あらすじ
ドラマのポスター写真では中世のドラマのように見えるが、これは近未来の話のドラマである。女性の不妊率が今以上に上昇し、それに伴い出生率も大幅に減少する。現代のアメリカはキリスト教原理主義に支配されたギレアド共和国となってしまう。女性は職に就くことも、財産を持つことも禁止され、妊娠することができる健康な女性は一カ所に集められ、支配階級のための「子どもを産む道具」として教育される。内容が内容だけに世界中で物議を醸している衝撃作。行動を極限まで制限された監視下の世界で、どのように今を「生き抜くか」が、主人公の目線を通して力強く描かれている作品。
海外では絶賛されていたドラマなので見ないと…と思いつつポスターの雰囲気が微妙だったので、他のドラマを優先していたが、ある土曜日見始めた。見ていると今まで見るのを避けていたことを後悔するぐらい凄い作品だった。物語や会話はスローなテンポだが一つ一つのシーンが重苦しく、時には見るのが辛いぐらいだ。ここまでの未来は現実には起こらないと思いつつも、先進国での少子化や大国の独裁者などが、いつ暴走するか???と考えるとちょっと怖くなる。生まれてくる赤ちゃんの可愛らしさとそれを取り巻く狂信的な環境の対比が見事に描かれている。”Under his eyes”という台詞が夢に出てきそうだ。エピソードを見るたびにその救いのない世界に落ち込むが、なぜか先が気になってしまう。それは、主人公のジューンが絶望に陥りながらも、娘に再会するというわずかな希望を抱いて前を向いているからだ。ナレーションではジューンの心の声が流れるのだが、時には罵り言葉で毒づく様子にクスリとしながら、彼女が国家に洗脳されずに人間性を失っていないことに安堵する。そしてジューンの今後がどうなるのかが気になり、昔のような笑顔がジューンに戻りますように、と願わずにはいられなくなるのだ。先の展開が読めないため、まだまだ目が離せないドラマである。主演のエリザベス・モスの演技がとにかくすごい。「トップ・オブ・ザ・レイク」での演技もそうだが、意志の強さを感じさせながらもどこか不安をたたえているような表情をする。特にこの「ハンドメイズ・テイル」では絶望的なことが続くため、彼女の不安ばかりが伝わってきてこちらが苦しくなるほどだが、立ち直ったときに見せるかすかに晴れやかな表情がとても素晴らしい。2017年にエミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞したことも納得の演技である。
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主な登場人物
ジューン・オズボーン/オブフレッド
・侍女としてウォーターフォード家に仕える
・ギレアド建国前に夫ルーク、娘ハンナと逃亡を図るも捕まり、離ればなれになる
フレッド・ウォーターフォード
・ギレアド共和国の高官で、司令官
セリーナ・ジョイ・ウォーターフォード
・司令官の妻
エミリー/オブグレン/オブスティーブン
・オブフレッドの当初の買い物パートナーだった侍女
・ギレアド建国前は大学教授をしていた
・同性愛者で妻と息子がいた
ジャニーン/オブウォレン/オブダニエル
・ジューンと共に訓練センターに連れてこられ、反抗した罰として片目を奪われる
・ウォレンに侍女として仕えて女児を出産する
リディア
・侍女の訓練センターの教官で”リディアおば”と呼ばれる
・侍女の反抗的な態度を許さず、スタンガンで攻撃する
ニック・ブレイン
・司令官のウォーターフォードの運転手
・ジューンに同情的な態度を見せる
モイラ
・ジューンの学生時代からの友人
・ジューンとセンターからの逃亡を図るが、はぐれた後で捕まり娼館に送られる
リタ
・ウォーターフォード家で家事を担当する女中(マルタ)
予告編
Season1 エピソード
第1話 オブフレッド
圧政国家ギレアドでは、数少なくなった生殖能力のある女性に侍女という役目を与えていた。侍女の1人であるオブフレッドは、大物の司令官と不妊の妻の子を宿すために彼らに仕えながら、実の娘との再会を夢見て懸命に生き延びようとする。
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第2話 出産の日
他の侍女たちと共にジャニーンの出産に立ち会ったオブフレッドは、娘を産んだ時のことを思い出す。パートナーである侍女のオブグレンと親しくなる一方、司令官から密会の誘いを受け、理由が分からず恐怖にさいなまれる。
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第3話 期待
オブフレッドは司令官の妻セリーナ・ジョイと共にジャニーンが産んだ赤ちゃんの元を訪れ、ギレアド誕生前の革命の時代に思いをはせる。一方、オブグレンには恐ろしい試練が訪れようとしていた。
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第4話 メッセージ
セリーナ・ジョイに罰を受けたオブフレッドは心が壊れそうになりながら、モイラとセンターから脱走した時のことを思い出す。さらに、儀式の最中にある問題が起き、彼女は司令官とセリーナ・ジョイの元にとどまれるか不安になる。一方、閉じ込められた部屋の中で、彼女はあるメッセージを見つけていた。
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第5話 忠誠
セリーナ・ジョイはオブフレッドに意外な提案をする。それを承諾したオブフレッドは夫ルークとの少し変わったなれそめを思い出す。一方、違う家に移ったオブグレンは侍女たちの前で驚くべき行動に出る。
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第6話 女の領域
メキシコの通商代表団がギレアドを訪れ、侍女としての生活についてオブフレッドに質問する。セリーナ・ジョイは司令官との結婚生活を回想し、ギレアドの建国当初、自らが果たした役割について思いをはせる。
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第7話 向こう側
夫と娘と共に国外への脱出を図り、失敗して2人と離ればなれになってしまったジューン。侍女のオブフレッドとしてギレアドで生きる彼女だったが、一家の脱出劇には彼女がまだ知らぬ事実があった。
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第8話 イゼベルの店
司令官に秘密の冒険を持ちかけられたオブフレッド。彼についていった彼女には思わぬ出会いが待っていた。一方、問題を抱えていたニックが“ヤコブの息子たち”に勧誘された経緯が明かされる。
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第9話 橋
オブフレッドはレジスタンスの力になろうと決意し、危険な任務を引き受ける。ジャニーンはある約束を信じてパットナム家から新しい任地へ異動し、セリーナ・ジョイは司令官の不貞を疑い始める。
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第10話 夜
真実を知ったセリーナ・ジョイはオブフレッドと司令官を糾弾する。そんな中、オブフレッドの身に予期せぬ事態が起き、彼女は葛藤することに。そして侍女たちはある残酷な決断を迫られる。
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海外ドラマ観るなら圧倒的なコンテンツ数のU-NextSeason2 エピソード
第1話 ジューン
オブフレッドは危険な決断をしたツケを払わされることになり、家族と幸せに暮らした日々のことと、そのさなかにギレアドの誕生につながる事件が起きたことを思い出す。
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第2話 不完全女性
オブフレッドが新しい生活に慣れていく一方、コロニーには思いがけぬ人物が移送されてきて、エミリーの心をかき乱す。彼女はギレアドの台頭で引き離された妻と息子のことを思い出していた。
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第3話 配達
オブフレッドはギレアド国内を逃走しながら、活動家だった母親との関係について思いをはせる。一方、リトルアメリカではモイラがギレアドで負った心の傷と闘い続けていた。
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第4話 愛人
生まれてくる子のために開かれたベビーシャワーで、オブフレッドとセリーナ・ジョイの関係に亀裂が走る。オブフレッドはギレアドで侍女にされる原因となった、自らの過去の選択を思い出す。
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第5話 種
ギレアドの儀式によってニックとの関係が断たれ、オブフレッドの精神状態はさらに悪化する。一方、ジャニーンはコロニーの生活に慣れようとするが、そのせいでエミリーの怒りを買ってしまう。
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第6話 流された血
オブフレッドは懸命にハンナを救う方法を探そうとするが、その過程で思いがけぬ味方と敵に出会う。司令官が“ラケルとレアのセンター”の再建に尽力する一方、ニックは自らの新たな立場に葛藤を覚える。
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第7話 その後
“ラケルとレアのセンター”の爆弾事件がギレアドとリトルアメリカに衝撃を与える。セリーナ・ジョイは家族を守るために危険な選択をし、モイラは大切な人の行方を捜すために身元不明者の資料を調べ始める。
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第8話 女たちの仕事
ジャニーンが産んだアンジェラが病気になり、オブフレッドとセリーナは赤ん坊を救うために手を取り合う。爆弾事件で入院中だった司令官は家に戻り、自らの権威を取り戻そうと、ある行動に出る。
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第9話 スマート・パワー
ウォーターフォード司令官が外交任務で海外へ赴くことになり、同行したセリーナはギレアドの外の生活を目の当たりにして葛藤する。ルークとモイラは司令官夫妻の訪問に抗議し、オブフレッドは生まれてくる子を守ろうと策を練る。
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第10話 最後の儀式
オブフレッドのお産が近づき、1日も早い誕生を願うセリーナは夫にある相談を持ちかける。ニックとイーデンの間の溝は深くなる一方で、オブフレッドは司令官のおかげで、ある人物と思わぬ再会を果たす。
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第11話 ホリー
オブフレッドはハンナの母として過ごした日々を思い出しながら、たった1人で、つらく困難な大仕事に挑む。セリーナ・ジョイと司令官はオブフレッドにしてきた仕打ちを振り返ることになる。
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第12話 出産後
オブフレッドは何とか赤ちゃんのそばにいようと策を巡らせ、ニックは罪を犯した者に対するギレアドのむごい仕打ちに心をかき乱される。一方、エミリーは新しい家に配属されることになるが、そこには一風変わった司令官がいた。
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第13話 言葉
セリーナと他の妻たちはギレアドの子供たちのために変革を起こそうとする。一方、エミリーは新たに主人となった司令官の人柄に触れ、オブフレッドは難しい決断に直面して苦悩する。
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Season3 エピソード
第1話 夜
ギレアドを脱出するため、エミリーとともに地下組織の車に乗り込もうとしていたジューンは、娘ハンナを残してはいけないと、ニコールをエミリーに託し、ハンナが引き取られたマッケンジー宅へ向かう。しかし眠るハンナを起こすことができず、自ら守護者に捕まり、再びウォーターフォード家へ連れ戻される。一方、カナダ国境サービス庁職員に保護されたエミリーは、ニコールとともに難民受け入れセンターを訪れて……。
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第2話 マリアとマルタ
ジューンが新たに配属されたローレンス家に、リディアおばが視察に訪れる。エミリーがおかしくなったのはローレンス司令官に原因があるのではと疑うリディアおばは、ジューンに用心を促す。そんな中、ローレンス家の女中コーラとベスは、アリソンという女中の逃亡を手助けしようとしていた。ジューンも女中の格好をして合流場所までアリソンを送るが、その夜、アリソンが負傷した女中を連れてローレンス家に逃げ込んで来て……。
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第3話 悪夢
反乱を企てた女中たちは処刑され、コーラも姿を消す。ジューンは自分の身を守るべくローレンスに取り入ろうとするが失敗。彼の真意を探ろうとするたび翻弄されてしまう。そんな中、ローレンスはジューンをある場所へ連れて行く。一方、実家に戻ったセリーナ・ジョイ。娘を手放したことを悔やみ、悲嘆に暮れる彼女に母親パメラは夫フレッドのもとへ戻れと突き放す。すべてに疲れたセリーナ・ジョイはジューンを訪ねて……。
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第4話 洗礼
ジューンの配属地区で子どもの誕生を祝う式典が開かれる。子どもを産んだ侍女たちが舞台上にわが子を見つけて目を細める中、ジューンはハンナの洗礼式を思い出していた。その後、ジューンたちはパットナム家でのパーティーに招かれる。昼寝から目覚めたアンジェラを大人たちが取り囲むが、そこにジャニーンが乗り込んできて……。一方、カナダではエミリーが、シルビアと息子のオリバーに再会する。
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第5話 不明な発信者
ネットに投稿された動画から、ニコールがカナダのルークの元で育てられていることを知ったギレアド側は、ニコールを連れ戻すべくカナダに抗議。セリーナ・ジョイは事を荒立たせたくないものの、ニコールに一目会いたいと願い、ジューンにルークと交渉するよう頼む。最初は断わっていたジューンも、セリーナ・ジョイに貸しを作ることで合意し、離れ離れになってから初めてルークと電話で話をして……。
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第6話 D.C.
ニコールをギレアドへ連れ戻すため、ウォーターフォード司令官はセリーナ・ジョイとともにワシントンD.C.で1週間、公開の祈りを行ない、その映像をカナダに流してプレッシャーを与えようと計画。見栄えを良くするためにジューンも同行させられる。カナダ政府との交渉は第三国のスイスが取り持つことになり、スイス政府の担当官と個別に話をしたジューンは、交渉をやめさせようとある取引を持ち掛ける。
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第7話 御目の前で
処刑の日、ジューンたちは赤い綱を持たされ、罪人たちの絞首刑の手伝いをさせられる。その後、食料品店でハンナの家の女中フランシスと会ったジューンはハンナの学校のことを聞き出す。ひとりで外出することができないジューンはローレンス司令官の妻エレノアを散歩に誘い出し、ハンナの学校へ向かう。一方、D.C.にいるセリーナ・ジョイは、ウィンズロウ夫人に勧められ、フレッドとD.C.で新たな家庭を築こうと思い始める。
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第8話 告白
オブマシューがリディアおばに密告したことで女中のフランシスは処刑され、さらにハンナの居所も分からなくなり、2人を憎むジューン。以来、侍女たちにあからさまに嫌がらせを受けるオブマシューは次第に情緒不安定になっていく。見かねたリディアおばは告白の場を設けるが、それがますますオブマシューを追い詰めることとなる。そんな中、侍女たちの配属先を相談する会議で、リディアおばはかつて教師だったころを思い出す。
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第9話 決意
店で守護者に撃たれたオブマシューは病院で処置を受け、一命を取り留めるものの、おなかの子どもが優先され、今や子どもに栄養を与える器と化していた。ジューンはリディアおばから、パートナーとして子どもが産まれるまで帰宅せず、病室で祈りをささげるよう命じられる。徐々に精神がむしばまれ、自暴自棄になったジューンは、オブマシューや医師らの殺害を考えるようになる。そこへちょうどセリーナ・ジョイが見舞いに訪れ……。
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第10話 立会人
病院から戻ったジューンは、ギレアドから子どもたちを脱出させるため、早速ベスやアルマに協力を求める。さらに情緒不安定なエレノアを国外へ逃がすべきだとローレンス司令官に進言し、車を手配してほしいと持ち掛ける。一方、ウィンズロウ司令官とともに地区を訪れたウォーターフォード司令官は、ローレンス家で本当に儀式が行なわれているかをチェックするため、儀式の夜、立会人を引き連れてローレンス家に押し掛けて……。
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第11話 ウソ
ギレアドから子どもたちを脱出させるというジューンの計画は予想をはるかに超える賛同を得て、合計52人の子どもたちを逃がすことになる。しかしジューンに力を貸すと約束したローレンス司令官が妻エレノアと2人での脱出を画策。家からいなくなってしまい……。一方、セリーナ・ジョイとウォーターフォード司令官は、トゥエロとニコールを取り戻す交渉をするため、2人きりで車に乗りカナダの国境近くへ向かうが……。
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第12話 犠牲
ウィンズロウ司令官を殺害し、捕まることを覚悟したジューンだったが、ウォーターフォード夫妻がカナダで拘束されたことで、ウィンズロウ司令官も拉致されたとみなされ罪を免れる。しかし、計画の決行が輸送機が飛ぶ1週間後に迫る中、拉致事件を口実に戦争を始めたがっている司令官らが国境封鎖を口にし始め、計画が危うくなる。一方、拘束されたセリーナ・ジョイはニコールと、ウォーターフォード司令官はルークと面会する。
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第13話 メーデー
いよいよ計画決行の日。子どもたちは日没後にローレンス家へ集まる手はずだったが、ある女中がキキという少女を連れ、日没前にやって来る。その後、女中がおじけづき逃げ出してしまったため、ジューンたちは予定を早め森の中を徒歩で移動。しかし輸送機までもう少しというところで、守護者の検問所が設置されてしまう。一方、カナダで繰り返し尋問を受けていたウォータ-フォード司令官は妻に裏切られた怒りからある告発をし……。
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Season4 エピソード
第1話 ブタの運命
傷を負ったジューンと侍女たちは逃亡の末、ある農場に身を寄せる。一方、ギレアドでは捕らわれの身となったローレンスが処刑を免れようと策を練る。
第2話 毒
ジューンは侍女たちと次の隠れ家へ移動する前に、イゼベルの店である策略を実行しようとする。一方、モイラはジューンの選択が招いた思わぬ事態に直面する。
第3話 踏切
ギレアドに捕らわれたジューンは、復讐心に燃えたリディアおばと対峙し、拷問まがいの取り調べを受ける。一方、トロントではルークがどうすればジューンを救えるのかと苦悩する。
第4話 ミルク
ジューンはギレアドから脱出しようと、ジャニーンと苦しい旅に乗り出す。一方、ジャニーンは過去のつらい経験を思い出す。
第5話 シカゴ
ジューンは戦場となっているシカゴで、熱心に活動しているレジスタンスを捜し出そうとする。一方、ジャニーンは生き残った人が暮らすコミュニティーの中で居場所を見つけようとする。
第6話 誓い
親友と衝撃の再会を果たしたジューン (エリザベス・モス) は、自分が自由になっていいのか心を悩ませ、自らやルーク (O.T.ファグベンル) に誓った約束を果たせてないという事実に向き合う。
第7話 家
ジューン (エリザベス・モス) は新たに得た自由に戸惑いながらも、愛する人々との再会を果たし、宿敵であるセリーナ (イヴォンヌ・ストラホフスキー) と対決する。
第8話 陳述
法廷でフレッドとセリーナと対峙することになったジューンは、エミリーにギレアドでの過去と向き合うよう迫る。一方、ローレンスはリディアおばに、新たにある侍女の監督を任せる。
第9話 進展
ジューンとルークはハンナを救い出すため、ローレンスとニックに助けを求める。一方、セリーナとフレッドの元にはギレアドから思いがけぬ訪問者がやってくる。
第10話 森
ジューンはフレッドの司法取引を阻止しようと、あらゆる手段を講じ、つてをたどり、全てを危険にさらしても彼女なりの正義を果たそうとする。
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