あらすじ
ロシアからイギリスへ亡命した後、欧米の教育を受け、英国人として生きる若きエリートのアレックス・ゴッドマンは、家業である“マフィア”を嫌い、ビジネスマンとしての人生を歩んでいた。しかし、叔父を目の前で殺害されたことをきっかけに、犯罪の世界に足を踏み入れていく…。
McMafia/マクマフィアの感想
ジェームズ・ノートンの演技が本当に素晴らしく、この役を他にできる人がいるだろうかと思うぐらいのはまり役です。スーツが似合うスラリとした長身に、育ちの良さを感じさせる穏やかな笑みをたたえている彼が、エピソードが進むにつれて徐々に表情の変化を見せ始めます。最初の目的は家族と恋人を守ることであり、クレイマンの指示に従うだけだったのに、途中から主体的に動き始め、その知性を生かして存在感を示していくのです。内面の葛藤を見せながらも周囲にウソをつき始めたアレックスはどこに向かうのか、そしてバディムとの対立の行方はどうなるのか、と先が気になってたまらなくなります。このドラマのテーマはマフィアではありますが、銃撃戦などはなく、世界経済をどのように利用するかという静かな戦いを描いています。アレックスの家族の関係も丁寧に描いており、富裕層の彼らの生活も垣間見ることができます。ロンドンやモスクワだけでなく、プラハ、ムンバイ、テルアビブなども舞台として登場するのでその景色も楽しく、ストーリーを単調なものにしていません。常に厳しい目つきをしているバディムを演じているのはジョージア(グルジア)出身のメラーブ・ニニッゼという俳優で、ドイツやロシアの映画によく出演しています。敵でありながらもこのバディムの葛藤や孤独も伝わってきて、最後のアレックスとの対決は印象深いものでした。彼は「ホームランド」のシーズン7の第11話と第12話にも出演しています。「マクマフィア」はシーズン1の評価の高さからシーズン2も制作されており、イギリスなどでは2019年1月から放送が開始されます。早く日本のamazonプライムでも放送してほしいですね。
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予告編(英語)
Season1 エピソード
この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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