていたと知ったミルウォーキーの組織は、すぐに殺し屋ジョーンズを再度ベガスへ差し向ける。
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第8話 盗まれた遺体
街で射殺体が発見され、そばには車のオイルの跡が。痕跡を追うと、車を盗もうとしている男がいた。男は盗みは認めるが殺しは否定。車はキーを刺したまま放置されていたと言う。
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第9話 ショーガールの悲劇
ショーガールのオードリーが夜の劇場で絞殺される。レイプ殺人だった。普段以上の熱心さで捜査に加わったキャサリンが近隣に問い合わせると、アリゾナでも同様の事件が2年前に起きていたことがわかる。
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第10話 ベガスのクリスマス
ベガス最大の建設会社を営むメリックが殺害される。サヴィーノらマフィアたちのカジノの工事も請け負っており、請求を巡ってトラブルがあったため、サヴィーノたちが疑われる。
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第11話 復讐の矛先
夜、信用銀行の前で襲われ拉致されたラルフは、生き埋めにされそうになる。犯人は果たして何者なのか…。
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第12話 裏切り
レイノルズ検事から内部に密告者がいることを知らされたサヴィーノ。レッドと裏切り者探しを始める。一方、離婚成立までの待機期間を過ごすため観光牧場に滞在していたマージョリーが殺害され、ディクソンとジャックが捜査する。
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第13話 砂漠のヒッチハイク
サヴィーノたちに関する証言を引き出すため、殺し屋ジョーンズと取引することにしたキャサリン。ジョーンズは交換条件として歯の治療を受けるが、矯正器具の金具を使って手錠を外し、逃走する。一方、ジャックはサヴィーノから、リゾが彼を狙っていると警告を受ける。
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第14話 第三の男
ジャックはサヴォイへ押しかけ、自分たちをはめたサヴィーノに食って掛かる。だがミアを大事に思うなら、真実を隠し通した方がいいと言われてしまう。一方ディクソンは盗難車を追ってカーチェイス。車泥棒は、高校時代の友人ピートだった。
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第15話 秘密の代償
FBI支局設立のため、バーン特別捜査官がベガスに。彼はサヴィーノ逮捕へ向けて、徹底してカネの動きを追う。シカゴへの送金は、FBIによってことごとく阻止される。一方、リゾ殺害の捜査は軽んじられ、ラルフとバーン側のキャサリンは対立する。
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第16話 危険な駆け引き
サヴォイの会計室に勤務するフランクが買春で逮捕される。しかも相手は未成年の少女パトリシアだった。ラルフは、少女たちに売春をさせているポン引きの名前を聞き出そうとするが、パトリシアは心を開かない。
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第17話 ハリウッドエンディング
FBIの監視をかいくぐるため、レイノルズ検事にシカゴへ届ける上納金をサヴォイから運び出させるサヴィーノ。電話の盗聴で、「アボカド」と呼ばれる人物が運び屋なのはラルフたちにも分かるが、その正体は不明だ。
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第18話 仕かけられた罠
ベガスに帰ってきたディクソンをヴァイオレットが訪ねてきて、話があるのでホテルに来てほしいと言う。翌日、彼女は顔に傷を負って保安官事務所に現れ、ディクソンを暴行で告訴。ホテルの部屋で別れ話をしていて殴られたと言うのだ。ディクソンは、すべて彼女のでっち上げだ、ホテルに行ってもいない、と断言する。
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第19話 追いつめられて
サヴィーノを追い詰める新たな戦略として、FBIのバーンはカジノの従業員たちを尋問しては脱税容疑で揺さぶり、情報を引き出そうとする。ディーラーのネッドも尋問を受けるが、その後、射殺体で発見される。ところがネッドの社会保障番号は死人のもので、彼の正体は不明。そこでジャックはミアに話を聞きに行く。
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第20話 事故死の真相
ポーター・ゲインズリーの資金不正流用が密告され、営業停止になったタンブルウィード。サヴィーノは彼の持ち分を買い取り、名実ともにタンブルウィードの主となる。そんな時、ゲインズリーの弁護士クリルの死体が見つかる。密告者だと糾弾するように口の中にはカナリアが。ゲインズリーはサヴィーノを逮捕しろと言うが、ラルフは耳を貸さない。
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第21話 ベガスの男たち(最終回)
保安官を停職になったラルフは、ゲインズリーに襲われ意識不明のままのキャサリンに、ゲインズリーへの復讐を誓う。そして盗聴テープをすべてサヴィーノに渡し、2人でゲインズリーを倒す約束を取り交わす。
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