大草原の小さな家
2019.01.07
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あらすじ
舞台は19世紀末西部開拓時代のアメリカ。ウィスコンシン州の大きな森に住むインガルス一家。家族は頼もしい父親のチャールズ、心優しい母親のキャロライン、しっかり者の長女メアリー、お転婆な次女ローラ、甘えん坊の三女キャリー、そして愛犬ジャックの5人+1匹の家族。家族は馬車で豊かな土地を求め西部へと旅立つ。カンザス州の大草原に家を建て、苦労しながらもなんとか生活が安定してきた頃、立ち退きを命じられてしまう。葛藤と悲しさがあふれる中、再び川を渡り山を越え、新たな地へと再出発し、やがてミネソタへとたどり着く。
NHKで長年放送していたドラマですね。オープニングの印象的な音楽を聴いてワクワクした人も多いのではないでしょうか。アメリカの広大な大地で厳しい自然と共存しながら暮らす、素朴ながらも温かい家庭を描いていました。インガルス家や周囲の人々のそれぞれの人物造形も見事で、現代的なドラマのように複雑ではありません。特に初期は家族で安心して見られるストーリーがほとんどですが、時々シリアスなテーマも扱っていました。また、ネリーがある男性と結婚しようとしたとき、オルソン夫人が「彼はユダヤ人だ」と反対していたのを覚えています。それを見たのは小学生の時なので全く意味はわからなかったのですが、とにかくこのドラマは楽しいストーリーばかりでなく、人々が様々な試練に襲われ、それを乗り越えていく過程も重視していたように思います。吹き替えの声優さんたちの演技も良かったですね。父さん、母さん、ローラの声は今でも思い出せるくらいです。このドラマをきっかけにしてローラ・インガルス・ワイルダーの原作も夢中で読みました。NHKの放送時を知らない若い方など、このドラマをご覧になったことがない方には、1シーズンでもいいので是非見ていただきたいです。近代的なドラマでは得られないような、素朴ながらも胸を打つエピソードや心に響く言葉などをきっと見つけられると思います。
Season1 エピソード
第1話 旅立ち
父 チャールズ、母キャロラインの大きな愛に包まれて、長女メアリー、次女ローラ、三女キャリーが大自然の中で成長する姿を描いた物語。ウイスコンシンの森に住んでいたインガルス家が新天地を求め幌馬車に乗ってカンザスへと出発。厳しい自然の中で助け合って生きる家族の姿が大きな感動を呼ぶ。ローラの親友エドワーズさんとの出会いや、先住民との交流、クリスマスの思い出などが描かれる記念すべき第1話。
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第2話 すばらしい収穫
カンザスの大草原の小さな家をあとにしたインガルス一家は、長い旅のあとミネソタのプラム・クリークに落ち着くことになりました。ここは町まで近いし小麦作りに適した土地なのです。父さんはハンソンさんの店から、家を建てるための材木を仕入れてきました。お金がないので仕事で返すという条件です。昼間はハンソンさんのところで働き、夜は家作りとそれは忙しい毎日です。
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第3話 わたしの母さん
ローラとメアリーは町の学校に行くことになりました。学校に行った二人は服の丈が短いので子どもたちにからかわれます。でも先生のミス・ビードウルはとてもやさしい先生でした。メアリーはもう読み書きができますがローラはまだです。でも先生が時間を見つけては勉強を見てくれるのでローラは学校が好きになります。ただ意地悪なネリー・オルソンだけは好きになれません。とうとう喧嘩をしてしまいます。
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第4話 遠くで働く父さん
広い小麦畑は豊かな実りを見せています。この小麦が売れたら何でも買えるのです。ところが急に嵐がやって来ました。大粒のあられが刈り入れ寸前の小麦をみんな駄目にしてしまいました。しかたなく父さんは季節労働に行くことに決めました。でも季節労働者は多いのです。うまく仕事にありつけるでしょうか。
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第5話 エドワーズおじさんがやってきた
父さんはマンケイトの町で飲んだくれているエドワーズおじさんに出会い一緒にうちに帰ります。ローラは扁桃腺炎で寝ていたのですが、おじさんを見て病気も吹っ飛びそうな喜びよう。みんなに歓迎され、おじさんはウォルナット・グローブに落ち着いてみようという気になります。住居はローラのうちの納屋で、仕事も父さんが世話しました。母さんは未亡人のグレイス・スナイダーがエドワーズさんにちょうどいいと考えました。
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第6話 ローラの初恋
学校に新入生が来ました。ジョニー・ジョンソンという15才の少年です。ローラは投げ輪のうまいジョニーにひと目で憧れます。そして父さんと母さんはどんな恋愛をしたのだろうかとにわかに関心を持ちます。そして母さんが父さんをピクニックに誘い、そのとき互いに惹かれあったと聞くと、早速ジョニーをピクニックに誘います。でもローラがジョニーに好かれようといろいろ努力してもだめです。ジョニーはメアリーが好きなのです。
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第7話 おめでとうエミーおばあさん
エミーとマディは共に80才の未亡人。8年間共に暮らしてきたマディが死んでエミーの生活は一層淋しいものになります。娘も息子もいるのですが一向に会い来ません。死ねばみんな駆けつけるだろうけれど、死んでから来てもらったって意味がない。エミーはそう思い、ある計略を立てます。エミーは父さんとドクター・ベイカーを口説いて自分の誕生日にお通夜をしてくれるように頼みます。
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第8話 オルガの靴
ローラとメアリーはネリーの誕生パーティに呼ばれます。ところがネリーの人形があまりに可愛いのでローラがそっと手を伸ばした時、ネリーがローラを突き飛ばしローラは足首をくじいてしまいます。オルガという足の悪い少女がそんなローラを慰めてくれました。2人はすっかり仲良しになります。ローラは父さんに聞きます。なぜ足の悪い人がいるのだろうかと。父さんにも答えは見つかりません。
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第9話 母さんの休暇
父さんと母さんがマンケイトへ旅することになります。父さんは忙しい母さんをたまに家事から解放してやりたいと考えたのです。ところが留守を頼む予定のグレイスが急に病気になってしまいます。みんながっかりです。そんな時に通りかかったのがエドワーズおじさん。母さんはおじさんに子どもたちを預けて行くのは心配なのですが結局出かけて行きます。旅に出ても母さんは子どもたちのことばかり考え心配しています。
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第10話 母さんの教室
ビードウル先生が馬車から投げ出され足を怪我してしまいます。母さんが先生の代わりを頼まれました。エイブルと言う大きな生徒がいましたが、今までろくに学校に来たことがなく字も読めません。何も知らない母さんはエイブルを指しますがエイブルは黙ったまま。他の生徒はあざ笑います。エイブルは学校を飛び出して行ってしまいました。
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第11話 あらいぐま見つけた
メアリーの投げたボールを取り損ねたはずみにローラは大事な人形を壊してしまいます。がっかりしてしょげかえるローラ。そこへメアリーがあらいぐまの赤ちゃんを連れて帰ります。ローラはこの赤ちゃんに夢中になりますが、父さんは大きくなれば狂暴になると飼う事を許してくれません。でもメアリーとローラの一生懸命な願いに父さんも折れます。
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第12話 ジョーンズおじさんの鐘
教会に鐘をつける話が持ち上がり、献金を募ることになります。ところがオルソン夫人が鐘を寄付すると言い出したことから騒ぎが起こります。と言うのも、その鐘には寄付者の名入りの額がつくというからです。信者達は賛成派、反対派に割れ、相談のために集会を開いても話はこじれるばかり。大人のいがみあいは子供たちまで影響し今までのように仲良く遊べなくなります。
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第13話 メアリーの失敗
今年の優等賞を決める試験が3週間後に行われる事になりました。賞金は大きな辞書です。メアリーはどうしても賞を取ろうと決心します。母さんやローラの目を覚まさないようにと、メアリーは納屋にランプを持ち込み勉強を始めますが途中で眠ってしまい、倒れたランプの火がわらに燃え移ります。幸いボヤですみましたが、母さんはメアリーを叱り、試験を受ける必要はないと言います。
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第14話 ローラの祈り
ローラたちに弟が生まれました。父さんは初めての息子にもう夢中です。ローラはやきもちを焼いてしまいます。その坊やが病気になりました。メアリーは坊やのためにお祈りをしますがローラはしません。ところが坊やは治療法のないまま天に召されてしまいました。ローラはショックでした。自分が悪しき考えを持ったから坊やが死んだのだと思いつめてしまいます。
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第15話 プラム・クリークのクリスマス
間もなくプラムクリークへ来て初めてのクリスマスがやってきます。プレゼントを用意しなければなりません。メアリーは父さんにシャツを贈ろうと思い、生地だけ買って仕立て屋のウイプルおばさんに手伝ってもらうことにしました。ローラは母さんに料理用のストーブを贈りたいのですが8ドル近くもするので手が出せません。父さんも母さんがストーブを欲しがっていることを知り、なんとか手に入れたいと思います。
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第16話 オルソン家の出来事
オルソン夫婦が大喧嘩をしてオルソンさんはうちを出てホテル住まいを始めます。喧嘩の場に居合わせた母さんは気をもむのですが和解のきざしはありません。オルデン牧師の忠告も2人には効き目がないようです。オルソンさんの嫉妬心をかきたて元のさやにおさめようと考えたのはベイカー先生、ハンソンさんをけしかけオルソン夫人に求愛させます。もちろんオルソン夫人はかんかん。ついに子供2人を連れて東部に帰る決心を固めます。
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第17話 ベイカー先生のロマンス
シカゴからオルソン夫人の姪ケイトがやってきます。若く美しい娘です。馬車から落ちた足を痛めたのが縁となってベイカー先生と好意を持ち合います。もちろんオルソン夫人は反対です。家柄もよくないし年寄りすぎると言って。ハンソンも友人として年甲斐のないまねをするなと忠告しますが、ベイカー先生はこんな気持ちははじめてなのだと涙ぐむ始末で黙って見守るしかありません。
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第18話 サーカスのおじさん
ローラたちのうちに、ある夜サーカスの馬車が来ます。オハラ団長以下チンパンジーとカラスだけの世界最小サーカスです。でもローラとメアリーはすっかり夢中になります。だってオハラさんはどんな傷にも病気にも効く魔法の薬「シヤミの秘密」を持っているのです。ローラは頭痛に悩むハンソンさんにこの「シヤミの秘密」を教えます。するとあら不思議。頭痛がばったり治まったではありませんか。
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第19話 救われた町
ブルトンの息子ポールが高熱を出します。ブルトンの妻も倒れます。ベイカー先生は発疹熱の恐れがあることをみんなに警告します。あちこちで患者が出始めたため、教会を病院にして父さんもベイカー先生の手伝いをすることになりました。オルデン牧師も駆けつけ、3人とも不眠不休で患者の収容と看護にあたります。毎日何人かが死んで行きます。でも感染経路も感染源も不明です。
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第20話 ジョンおじさんの悲しみ
父さんがベイカー先生のところにいるとミス・ビードウルがグレアムという生徒を連れて来ます。グレアムの背中はミミズバレになっています。父親のジョンがアルコール中毒で酒が入ると息子を叩くのです。町の人が集まってジョンに意見しますが効き目はありません。そうするうちにジョンのうちに行った父さんは意識不明で倒れているグレアムを発見します。
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第21話 ジョーの約束
小麦作りに頼っていては農民の生活は苦しくなるばかり。農業学校出のジョー・カルターはトウモロコシに切り替えることを勧めます。ミネアポリスの穀類問屋が親戚なので種のトウモロコシが安く入るという話しにみんな乗り気になり、仕入れの金をジョーに預けます。2週間でジョーは種を持って帰る予定です。みんな畑を耕し、すぐ種をまけるばかりにしてジョーを待ちますが肝心のジョーは戻りません。
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第22話 吹雪の中
ローラたち一家はマンケイトからの帰り、季節外れの吹雪に巻き込まれます。ちょうど見つかった空き家に避難したものの食糧は残り少なく、父さんは雪の合間に獲物を取りにでかけますが、また降りだした雪に道を見失い倒れてしまいます。その間に道に迷ったアンダースという保安官が助けを求めて空き家にやってきます。
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第23話 ジョニーの家出
ジョンソン家の息子ジョニーは約束した家事をほったらかしにした事で父親から「家事が出来ないなら出て行け!」と叱咤されます。その言葉に触発されたジョニーは自由を求めて「学校を辞めて世界を見に行く」と決心し、家を出ます。心配になったエドワードが彼と同行して、人生の教訓を経験させ、甘い考えを反省させたあと、家に戻すべく企てますが…。
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第24話 父さんの友情
町の創立記念日。子供も大人も参加しての競技会が始まりました。メアリーはなわとび競争、ローラは輪回し競争、母さんはパイのコンテスト…でも一等賞はなかなか取れません。メアリーは転んだためウイリーに負けてしまうし、ローラもネリーに惜しいところで抜かれます。でもローラと母さんが組んだ二人三脚は見事にネリーとオルソン夫人の組を破って優勝します。さあいよいよ呼び物の丸太割競争。
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Season2 エピソード
第1話 町一番の金持ち
父さんはハンソンさんの製材所で働いていましたが、今日で仕事は一区切りです。父さんも母さんもやっとお金が入るのでほっとしています。町の大会社からの注文で支払いは納品後という契約なので、この2ヶ月というものハンソンさんも収入がなかったし、当然父さんの手間もおあずけになっていたのです。卵を売りに行った母さんはオルソン夫人のしつこいいやみについカッとなり、週末には全額耳を揃えて払うと言い切ってしまいます。
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第2話 メアリーの眼鏡
メアリーの成績が急に落ち、父さん母さん、ビードウル先生みんなが心配します。間もなく年に一度の歴史の選抜試験ですが、これで良い成績が取れないと留年にもなりかねません。ネリーはメアリーに同情するどころか自分の成績の良いことを自慢するのでローラは口惜しくてなりません。夜遅くまで机にしがみついているメアリーを見て父さんは手伝おうとしますが、この時初めてメアリーの視力がひどく落ちていることを発見します。
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第3話 釣り友だち
ウォルナット・グローブに銀行が出来ます。父さんはお金を借りて畑を増やそうと考えますが、銀行家のスプレーグさんの冷たく意地悪な態度に腹をたててしまいます。教科書を買うためのお金を寄付で集めることに学校で決めたので、母さんはスプラーグさんにも頼みに行ったのですが、けんもほろろの扱いをうけたので、母さんも腹をたてていました。その頃ローラはいつも行く釣り場でおじさんと知り合います。
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第4話 父さんのホームラン
父さんはバット作りに一生懸命、ローラもわくわくしています。スリーピーアイの町のチームと野球の対校試合があるのです。母さんは機嫌があまりよくありません。きたない言葉でどなったり、やじったりするゲームが好きではないのです。毎年負け放しのウォルナットグローブですが、今年はいいピッチャーが見つかりました。ジャバダイアおじさんです。にわとりを襲うノスリを石で打ち落とすおじさんの腕を父さんが見込んだのです。
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第5話 おばけ屋敷
丘の上のゆうれい屋敷の住人はエイモス・パイクという老人。オルソン夫人は疫病神と呼んで気味悪がっています。ある日パイクさんが留守のときローラはジャックを連れこのうちに近づきます。うちの中はほこりだらけクモの巣だらけの荒れ放題。でもそこには美しい女性の肖像画があります。一体誰なのでしょう…。そこへ戻ってきたパイクさんはひどい見幕でローラを追い出します。
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第6話 ダンスパーティー
ようやく春です。「春のダンス」もあと一週間後。でもローラはまだパートナーの男の子が出来ません。誘ってほしいと思うヘンリーはとても恥ずかしがりの男の子なのです。がっかりしているローラをグレイスおばさんが「あたしも仲間よ」と慰めます。母さんはグレイスおばさんに入れ知恵します。他の男性と仲良くする振りをしたら、きっとエドワーズさんがやきもち妬いてダンスに誘ってくれると。
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第7話 思い出(前編)
ローラたちは池に捨てられた子犬三匹を助けます。とてもかわいいのですがうちでは飼えません。そこで学校に行ってほしい子を探すことにします。でも、かわいがってくれるうちというのが第一の条件です。そんな頃ローラたちの良き隣人のジュリアおばさんが病気で余命いくばくもないことが分かります。深い信仰を持つおばさんは神の選択を喜んで受ける心の準備をするのですが、心配はあとに残る三人の子供のこと。
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第8話 思い出(後編)
ジュリア亡きあと、父さんは三人の子どもの引き取り先を探します。ジェイソン夫妻は男の子二人がほしいと言ってきますが父さんはことわります。三人を引き離す事は出来ないと考えたからです。四週間たちましたが三人を引き取ろうといううちはありません。子供たちはグレイスとエドワーズが親身に世話をやいているので心配ないのですが父さんはあせります。
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第9話 キャンプ
ローラたち一家はキャンプに行くことに。父さんは釣りが目的、ローラとメアリーは学校へ出す植物標本の採集が目的。これを知ったオルソン夫人、負けてはならじと夫をけしかけ、ネリーとウィリーをキャンプに同行させようとします。父さんは快く承知しますが、出発の朝になってオルソン夫人もいっしょに行くと聞いて頭に来ます。「あの女性が行くなら旅行はとりやめだ」と怒る父さん。
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第10話 砂金の夢
釣り友だちのジョナと川へ行ったローラは水の中に光るものを見つけます。歴史でゴールド・ラッシュのことを習ったばかりのローラはこれを砂金と思い込みます。ローラとジョナはこの砂金を二人きりでこっそり集めようと計画を立てます。ゴールド・ラッシュの時は金(きん)目当ての人々が押し寄せ盗みや殺し合いが横行したと聞いたからです。砂金を取りながらローラの夢はふくらみます。
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第11話 愛の贈り物
間もなくオルデン牧師の誕生日です。日曜学校の生徒たちで聖書をプレゼントすることになり、会計係のメアリーが全てを任されます。メアリーと二人でカタログを見るうちに、ローラは三ドルの立派な聖書をプレゼントできたらと思い始めます。でもお金は一ドル六十八セントしかないのです。ローラは同じカタログに“ドクター・ブリスキンの薬を売れば収入大”とあるのを見つけ、これに投資して儲けようとメアリーにせがみます。
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第12話 父と子
エドワーズ夫婦に引き取られた三兄弟は幸せそうですが、ジョンだけがまだ義理の父親になじめない様子です。エドワーズの方も、本ばかり読んでいるジョンが気になっていました。ジョンの誕生日にエドワーズは新型のライフルをプレゼントしますが、ジョンにとって動物を殺すなんてぞっとすることでしかありません。しかし、森の中の狩りの楽しさを分け合う事で親子の絆を深めようと考えたエドワーズは、ジョンと狩りに出かけます。
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第13話 いつわりの友情
よそから移って来たジェイソンという男の子をローラもネリーも好きになります。科学が得意なジェイソンは、今日も雷の音に野原に飛び出します。フランクリンの実験を再現しようというのです。雷と雨の中をローラは一生懸命に手伝い、ジェイソンと仲良くなります。ところがネリーのほうは珍しい蓄音機を手に入れてジェイソンを誘います。ローラは蓄音機につられて行ってしまったジェイソンを見てがっかりします。
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第14話 町の誇り
メアリーはミネアポリスに州の数字の試験を受けに行く事に。各地区の代表が集って行われる試験で、一等を取れば大変な名誉です。旅費も町の援助で出ることになり、母さんとメアリーは出発します。ローラはみんながメアリーのことで大騒ぎするのでやきもちをやきますが、父さんと母さんがローラはもうお姉さんだから、留守の間家のことを任せると言われ機嫌を直します。キャリーの世話から料理作り、掃除洗濯までローラの仕事です。
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第15話 母さんの傷
ローラたち一家は週末にターンブル養豚所からみどり池に回り小旅行を楽しむ予定でしたが、オルデン牧師が新しい教会の資金集めにバザーを開くことになり、パイ焼きを母さんに頼みにきます。引き受けたら母さんは旅行に行けません。結局、牧師がパイをとりに来た馬車で母さんをみどり池に送る事で話し合いがつきます。土曜の朝みんなは出かけて行きました。母さんは一生懸命パイ焼きです。
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第16話 暴走する車両
カールは汽車に憧れています。乗れなくても近くで実物を見たいのです。ちょうど父さんとエドワードさんがスプリングフィールドに行く事になっていたのでチャンスです。ローラとメアリーの協力で、カールは一緒に行けることになりました。もちろんローラたちも父さんを説き伏せます。三人は機関車を見たあと、誰も乗っていない車掌車に乗り込みます。物珍しそうに中を見ているうちに連絡器が外れ車輌は走り出します。
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第17話 暗い教室
学校には大きな男子生徒が数人いますが、ビードウル先生はこの扱いに少々てこずっています。何しろ体は先生よりずっと大きいし、注意をしても聞こうとしないのです。学校の委員会は相談の結果、男の先生を迎えることにします。やって来たのは厳しいうえに意地の悪い先生でした。この先生に目をつけられたローラは災難です。定規でぶたれたり、黒板一杯に字を書かされたり…。
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第18話 長く危険な道
今年は豊作だったのですが、採れすぎのため小麦の相場が暴落し、他に仕事を探さなければやっていけない状態になります。父さんとエドワーズさんは鉄道の運搬作業に応募します。十日で百ドルという高い報酬ですが、運ぶものがなんとニトロです。ニトロの仕事とは知らないで送り出した母さんとグレイスおばさんは、手紙に同封されてきた生命保険証書を見てびっくりします。でも無事を祈って待つしかありません。
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第19話 父さんの秘密
若く美しい未亡人エリザベスのところで古い陶器を見たメアリーは、それを母さんにプレゼントできたらと考えます。しかし値段が高いため、父さんは首を縦に振ってくれません。一方で父さんは、エリザベスの家のドアや腰板を修理する代わりに陶器をもらう約束を交わし、母さんたちには内緒にして後で喜ばせようと考えます。ところがメアリーとローラは、父さんがエリザベスに心惹かれているのではないかと心配します。
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第20話 自由よ永遠に
アメリカ独立100周年の記念日が近づき、活気が満ちてきた町に、更なる明るいニュースが飛び込みます。新しく14本の道路が作られるというのです。住民たちは町の発展や将来の希望に沸きつつありました。ローラとメアリーはお祭りに向け、国旗を作りたいと言い出し、毎日制作に精を出します。しかしそれも束の間、にわかにそのお祭りムードを翻し、町全体が騒然とし始めることが起きたのです。
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第21話 兵士の帰還
ウィプルおばさんの息子グランビルが、南北戦争後12年ぶりに故郷へ帰ってきました。音楽の個人教授を始めた彼は、ある日戦死した親友ロイの妻とその息子ダニーに会い、ショックを受けます。眠れないグランビルは、モルヒネの力を借りるようになり、しまいには診療所から盗むように。何とか立ち直らせたいと説得するウィプルおばさんに、グランビルは初めて自分の心の傷を告白します。
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第22話 竜巻き
ある夜、大旋風がローラたちのうちを襲います。みんな土手の横穴小屋に避難しますが、夜があけて外に出てみると納屋はメチャメチャ、子牛やにわとりも死んでいました。その上収獲をひかえた畑は全滅です。父さんの落胆は大きく、もうここではやっていけないと思いつめてしまいます。父さんは住みなれたプラムクリークをはなれ、故郷のウィスコンシンの森に帰ろうと決心します。エドワーズさんがとめても聞きません。
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Season3 エピソード
第1話 にせの牧師さん
ケイラブ・ホジキンスは、暴走する馬車の中に倒れているオルデン牧師を見つけ、家に連れ帰ります。一晩熱が下がらず、翌朝やっと気がついたオルデン牧師は、グレイス・コーナースで火事があり被災者が多く出たこと、そのためウォルナット・グローブに寄付集めに行くことを話します。ケイラブは動けない牧師の代わりに、自分がウォルナット・グローブの皆にそのことを伝えようと申し出ます。しかしその真意は…。
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第2話 ネリーの落馬
ある日、ネリーが馬から落ちて怪我をしてしまいます。この馬バニーは、もともとローラのものだったことから、怒ったオルソン夫人はバニーとローラに当たり散らします。足が動かないと言って寝たきりになるネリー。責任を感じたローラは、彼女の勉強を手伝うと申し出ます。ローラの好意をいいことに、ネリーは宿題を全部ローラに押しつける始末。
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第3話 二人だけのレース
競馬大会に出ることになったローラは、バニーの蹄鉄を新しくするため、鍛冶屋さんで働くことにしました。一度は自分のものにしたバニーがローラとレースに出ることを知り、ネリーは悔しがります。そんなネリーに、サラブレッドを買い与えるオルソン夫人。本物のレース馬が相手では、バニーに勝ち目はありません。不公平だと嘆くローラでしたが、父さんたちの励ましで元気を取り戻し、練習に励みます。
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第4話 穴に落ちたキャリー
昆虫採集に出掛けたメアリー、ローラ、キャリーの三人。夢中になっている間にキャリーが深い穴に落っこちてしまします。駆けつけた父さんはシャベルで穴を広げようとしますが、たまたま一緒だったラウディさんが、そのやり方では土が崩れて危ないと止めます。そして別に救出用の穴を掘り、下からトンネルづたいにキャリーを助けようと提案します。そこへハンソンさんたちが応援に来ますが…。
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第5話 こわい夢
ハロウィーンの夜。ローラは窓越しに、オルソンさんが剣でオルソン夫人の首をはねるのを目撃します。実はローラが見たのはマネキン人形なのですが、この誤解が一騒動を巻き起こします。ローラとカールは次の凶行を恐れ、ネリーとウィリーに忠告します。初めは半信半疑だった二人も、血に染まったオルソン夫人のエプロンを見て疑い出します。
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第6話 春の別れ(前編)
ある日、父さんの元へ母親が亡くなったという知らせが届きます。父さんは驚き悲しみ、一人ぼっちになった父親を迎えにウィスコンシンへ向かうことに。おじいさんは愚痴っぽく扱いにくい男で、「ばあさんのそばに残る」と言ってききません。ついには、父さんが目を離した隙に家に火をつけ、自殺しようとします。それをやっと説得し、父さんはおじいさんをプラム・クリークの家へ連れて来ます。
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第7話 春の別れ(後編)
沈みがちなおじいさんも、可愛らしい子供たちに囲まれ次第に明るさを取り戻します。ことにローラは、おじいさんの生き甲斐でした。ところがある日、事故が起きます。バニーが重傷を負い、どう見ても助かる状態ではありません。ローラの心配そうな顔を見たおじいさんは、つい「治る」と請け合ってしまいますが、このままでは苦しませるだけだと考えた父さんは、バニーを銃殺します。
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第8話 いたずらヤギ
ローラは手伝いに行った先で、1匹のヤギを助けます。人を後ろから突き飛ばす癖があるため、主人が怒って撃ち殺そうとしていたのです。ローラはそのヤギをフレッドと名付けて可愛がりますが、フレッドは父さんまで突き飛ばす始末。皆を突き飛ばすフレッドには、引き取り手が見つかりません。途方に暮れたローラとカールは、フレッドをひとまずエドワーズおじさんの秘密のテントに連れて行きます。
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第9話 勇気ある対決
ウォルナット・グローブに、ならず者のギャレンダー兄弟がやって来ます。学校で乱暴したり、店から品物をだまし取ったり。町の人たちは震え上がります。オルデン牧師は皆に、大きな愛を持てと説きますが、彼らの行状はひどくなるばかり。ある日、母さんが彼らに嫌がらせをされたことを知り、父さんはギャレンダーの小屋に馬車を走らせます。しかし多勢に無勢ではかなうはずもなく、逆に助骨を痛めてしまいます。
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第10話 祈りの森
ローラは父さんにせがんで狩猟の旅に連れて行ってもらうことになりました。エドワーズおじさんに森の入り口まで送ってもらい、いよいよ森に入ります。ローラは父さんの足手まといになるまいと一生懸命ついて行きます。途中、罠で動物をとるのを仕事にしているベンの小屋を通ります。ここにはベンのお父さんのサムもいましたが、目が不自由でだいぶひねくれています。
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第11話 雪あらし
今日はクリスマス・イブ。父さんとエドワーズおじさんはプレゼントの配達、ローラたちは学校でプレゼント作り、母さんたちはオルソンさんの家でパーティの準備と、皆ウキウキしています。雪がちらつき始めたので、学校も早仕舞いすることになりました。しかし雪は激しさを増し、やがて吹雪に。
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第12話 風の中の初恋
結婚の約束を交わすメアリーとジョン。そんなとき、シカゴの出版社に送った詩が認められ、ジョンは大学へ行けることになります。ジョンが自分から離れていってしまうような気がして、エドワーズおじさんはあまり機嫌がよくありません。4年も離れていることを考え、メアリーも不安になります。
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第13話 熱病の家
隣町で伝染病が発生し、ウォルナット・グローブの学校も用心のため休校になります。ドクター・ベイカーは応援のためその町に行きますが、彼を送り届けたエドワーズおじさんが家に戻って数日後、アリーシャが急に発病します。おじさんはすぐにアリーシャを小屋に隔離し、必死で看病します。
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第14話 学芸会のできごと
学芸会で、ローラたちは「四人の少女」を演じることになりました。一緒に出るジニーの最大の気がかりは、いつも忙しい未亡人の母親が見に来てくれるかどうかということ。リハーサルのとき、かつら屋から材料の髪の毛が高いという話を聞かされ、ジニーの気持ちは動きます。そしてその日、ジニーはある包みを持って家に帰ります。中には母親にプレゼントするためのドレスが入っていました。
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第15話 誇りと勇気
一人暮らしのストーク老人の家に、かつてスー族にさらわれた娘、アメリアが戻ってきました。ネイティブ・アメリカンの少年と一緒です。しかしアメリアの話で、さらわれたというのは父親ストークの作り話で、実は彼女がネイティブ・アメリカンの男性と結婚したこと、少年が息子であることが分かります。
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第16話 愛と祈り(前編)
メアリーが病気になり、手術のためロチェスターの病院に行くことになります。病院の費用は、教会に礼拝に来た町の人たちが寄付してくれました。ローラとキャリーをエドワーズおじさんの所に預け、父さんと母さんはメアリーに付き添って汽車に乗ります。
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第17話 愛と祈り(後編)
メアリーの入院費を稼ぐため、父さんとエドワーズおじさんは鉄道のトンネル工事現場で発破係をすることになりました。会社の上役は危険手当を倍にするからと、どんどん大きなノルマを課してきます。そんなとき、仲間の労働者の葬儀が行われることになりますが、ノルマをこなすことしか頭にない父さんは、葬儀に出るどころか、その最中にまで発破を仕掛けるありさまです。
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第18話 ソロモンの悲しみ
ある晩鳥小屋の戸を開けたローラは、そこに黒人の少年を見つけてびっくりします。ソロモンというこの少年は、マンケイトに行った父さんの馬車にこっそり乗り込み、ここまでやって来たのでした。身寄りがないため、誰かに自分を買ってもらい、そのお金で学校へ行きたいと言うソロモン。
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第19話 悪夢のオルゴール
ローラは、誕生日のプレゼントに父さんから辞書をもらいました。しかしローラが本当に欲しかったのは、もっときれいな女の子らしいものだったのです。ネリーの部屋に遊びに行ったローラは、音色の美しいオルゴールを見せられ、思わず持って来てしまいます。黙っていてくれたら何でも言うことを聞くと、ネリーに約束するローラ。
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第20話 級長選挙
学校で、級長を決める選挙が行われることになり、ネリーとメアリー、そしてエルマーが指名を受けます。エルマーは少し頭の鈍い少年で、いじめっこのジョエルとケニーがふざけて指名したのです。ネリーは早速選挙運動を始めます。パーティーを開いたり、あめ玉をばらまいたり、メアリーの妨害までするのでローラは大憤慨。エルマーの父親サムは、息子が心配でたまりません。
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第21話 黄金の国
雨が続き、畑の収獲は望めません。父さんとエドワーズおじさんは家族を説得し、幌馬車を仕立てて西部へ砂金探しに出掛けます。長い旅の後に辿り着いたデッドウッドは、無法のまかり通る町でした。砂金を採るには採掘権を買わなければなりませんが、手ごろな値段の場所はもういっぱい。一行は再び馬車に乗り、80キロ先のニュートンを目指します。
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Season4 エピソード
第1話 愛はひとりぼっち
町の空地にケジアというおばあさんが住み始めます。町の人たちは白い目で見ていますが、ローラたちはすぐ仲よしになります。ちょうどそのころ、ローラにとって大事件が起きます。愛犬ジャックが死んだのです。マンケイトに行った父さんは、帰りに野良犬を連れて戻りローラを元気づけようとしますが、ローラは“ギャング”と名付けられたこの犬を受け付けません。
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第2話 風の中の別れ
父さんとメアリーはシカゴに出掛けます。父さんは農民共済組合の総会に出るため、メアリーはジョンに会うためです。メアリーはジョンが手紙に書いてきた大学の舞踏会で、ジョンと踊るのを楽しみにしています。久しぶりに会ったジョンはすっかり都会風になっていました。総会に出て参加者の政治的駆け引きに失望した父さんは、舞踏会の会場にメアリーを迎えに行き、ジョンが他の女の子とキスしているところを目撃してしまいます。
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第3話 幻のエレン
ローラたちが友達のエレンを誘って池で遊んでいたところ、エレンが溺れて死んでしまいます。この不慮の事故に半狂乱となったエレンの母親エロイーズは、エレンの死をローラのせいだと責めます。そしてエレンが生きていると思いたいあまり、ローラを自宅の地下室に閉じ込め、彼女にエレンの服を着せ娘として扱うのでした。
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第4話 メアリーの悩み
台所の建て増しをしていた父さんは、大口の仕事が入ったため、2週間家を留守にすることになりました。そこへ町から町へと渡り歩く何でも屋のクリス・ネルソンがやって来ます。母さんはやりかけの建て増し仕事を彼に頼みますが、これが町の人のよからぬ噂を呼びます。噂を聞いてメアリーは不安になります。
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第5話 狼
父さんと母さんが旅に出ました。そんなとき、ローラとアンディは森で罠にかかった母犬を助け、子犬と一緒に連れ帰ります。ところが、それは犬ではなく狼だったのです。ガーベイさんは、母狼の傷が治ったら森へ放すことを二人に約束させます。同じころ、狼に家畜が襲われる事件が相次ぎ、被害者の一人ララビーは、ガーベイさんに狼を引き渡せと迫ります。
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第6話 小さな名探偵
町で盗難事件が頻発するようになります。盗まれるのは食物ばかり。ローラとアンディは探偵気取りで、捜査を始めます。しかし、二人の作戦は失敗続き。オルソン夫人や父さんまで二人の計画の被害者になってしまいます。そんなあるとき、ひょんなことから犯人が発覚します。
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第7話 ベイカー先生 休診
スタンレーさんが屋根から落ちて亡くなります。彼を救えなかったことにショックを受けたベイカー先生は、医者を辞める決意をします。しかし、後任のローガン医師は狩猟に夢中。診療所にいないことの方が多く、患者に親身で接する姿勢がありません。そんなとき、スタンレーさんの未亡人で妊娠中だったベスに、陣痛が始まります。
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第8話 人質になったメアリー
ウォルナット・グローブに、商用で旅行中という二人連れがやって来ます。この男たちはダンクワースとホブスと名乗り、ホブスの方は病気です。メアリーは二人のために使い走りを引き受けますが、そこへ賞金稼ぎの男ブロダーの一団がやって来て、その二人が実は無法者のジェームス兄弟だと分かります。
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第9話 誤解
出荷前のトウモロコシをいっぱいに入れたガーバイさんの納屋が焼け、一家は生活に困ってしまいます。アリスおばさんが郵便局に働きに出ようとしますが、ガーバイさんは男の意地からこれを許しません。そのため夫婦の仲がこじれ、離婚話にまで発展します。二人が愛し合っていることを知っている父さんと母さんは、何とか仲直りさせようとしますが、なかなかうまくいきません。
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第10話 悲しきボクサー
盛りを過ぎた地方回りのボクサー、ジョー・ケイガンが町にやって来ます。ケイガンを倒した者には50ドルの賞金が出ると知り、ガーバイさんは妻の反対を押し切って挑戦者の名乗りをあげます。ところが練習中にケガをしてしまい、代わりに父さんが出ることに。そして父さんは、見事ケイガンをノック・アウトします。長年ボクシングをやってきたケイガンは身体を痛め、とても試合のできる状態ではなかったのです。
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第11話 気球が飛ぶ日
インガルス一家はマンケイトのお祭りに出掛けます。いろいろなゲームや楽しい乗り物に、ローラやキャリーはもう夢中。メアリーは気球乗りのキザな男キャスと知り合い、ボーイフレンドのパトリックを差し置いて楽しそうにデートです。父さんはロバ乗り競争に優勝、母さんはピクルス品評会で1等賞。しかし、大喜びの二人の所にローラが駆けて来て、キャリーの姿が見えないことを告げます。
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第12話 若い夢
ある日ルークという大柄な少年が、ローラたちの学校に転校してきます。ネリーとルークは一目で恋に落ちますが、養豚場の息子で作法を知らないルークをオルソン夫人は嫌い、二人の交際を禁じます。しかし二人はこっそり会っていました。怒ったオルソン夫人にせっつかれ、ビードル先生はルークの父親アダムに会いに行きます。
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第13話 自由への旅
ウォルナッツグローブの町に突然、先住民が現れます。町の人々はみな警戒しますが、先住民に戦う気はなく、族長が重い病気を患っているため白人の医者が必要だと求めます。人命を救うため、チャールズとベイカー医師が先住民の居住地へ行き治療を施しますが、病状が重いため、チャールズの家に迎えて継続的な治療を施すことになります。
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第14話 小さな恋 大きな愛
父さんとガーベイさんは、運送競技に参加するためスリーピーアイに出掛けます。勝つと運送会社と契約でき、もっとたくさん稼ぐことができるのです。父さんたちは見事優勝しますが、今度は運送の仕事にかかり切りとなり、一か月も家を留守にします。母さんは浮かぬ顔です。その間にローラは野球仲間のジミーが好きになり…。
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第15話 先生になったメアリー
オルデン牧師の勧めで、メアリーは初めて出来た学校の先生として、小さな村へ出掛けます。期限は2か月でしたが、教師志望のメアリーは大張りきり。しかしそこは閉鎖的な土地柄なうえ、ミス・ピールという魔女のような女が村人を支配していました。メアリーは、みだらないたずら女と言いふらされ、たまらずに家へと逃げ帰ります。
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第16話 母さんの初恋
今日は父さんと母さんの結婚記念日。でもマンケイトに出かけた父さんはなかなか帰ってきません。父さんを待ちながら、母さんは初めてのダンスパーティーで父さんに待ちぼうけを食わされたことを思い出すのでした。インガルス一家がキャロラインたちの住む森に引っ越してきて、チャールズとキャロラインは一目でお互いを意識しますが、はにかみ屋のチャールズはキャロラインによそよそしい態度しかとりません。
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第17話 わたしの赤ちゃん
釣りに行ったローラは、ビンが流れてくるのを見つけます。中には「友達になって」という手紙が。川へ通ううちに、女の子の写真が入ったビンを手に入れたローラは、上流に手紙の主を探しに出掛けます。そこでかごに入った赤ん坊を発見。そばには「友達になって」という手紙が添えてありました。ローラは赤ん坊にグレイスという名を付け、本当の母親のように世話を焼きます。
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第18話 夢を見た町
インガルス一家に遺産話がふって湧きます。町中が大興奮。遺産を残した叔父さんが馬車会社の社長とあって、誰しも巨万の富を期待します。そしてまだお金も入らないうちから、自分の意志というより周りの雰囲気に押され、父さんは教会や学校への寄付を決めてしまいます。さらにオルソンさんの店でいろいろ買い物もします。
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第19話 ひとりぼっちのピーター
オルソンさんのところにピーターという金持ちの子供がやって来ます。ピーターの父ランストロムさんは、オルソンさんのいとこ。盗みをして放校処分になったピーターに、お金や労働の価値を教えてもらいたいと思ったのです。しかしピーターは、オルソンさんの手には負えません。代わりにピーターを預かった父さんは、厳しく、そして温かくピーターに接します。
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第20話 すばらしい贈り物
母さんの妊娠が判明します。家族は皆大喜び。ところが、父さんが男の子を欲しがっているのではないかと思い始めた母さんは、男の子を産まなければという強迫観念にとらわれていきます。そんなとき、学校のシムズ先生が男の子を出産します。うらやむ気持ちが先行し、感情的になってしまう母さん。父さんは母さんと話し合うため、娘たちをガーベイさんの家に預けに行きます。
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第21話 失われた光(前編)
教員試験を受けるため勉強に励むメアリーは、ある日、目の異常を訴えます。精密検査の結果、以前患ったしょうこう熱が視神経を侵し、先には失明が待っていることが判明。父さんはそのことをメアリーに言えません。オルデン牧師は、神は特別な使命のためにメアリーを選ばれたのだと慰めますが、父さんの耳には入りません。メアリーの目が悪化し、ついにメアリーに真実を告げる父さん。
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第22話 失われた光(後編)
アイオワの盲学校に入ったメアリーを迎えたのは、まだ若いアダム・ケンダル先生でした。光を失い絶望したメアリーはことごとく反抗しますが、アダムは忍耐強く接し、世の中にはもっと不幸な人々がいることを教えます。ようやくメアリーは自分の甘えに気づき、目が見えないことを受け入れます。そして前向きに生きる努力を始めます。生来好奇心旺盛で勉強好きのメアリーは、たちまち点字の読み書きを習得します。
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Season5 エピソード
第1話 家族はひとつ(前編)
鉄道会社の圧力で苦境に立たされたウォルナット・グローブの人たちは、町を去らねばならない状況に追い込まれてしまいます。インガルス一家は、メアリーが盲学校の教師として赴任するウイーカへ一緒に行くことに。期待に胸を膨らませるメアリーとは裏腹に、父さんも母さんも不安と寂しさでいっぱいです。ウイーカは騒々しい町でした。一家はホテルに住み込み、父さんはそこの支配人、母さんは料理係として働くことになります。
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第2話 家族はひとつ(後編)
ローラたち一家を追うように、ガーベイさんとオルソンさんの一家もウイーカへとやって来ました。また、メアリーはアダムを手伝い、盲学校の教師として新しい人生を踏み出しました。ところがウイーカにはローラたちの行く学校がありません。一つある私立の学校は学費が高いため、母さんとアリスおばさんは塾を開くことにします。教室は貸し馬車の納屋です。
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第3話 勇気をもって
ローラたちの学校のアメリカンフットボールチーム「ブレイブス」が、ウイーカ学園の「ドラゴンス」と試合をすることになりました。ガーベイコーチは、頼りないものの体の大きなルークを前に立てていく作戦を立てますが、ルークはドラゴンスに引き抜かれてしまいます。一方アダムは、トムという男子生徒のことで悩んでいました。本人にまったくやる気がなく、父親も初めから投げてしまっていたのです。
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第4話 父の愛
ローラたちが、盲学校で働く太っちょのベバンスさんをビア樽だと笑ったところ、アメリアが急に駆け出して行ってしまいます。実はベバンスさんはアメリアの父親だったのです。反省したローラは翌日アメリアに謝りますが、人違いだと言われてしまいます。実は、アメリアが「あんな醜いパパを見られたくない」と母親に言っているのを聞いたベバンスさんは、娘のために身を隠す決心をして盲学校の道具部屋に住み込んだのでした。
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第5話 なつかしの故郷へ(前編)
間もなくアメリカ独立記念日。ローラたちはウォルナット・グローブにいたときのように花火大会を計画します。しかしギャンブルの町ウイーカでは、かき入れ時の休日に人を取られる花火大会は歓迎されません。そんなとき宝くじに当たったトビーじいさんが、子供たちのために百ドル分もの花火を買ってくれます。ところがトビーじいさんは、酒場で有り金を残らず巻き上げられ、ギャンブルのかたに花火まで取られてしまいます。
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第6話 なつかしの故郷へ(後編)
ウォルナット・グローブへ帰ることになったローラたち。父さんは、アルバートを一緒に連れて行くことにします。懐かしい我が家は荒れ放題でしたが、皆の働きでたちまち元通りに。しかし町へ出た父さんとガーベイさんは、あまりの荒れように呆然とします。学校の中はクモの巣だらけ。町は死にかけていました。また、この町の創立者ハンソンさんは、町が息も絶え絶えなのを見て生きる気力を失い、伏せっていました。
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第7話 父さんは宝物
ある日父さんが子牛を連れて戻り、アルバートに育てるように言います。アルバートは有頂天で、子牛をフェイギンと名付けてかわいがります。父さんはアルバートに、畑のことだけでなく家畜の飼育も教えたいのです。しかしローラは、いつもアルバートと一緒の父さんを見て寂しくてたまりません。アルバートが自分の父さんを「父さん」と呼び出したときは、大きなショックを受けます。
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第8話 オルソン夫人は新聞記者
ウォルナット・グローブの町に新聞社が出来ます。編集長はオルソン夫人のまたいとこのマードック。記者となって大張り切りのオルソン夫人は、早速「ハリエット無線局」という見出しでゴシップを書きたてます。それがどれも意地悪なものばかり。植字のアルバイトをしているローラとアルバートはこのやり方に憤慨し、オルソン夫人の原稿を変えてしまいます。
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第9話 メアリーの結婚
ある日ローラたちの家に電報が届きます。メアリーとアダムが結婚するという電報でした。父さんと母さんは汽車でウイーカへ向います。感無量の母さん。それを見て「じきおばあちゃんだ」とひやかす父さん。ところが突然、メアリーが結婚したくないと言い出します。目の見えない者同士が結婚して、子供が生まれたらどうなるのか心配になったのです。アダムは必死に説得しますが、メアリーは耳を傾けようとしません。
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第10話 かわいい子の旅
手間仕事でお金を稼ぐことを覚えたアルバートとアンディは、自分たちが一人前の男のように錯覚し、好き勝手を始めます。父さんとガーベイさんは話し合い、二人にまだ半人前だと悟らせるため、スリーピー・アイまでの山道を旅行させることにします。往復6日の旅に成功したら、一人前として認めようというのです。父さんたちは二人がすぐにくじけて引き返すものと信じ、後から着いて行きます。
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第11話 先生の子
アリス先生の悩みはアンディの成績が悪いこと。アンディも、良く出来るアルバートと比較された上、教師の息子がそんな出来では恥ずかしいと言われて焦ります。そんなときネリーにカンニングのやり方を教わったアンディは、期末試験で次々に満点を取るようになり、何も知らないアリス先生は大喜び。しかし、偶然カンニングを目撃したローラはショックを受け、思いあまって父さんに相談します。
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第12話 心をつなぐ旅(前編)
メアリーとアダムの盲学校が立ち退きを迫られ、閉鎖の危機にされされます。オルデン牧師が、亡くなったハンソンさんが教会に残した大きな家を寄付しようと提案し、町ぐるみで運動が始まります。この知らせを聞いたメアリーたちは大喜び。健康のすぐれないエイムス先生を残して行くのは心配でしたが、子供たちの落ち着き先が見つかったのは何よりです。早速父さんと黒人の元ボクサー、ジョー・ケイガンが迎えに来てくれました。
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第13話 心をつなぐ旅(後編)
父さんに率いられて、幌馬車でウォルナット・グローブへ向かうメアリーたち盲学校の一行。旅は思いのほか厳しいものになりました。途中、一行が黒人の盲学校の子供たちと落ち合うと、オルソン夫人は大騒ぎ。彼らが黒人だということを知らなかったのです。さらにセントルイスのお金持ちと信じ込み、会うのを楽しみにしていたタヒューヌ夫人も黒人だったことから、当てが外れたオルソン夫人はプンプンです。
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第14話 なかよしの妖精
スプリングフィールドとスリーピーアイの間に電話線が敷かれることになり、父さんとガーベイさんは働きに出掛けます。工事監督はいつも鬼のような顔をして皆を叱咤しますが、期限内に工事が完成したら奨励金が出ると聞き、皆一生懸命に働き出します。一方、男手がなく忙しくなった家では、キャリーは誰にもかまってもらえません。そんなある日、キャリーは森で白いドレスのアリッサという少女と知合い、仲良くなります。
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第15話 アイザックじいさん
ユダヤ人で腕のいい木工師、アイザック老人のところへ使いに行ったアルバート。彼の仕事に魅せられたアルバートに、老人は見習いにならないかと提案します。父さんは気持ちよく許しますが、町の人の多くはユダヤ人に偏見を持っていました。からかわれたりいじめられたりしながらも、自分を慕ってくれるアルバートに、老人は木工の技術だけでなく、職人としての誇りや人間の生き方を教えます。
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第16話 悲しい綱渡り
サーカスに憧れる少年ジョーダンは、両親の離婚話に動揺していました。サーカスへの夢だけがジョーダンの救いでした。ところが綱渡りに挑戦したジョーダンは綱から落ち、一時的に視力を失います。見ていたローラは責任を感じ、何かとジョーダンの力になろうとします。ジョーダンの思いがけない不幸で離れ離れだった両親の心が再び通い合いますが、これを知ったジョーダンは視力を取り戻してからも目が見えないふりを続けます。
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第17話 夢を見る人
サンフランシスコへ行く途中、無賃乗車を見つかったトビーは、父さんとガーベイさんに助けられ、ローラの家へやって来ます。トビーはアマンダに恋をしますが、一人暮らしのアマンダは、男性にはとても用心深い女性でした。トビーはあの手この手で接近を試みますが、ことごとく失敗。アマンダによく見られようと、製材所で働いてブローチをプレゼントします。
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第18話 まぼろしの赤ちゃん
メアリーの妊娠が分かり、皆大喜び。ニューヨークからは、アダムの父ケンダル氏がやって来ます。ケンダル氏は有能な弁護士ですが、アダムとはずっと疎遠になっていました。このケンダル氏がアダムたちにニューヨークへ来て暮らさないかと誘います。アダムを法律学校へ入れたいというのです。メアリーはアダムの将来を思い、ニューヨーク行きを勧めます。
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第19話 湖の怪獣
学校は夏休み。ケジアおばさんの住むケジア池に遊びに行ったローラは、税金滞納のためにそこが人手に渡ったことを知ります。オルソン夫人が別荘として買ったのです。ケジアおばさんには行く所がありません。オルデン牧師の仲介で、オルソン夫人はケジアおばさんを使用人として置くことを承知しました。おばさんのしょげかえった様子を見たローラたちは一計を案じます。
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第20話 燃える納屋
小麦が農作だったウォルナット・グローブでは、かつて買い叩かれた苦い経験から、値下げはしないという協定を結びます。ところがララビーが抜けがけをしたため、ガーベイさんは怒ってララビーの家に怒鳴りこみます。これを根に持ったララビーは、仕返しにアンディ一人のところへ銃を持って押しかけ、突き転ばして怪我をさせてしまいます。
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第21話 よみがえる光
ある日メアリーが、光が見えると言い出します。専門医に診てもらうため、父さんはメアリーを連れマンケイトに出掛けますが、メアリーは視力が戻るものと決めてうきうきしています。一人浮かないのはアダムでした。メアリーが見えるようになれば自分はお荷物になるだけと思い込んだのです。
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第22話 幸せを待つ牧場
鍛冶屋のガーガン老人の依頼で馬の買い付けに出掛けた父さんは、牧場主ハーパーの家に滞在するうちに、酒びたりのハーパー氏と妻レスリーの寂し気な様子が何を示すものかを知るようになります。この夫婦の長男マイケルは、4年前落馬事故で亡くなっていたのでした。父さんはレスリーとトーマス、サマンサの幼い兄弟に同情を寄せ、一緒にピクニックに行ったりするので、子供たちはたちまち父さんになつきました。
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第23話 死におびえる町
ウォルナッツグローブの町を驚異的な伝染病が襲います。最初はフェントン兄弟の牧羊が次々と死に始め、恐ろしい伝染病の流行を予感させます。フェントン兄弟は生活のために、感染していると知りながら、死んだ羊の肉を破格値で売りさばいていきます。安価につき、町の人々は続々その肉を買い上げ食べますが、食べた人たちは、にわかに体調が急変していきました。
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第24話 海へのあこがれ
白血病で余命わずかと知ったディランは、海を見に行く決心をします。海を見ることはディランの夢でした。大人に話せば止められるに決まっています。彼を助ける決心をしたローラとアルバートは、ディランとこっそり夜中に出発し貨物車に潜りこみます。ローラの置き手紙で3人の無謀な計画を知った父さんは、馬で汽車を追いかけます。
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Season6 エピソード
第1話 ローラの恋(前編)
新学期が始まり、ネリーは母親から衝撃的な卒業プレゼントを受け取る。チャールズが怪我をし、働けなくなったため、キャロラインはレストランの仕事に就く。新任の教師がウォルナット・グローブにやって来る。その教師のハンサムな弟に、ローラはたちまち目を奪われる。
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第2話 ローラの恋(後編)
ローラは、自分が大人になったと皆に認めてもらうため、教師になると決意する。しかし、先に卒業試験に合格しなくてはならない。ローラは思いがけない協力を得たが、結局最後には、全てが台無しになってしまう。
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第3話 家族
ワイルダー先生が生徒たちに系譜を作る課題を出した時、アルバートは自分のアイデンティティーがあいまいだと気づく。ちょうどインガルス家がアルバートを正式に養子にしようと準備を進めている時、長い間疎遠だった実の父親が現れ、アルバートの養育権を要求する。
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第4話 メアリーの奇跡
教師に贈られる名誉ある賞をアダムがもらうことになり、彼とメアリーは豪華な食事の席での授賞式に招待される。長旅をするお金がないので、二人は授賞式のことは忘れることにしたが、ローラとアルバートは自分たちの貯金を二人にあげることを決意する。そしてアダムとメアリーはマージという妊婦の女性が乗り合わせる駅馬車に乗って授賞式へ出発する。
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第5話 サーカスが来た
サーカスの一座がウォルナット・グローブに立ち寄る。ネルス・オルソンは疎遠だった妹で、ファット・レディー役のアナベルを見つけぞっとする。彼女の外見が恥ずかしいと思い、ネルスは彼女との関係を否定する。一方、アルマンゾがクリスティという若くて失礼な女性と付き合い始め、ローラは落ち込む。
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第6話 オルデン牧師の結婚
オルデン牧師は親切なアナ・クレイグと時間を過ごすようになる。そして気持ちが本当のものに育っていくにつれ、私生活での初めての恋だと気づくようになる。オルデン牧師がプロポーズをしようとしている、ちょうどその時、予想外の出来事が起こりアナは彼との別れを決める。結局、病気によって彼らはよりを戻すが、二人の関係に苦労は尽きない。
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第7話 夢の大脱走
ローラとアルバートはネリー・オルソンのハロウィーン・パーティーに出るため先住民族の仮装をし、大興奮する。しかしキャロラインは、まず昼寝をしないと夜更かしを許してくれない。アルバートは、つい眠ってしまうと、空想がふくらんでいつの間にかとても強烈な夢の中へ入っていく。突然アルバートとローラは先住民族に捕まっていた。
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第8話 悲しみのエドワーズさん
アイゼア・エドワーズは倒れてきた木からなんとか娘のアリーシャを守るが、自分自身が木の下敷きになってしまう。どうしたら彼が回復するのか分からず、妻のグレイスはチャールズに手紙で助けを求める。チャールズとローラがお見舞いにやって来た時には状況は少しよくなっていたが、アイゼアはある思いを胸に秘めており、それはチャールズたちとの関係を壊しかねないものだった。
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第9話 偉大なる王者
ジョナサン・ガーベイは、八百長試合でウォルナット・グローブの住人から大金をだまし取るために、いいレスラーだと信じ込まされる。オルソン夫人も大金を賭けるが、それは彼女が会計係をしている教会の資金だった。年を取った元伝説のレスラーは、ジョナサンの友人全員が賭け金を失う前に彼が祭り上げられていることを証明しなければいけなかった。
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第10話 悪魔の声
信仰で治療をする伝道師、エドワード・ダンフォース牧師がウォルナット・グローブへやって来る。彼は神への純粋な信仰で、全ての身体的な困難を克服できるという魅惑的な考えを持っていた。人気が高まり、彼はこの町に定住することを決める。そして彼がオルデン牧師から教区民をどんどん奪っていくにつれ、住民がダンフォース牧師への信用を深めることは大きな間違いだということが判明する。
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第11話 受けつがれる命
メアリーが再び妊娠し、キャロラインの両親は曾孫の出産に立ち会うために、メアリーたちを訪ねることにする。不幸なことに母親がその旅の途中で亡くなり、世界が空虚で無意味だと感じるようになった父親のフレデリックの世話はキャロラインに託される。結局、彼は人生で新たに情熱を捧げられるものを見つけるが、夢をかなえるために家族全員の助けが必要になる。
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第12話 町にやってきた電話局
ウォルナット・グローブに電話線が通り、町の多くの人が夢中になった。だが残念なことに、ハリエット・オルソンが電話の交換台の仕事を任され、それにより彼女は自分の思い通りに他人の会話を盗み聞きすることができるようになった。ハリエットは、アリス・ガーベイについての個人的な情報を話してしまい、それがアリスの結婚生活に深刻な問題を起こす。
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第13話 父への思い
トッドという少年は、幼少期のほとんどを、酒飲みの父親に虐待されて過ごした。成長したトッドは怒りやすい青年になり、祖父母の元で暮らすためウォルナット・グローブにやって来た。彼はすぐさまトラブルを起こし、盗みを働き、刑務所行きを迫られることになる。しかしチャールズは彼に同情し、自分の農場で雇い、価値あることを教えようとする。
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第14話 かわいいオオカミ男
ある夫婦が10代の息子バートと一緒にウォルナット・グローブにやって来た。バートは学校に通い始めると、すぐに深刻な問題を起こす。他の生徒をいじめ、ワイルダー先生を悩ませる。最適な解決方法はバートを追い出すことだったが、教育委員会は賛成しそうもない。そしてワイルダー先生は荷物をまとめて出ていくことを決心する。大人ではバートを制御できないと気づき、ローラとアルバートは事態を解決するため、策を練る。
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第15話 クラス会
チャールズとキャロラインは、母校の同窓会に出席するためミルウォーキーへ旅立つ。二人は級友たちと歓談し楽しんだが、現在の彼らの姿に落胆する。その後、チャールズは同じくミルウォーキーで開催されていた農民組合の大会に参加し、協同消費組合の設立に賛成票を投じる。
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第16話 やみの中の人質
暗い暴風雨の夜、ローラは盲学校に泊まり、メアリーと充実した時間を過ごす。そこへトラブルが発生する。ローラがドアを開けると、そこには三人の脱獄囚がいたのだ。彼らはローラたちと、学校にいる子供たち全員の命を脅かす。
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第17話 ローラ先生
教える技術を磨き、成長したいと思うローラは、ボランティアで耳の不自由な少年ダニエルの家庭教師になる。妻を亡くしたダニエルの父親は、息子には学習能力がないと思い込んでいた。しかし父親の意に反し、学習は順調に進んでいく。ところがダニエルがローラに恋をしてしまい、ローラはまちがった動機からダニエルの恋に調子を合わせることになる。
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第18話 悲しみを越えて(前編)
盲学校で行われていた和やかなピクニックを突然の悲劇が襲う。火の気の無いはずの校舎地下室から出火、炎が瞬く間に建物全体に燃え広がり、逃げ遅れたガーベイの妻アリス、そして彼女が一緒に連れて逃げようとしていたメアリーの赤ちゃんの命が奪われる。かけがえの無い二人の命を失った町は大いなる絶望の淵へと追いやられる。
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第19話 悲しみを越えて(後編)
放心状態のメアリーに時間の許す限り寄り添おうとするアルバート。だがそこには訳があった。火災現場から回収された例のパイプを巡る大人達の会話を耳にし、彼は遂に自分が火事の原因を作ったことを確信したのだ。養子の身でありながらインガルス家とその周辺の人々に対し取返しのつかないことをしたという罪の意識に苛まれるアルバート。
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第20話 ふたりのワイルダー
アルマンゾとイライザ・ジェーンは、末弟パーリー・デイの突然の訪問に驚きながらも大喜びする。しかしパーリー・デイと数日を過ごすうち、どうして彼が何年もの間、家族と仲違いをしていたのかを思い出すことになる。その一方で、ローラとアルマンゾは関係を深める。チャールズは、ローラに年相応の相手に興味を抱かせようと、最後の手段を試みる。
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第21話 オルソンさんの家出
横柄な妻に飽き飽きし、子供に対する威厳も奪われたネルスは、荷物をまとめて家出をする。馬車で移動しながら行商をする一方、モリー・リアドンが経営する下宿に滞在する。モリーは美しいアイルランド人で、ネルスが今まで家庭では受けたことがないほどの世話をし、敬意を払った。モリーの魅力と思いやりに引き込まれ、かつては浮気など想像もしなかったネルスは、新しい恋のために自分の家族を犠牲にしようとする。
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第22話 夢見る16歳
近隣の町の学校で臨時の代理教師が必要になり、15歳のローラはついに教師の仕事を始める。仕事で成長し、学んでいくにつれてアルマンゾの関心を引くようになるが、それはローラがいつも願っていたことだった。しかし二人の恋は花開き始めたばかりで、彼らには他にも乗り越えなければいけない障害があった。
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第23話 愛してる、愛してない(前編)
ついにアルマンゾからプロポーズをされて、ローラは喜ぶが、チャールズは結婚を2年待てと言う。そしてアルマンゾもローラに厳しい最後通告を突きつける。それは、今駆け落ちをするか、それとも二人の関係を全て忘れるかを選べというものだった。一方、思いもよらない悲劇が起こり、メアリーとアダムの新しい盲学校建設が危ぶまれる。
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第24話 愛してる、愛してない(後編)
ウォルナット・グローブを去ったアルマンゾのことを考えないようにしようと、ローラはスリーピー・アイで、メアリーとアダムの新しい盲学校建設に協力する。一方、アルマンゾはローラと彼女の家族から、ある秘密を隠し通そうとして病気で倒れてしまう。ウォルナット・グローブではネリーが人生を変えたある男性に本当の気持ちを打ち明けようか悩んでいた。
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Season7 エピソード
第1話 ローラの結婚(前編)
良質な土地を購入したアルマンゾは、ただちに自分と婚約者であるローラのための家を建て始めようとする。アルマンゾは自分の土地の収穫や、姉イライザ・ジェーンの自宅を手伝わせるために友人のハーヴ・ミラーを雇う。イライザ・ジェーンはハーヴに好感を抱くが、その想いは一方的かもしれない。その頃ローラは、遠く離れた学校での教職の機会を得る。そしてネリーは、彼女の母親が言葉を失ってしまうような驚くべきものを授かる。
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第2話 ローラの結婚(後編)
自分の家を建てるというアルマンゾの夢は計画通りには進まない。そして自立して出直すまで結婚を延期すると言い出す。ローラは自分もお金を稼ぐために働くと提案するが、それにより二人は仲違いをしてしまう。一方イライザ・ジェーンは、自分の人生における愛を見つけたと確信する。話せる友人がいないイライザにとって、日記だけが自分の感情を伝えられる相手である。
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第3話 ガーベイ保安官
ジョナサンとその息子アンディ・ガーベイは生活を再建する方法を求めてスリーピー・アイへ引っ越す。ジョナサンは町から犯罪を一掃するために保安官補になることを決意するが、それは我が子アンディを脅かしかねない危険な仕事である。
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第4話 がんばれアルバート
フットボールの元スター選手が子供の頃過ごしたウォルナット・グローブに奥さん、息子と共に移り住んでくる。そして少年フットボールチームのコーチをすることに強い関心を示す。目標は立派だったが、結局、長時間の練習と全てを犠牲にしても勝つことに価値があるという考え方に子供たちは無理をしすぎてしまう。
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第5話 無言の天使
スリーピー・アイの児童保護施設は難しい問題に直面する。それは幼い2人の兄弟と彼らを養子にしようとしている家族と会っている時だった。弟のほうは言葉を発せず、心の傷を抱えているようだったため、引き取り先の家族は兄だけを引き取ることしか考えていなかった。離ればなれになるよりはマシだと思った兄弟は近くの盲学校に逃げ込む。そこにいた親切なヒューストンは兄弟を助けることにする。
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第6話 わたしのママ
ウォルナット・グローブで養父母と暮らす16歳の美少女、アニー・クレインは目が見えなかったが、素晴らしい絵の才能を見せる。多くのアート・ギャラリーを持つ男性がアニーの才能を見出し、彼女はスリーピー・アイで美術展を開けると自信を持つ。マージ・クロスビーは新聞で実の娘の名前を見つけ、すぐにアニーに会うために夫を彼女の元に行かせる。
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第7話 わが愛しの恋人
最近、新婚のローラとアルマンゾはどちらかというとたわいの無いケンカをしていたが、ローラはアルマンゾが浮気しているのではないかと疑い、彼の元を去ることにしたため、ケンカは大ごとに発展する。ところ変わって、チャールズは新品のきれいな窓用ガラスを手に入れて満足していたが、思っていたより取り付けに苦労することになる。
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第8話 恋するアルバート
授業で、書く技術を磨いて文化的な意識を高めるために、ローラは生徒がほかの地域に住む子供と文通ができるように取り計らう。アルバートはすぐにペンパルと文通を始めるが、結局2人は手紙で相手に好感を持ってもらうため、不健全な行動に出る。
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第9話 走れ馬車
チャールズとアルマンゾはスリーピー・アイへの荷物の輸送をすることで仕事の幅を広げる。スリーピー・アイへの一番の近道を議論した末、2人は競争をすることにするが、それが面白い結果を生む。
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第10話 アダムに光が (前編)
不慮の事故がアダムの命を脅かす。しかし目を覚ますと視力が戻ったとアダムは気付く。皆はアダムの回復に感動したが、彼が教師としての経歴を捨て、もう1つの生涯の夢を追い求めると決意するとメアリーは心配になる。一方、ハリエットは義理の息子に、自身の体重について否定的なことを言われ、絶対に体重を落としてみせると決意する。
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第11話 アダムに光が (後編)
アダムの心は弁護士のキャリアに対する希望でいっぱいになっていた。彼は弁護士試験のためにミネアポリスへ向かう。しかし、いざ到着すると、自分が望んだことのように思えない。夢をかなえることで自分の可能性が分かるのだろうか。ウォルナット・グローブでは、ハリエットが食事制限に悪戦苦闘していた。ハリエットの従姉ミリアムは痩せていて美しい。ミリアムの訪問がハリエットのやる気を刺激するだろうとネルスは思っている。
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第12話 女と男
女性活動家がウォルナット・グローブを訪れ、「夫婦は財産権を平等に所有するべきだ」と演説する。ハリエットは夫のネルスとその件について大げんかをし、ホテルで暮らすことに。キャロラインがハリエットを支持すると決めると事態は悪化し、町で最も固く結びついた家族までをも脅かす大旋風となる。
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第13話 ネリーの赤ちゃん
パーシバルの両親、ベンジャミンとエドナが訪問してくる。ハリエットとベンジャミンは情けなくも、自分たちの孫の宗教的な教育方針を巡って衝突し、それにより、ネリーの喜ばしい妊娠が損なわれてしまう。そして結局、両家は変わった合意に達する。
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第14話 いたずら坊主
アルマンゾがローラとの家庭を築きたいと思う一方、ローラは教職を諦められずにいた。ローラの考えを変える手助けになればと思い、アルマンゾは自分の兄弟であるロイヤルとその妻が休暇を取る間、彼らの2人の息子たちを預かると申し出る。それが不幸な間違いだったと後になって分かるのだった。
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第15話 幸せの歌
元ボクサーのジョー・ケイガンがスリーピー・アイへ引っ越してくる。アダムとヒューストンが町から離れている間、彼は盲学校のメンテナンスを手伝う。ジョーはヘスター・スーに恋をしているが、彼女はジョーとの関わりを拒否する。その後、ヘスター・スーは自分の状況にもがいている生徒とうまく意思疎通ができず、自らの教育能力を疑う。そして愚かな選択をしてしまう。
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第16話 ローラ先生さようなら
補助金を受けるために、フランス語と美術鑑賞をカリキュラムに加えるよう強制されると、ローラはただちに教師をやめようとする。ローラがフルタイムの主婦になるか迷っている一方、オルソン夫人が新しい先生として教壇に立ち始める。生徒たちは、オルソン先生にいら立ち、元の学校に戻そうと計画する。
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第17話 ある少女 (前編)
魅力的で、痛々しいほど臆病なシルビアという10代の少女が、乱暴な強姦犯の被害に遭う。彼女は支配的な父親と話し合い、学校でこのことを隠そうとする。そんな中、アルバートの存在が思いがけず彼女の慰めになり、すぐにロマンスが花開く。全てが順調だったが、シルビアの妊娠が発覚してしまう。
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第18話 ある少女 (後編)
シルビアのおなかの子の父親はアルバートであるという噂が町に飛び交う。シルビアの父ウェッブの脅迫的な反対にもかかわらず、若いカップルはひそかに会い続け、お互いの愛を育みあう。アルバートはたちまち、シルビアの人生を慰める重要な存在になるが、再び、危険な強姦犯がシルビアに襲いかかり、アルバートは守りきれない。その強姦犯とは疑う素振りもないアルバートをだまし、シルビアの所在を聞き出した相手だった。
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第19話 弁護士アダム
アダムは弁護士の資格を取り喜ぶが、仕事が見つからない。ほかに選択肢もないので、盲学校をヘスター・スーに託してメアリーと共にウォルナット・グローブへ引っ越し、町で初めての弁護士になろうと決意する。最初の依頼人はエドガー・ミルズで、彼は町の人々をだまして価値のない土地を買わせた疑いをかけられていた。
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第20話 愛は永遠に
ローラが妊娠したことを知らせる。キャロラインも自分が妊娠したのではないかと信じていたが、ベイカー先生が痛ましい事実を確認すると、キャロラインは深く落ち込む。チャールズは感情が高まり、精神的に打ちのめされている妻を元気づけようと、休暇を取ってキャロラインを彼女の故郷に連れていくことにする。
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第21話 愛すればこそ(前編)
町の外への配達の途中にアルバートとチャールズはクーパー一家と出会い、一緒に旅をする。旅の途中、両親が恐ろしい事故に遭い、一瞬にして2人の幼い子供たちは孤児になってしまう。存命している身内の元に兄妹をおいておくこともできず、自分で彼らを養子にできる状況でもないことを分かっているチャールズは、諦めて州政府に兄妹を引き取ってもらうことを余儀なくされる。
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第22話 愛すればこそ(後編)
ジェームスとカサンドラがチャールズと一緒に家に帰ると、2人はすぐにインガルス家や新しい学校になじむ。彼らの状況がよくなり始めたちょうどその時、兄妹を養子にしたいという夫婦がやって来る。しかし夫婦が養子にしたいのには、ある隠れた狙いがあり、それによって2人は危険にさらされることになる。
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Season8 エピソード
第1話 私のネリー(前編)
パーシバルの父が亡くなり、彼は家業を継ぐことにする。つまりそれは彼とネリーが永久に、ニューヨークに留まることを意味していた。この知らせを聞き、取り乱したハリエットとネルスは、自分たちの生活に再び幸せをもたらすため、養女を迎えることを決意する。スリーピー・アイの児童養護施設を訪れると、ハリエットは施設内で一番手に負えない少女に引き寄せられる。
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第2話 私のネリー(後編)
ネルスとハリエットの養女ナンシーは、すぐ新しい家に住み慣れる。ハリエットは大喜びでナンシーのことを甘やかすが、ナンシーは行く先々で大きな問題を引き起こす、モンスターのような子供だった。ナンシーの行動が行き過ぎると、誰がボスかを彼女に分からせるために、養母も含めた全員が一致団結する。
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第3話 かわいい家出
2人の養子を迎え、チャールズとキャロラインは5人の子供たちを育てることになる。ジェームスがアルバートと口論したあとに家出をすると、家族に緊張が高まる。
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第4話 ある医師
一人きりで働くのが負担になったドクター・ベイカーは、アフリカ系アメリカ人の医師と、その医師の妻を町に迎え入れる。だが、普段は心の優しいドクター・ベイカーまでも、人種の違いを問題にする。うまく付き合う方法を見つけられなければ、最も苦しむのは患者かもしれないのに。
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第5話 愛の花束
イライザ・ジェーンはアリゾナの大学で開かれる文学の夏期講習に、ローラを誘う。ラルフ・ワルド・エマソンが講義を行うと知り、ローラはわくわくする。アリゾナに到着したローラは、費用をまかなうために家庭教師の職を探すが、唯一見つかった仕事は、冷淡なオーナーが経営するレストランの皿洗いだった。一方イライザ・ジェーンはハンサムな教授に、すぐさま心を奪われる。
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第6話 あこがれの英雄
瀕死という恐ろしい経験をした後、命知らずな“英雄ガンビーニ”は、妻の助言を聞き入れ仕事を引退することに同意する。しかし、彼の長男が家業を継ぐのを断ると、その長男を勘当し、次男が継ぐのに十分な年齢になるまで現役を続行すると決断する。ガンビーニの次の公演地はウォルナット・グローブだった。彼らが町内で練習する様子を目にしたウィリーとアルバートは、その衝撃的な曲芸に感化される。
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第7話 まぬけな強盗
ある午後、馬車で移動していたネルス・オルソンは2人のかなりマヌケな強盗に捕まる。彼らは金が欲しくてたまらなかったが、ネルスは持っていなかった。事を大成功させるには、ネルスが唯一のチャンスだと信じる彼らは、身代金を要求する脅迫状を2通、ハリエットに送る。しかしハリエットは、夫の命が脅かされていても、まったくその要求をのもうとしない。
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第8話 雨の中の事件
息子のジョン・ジュニアを交通事故で亡くし、深く悲しんでいるエドワーズを慰めるため、チャールズはシカゴへ向かう。ジョン・ジュニアの死が事故ではないと明らかになると、悲しみは怒りへと変わった。チャールズとエドワーズはジョン・ジュニアが働いていた新聞社の人間に協力を頼み、真実を明らかにする。
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第9話 友情とは
エルマーという少年がウォルナット・グローブのクラスに転入してくる。彼は愛想のいい少年で、生徒たちと仲良くしているが、その生徒たちは彼が太っていることを嘲笑していた。ナンシーは人付き合いが下手な少女だが、エルマーはかわいらしい彼女から目が離せない。ナンシーは自分の下心を満たすため、悪意を持ちながらエルマーと付き合うことにする。
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第10話 新しい時代の波
ハリエットは口の達者なビジネスマンにしきりに勧められ、自分のレストランをチェーン店へと経営転換する。ハリエットが購入した派手な新しいテーブルやスツールなどの備品、そして不要なメニューを排除し3つの料理しか提供しない戦略によって、レストランは様変わりする。“ミセス・サリバンのキッチン”として生まれ変わった店の滑り出しは好調で、素晴らしい売上をたたき出す。
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第11話 クリスマスの思い出
メアリー、アダム、ヘスター・スー、ワイルダー家の人々は、クリスマス・イブにチャールズとキャロラインを訪ねる。夕食後、それぞれの家に帰る予定だったが、容赦ない猛吹雪がそれを阻む。そこで、自分の人生におけるクリスマスの記憶を思い出しながら過ごすことにする。キャロラインは子供の頃、新しい継父を受け入れられず反抗していたことと、その継父が彼女と打ち解けるためにした、ある行動を思い出す。
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第12話 いじめっ子
ギディオンという気の弱い少年が初めてウォルナット・グローブの学校にやって来た時、すぐさま他の子供たちから吃音症をバカにされる。ジェームスが救いの手を差し伸べ、ギディオンの味方をすると、彼は希望を感じるが、ジェームスがギディオンの目の前でバカな失敗をしたことで、芽生えかけた友情が壊れる。次の日、ジェームスはギディオンが家出をしたことを知り、打ちひしがれる。
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第13話 石のスープ
チャールズとアルマンゾはアリゾナへの配達の報酬で大金を稼ぐチャンスを得るが、それは2カ月間、旅に出ることを意味していた。ローラが妊娠5カ月の上に、ウォルナット・グローブが深刻な日照りの中、彼女が家庭と学校での仕事をこなさないといけなくなるにもかかわらず、アルマンゾは仕方なく旅に同行することに同意する。
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第14話 子供たちへの贈り物
突然の心臓発作で知人を亡くした後、チャールズは未来の世代に遺産を渡すことを考え始める。そして農業生活の代わりにテーブル作りの仕事をすることを決意し、キャロラインはしぶしぶ応援することにする。チャールズは時間制でテーブル作りの仕事を始めるが、ビジネスの世界の残酷な現実を経験するにつれ、本当の遺産とは何かを再び考えなければいけなくなる。
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第15話 愛するおじさん
ジェームスとカサンドラの両親が亡くなった後、即座に2人の受け入れを断った伯父が彼らをもっとよく知ろうと、思いがけずウォルナット・グローブにやって来る。3人はすぐに仲良くなり、全てが素晴らしく順調だった。しかしそれはジェッドが今ではお金持ちになっていて、一緒にいるために子供たちに選択を迫るまでのことだった。
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第16話 破れた夢
親切なアフリカ系アメリカ人の男、サム・タヒューヌが仕事を探してウォルナット・グローブにやって来るが、明らかに彼は仕事よりも元妻のヘスター・スーを訪ねるために町に来ていた。数年前、彼の酒の飲み過ぎと、ギャンブルのし過ぎによって傷ついたヘスター・スーは、関係を修復しようとしているサムを拒絶するが、魅力的で町のみんなに優しいサムを、だんだん無視できなくなっていく。
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第17話 暗闇に明りを(前編)
順調にいき始めたワイルダー家の結婚生活に初めて大きな試練が訪れる。ジフテリアにかかったアルマンゾが、自分の体をかえりみず無理をしたため、重い病に倒れてしまったのだ。言語障害と部分的な麻痺が残り、何をやってもアルマンゾの失った気力は戻らない。その一方でローラは彼を助けるために一生懸命になるが、夫婦間の不和は予想外のイライザ・ジェーンの訪問で深まる。
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第18話 暗闇に明りを(後編)
初めての子供の誕生でローラは素晴らしい時間を過ごすはずが、ますます怒りっぽくなったアルマンゾの態度と、2人が家を失うかもしれないということが、その時間に影を落とす。イライザ・ジェーンが、義理の妹に相談なしにアルマンゾのために都会での事務の仕事を探していたことで問題はさらに深刻になる。不満は大きな怒りになり、ローラは結婚生活が失われていくような気分になる。
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第19話 ふたりの約束
長男の死への苦しみを消し去るために、深酒をするにつれ、エドワーズと家族との関係が危機にひんしていく。そしてついに、もう我慢ができないと、精神的に疲れ切ったグレイスは彼に荷物をまとめて出ていくように言う。妻と子供たちを失い孤独になったエドワーズはウォルナット・グローブで慰めになるものを探すことにする。古くからの友人の家に住み始めてすぐ、彼はローラから娘の教父になるよう頼まれる。
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第20話 託された命
キャロラインの長年の友人が手紙で助けを求めてくる。友人は妊娠していて、インフルエンザが大流行している金探鉱者のキャンプで生活をしていた。キャロラインは友人の夫の暗い秘密を知ってしまう。そして友人の出産が悲劇的な結末を生んだ時、キャロラインは残されたものに対してどうすることが最善かを決めなければいけなかった。
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第21話 信じるということ (前編)
チャールズ、アルバート、エドワーズと一緒にスリーピー・アイへ旅をしているジェームスを悲劇が襲う。残忍な銀行強盗の襲撃に巻き込まれ、撃たれたのだ。ジェームスは昏睡状態になり、チャールズは犯人たちに裁きを受けさせるため、エドワーズとアルバートと共に犯人たちを追う。
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第22話 信じるということ (後編)
インガルス家に戻ったチャールズは、ジェームスが昏睡状態で眠り続ける中、彼が今にも死にそうだという現実を否定し、家族をますます悩ませる。ドクター・ベイカーでさえもがジェームスが回復する見込みはないと言うため、腹を立てたチャールズは、ジェームスを山へ連れていくことにする。そしてそこに祭壇を建てると、奇跡が起こることをひたすら祈るのだった。
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Season9 エピソード
第1話 父の死をのりこえて(前編)
常にお金が無いことに疲れ、インガルス家は仕方なく、よりよい暮らしを求めてアイオワに行くことにする。そして愛するプラムクリークの家を鍛冶工とその妻と息子の一家に売る。一方、ローラは教師の仕事をやめて、家事に専念することを決意する。ワイルダー一家は妻を亡くしたアルマンゾの兄と姪の訪問に驚き、その兄の体が弱っていたために、ローラとアルマンゾにまったく新たな責任がのしかかる。
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第2話 父の死をのりこえて(後編)
ロイヤルは人生で残された日々を何としても大切にしようと、病気をジェニーに秘密にしてほしいとアルマンゾとローラに頼む。避けられなかった死に、10歳のジェニーは取り乱し、本当のことを隠していた叔母と叔父に対して憤る。ジェニーは何も話さず落ち込み、ローラとアルマンゾはそんな彼女をそっとしておくことが一番だと考えるが、それが重大な間違いだったことが分かる。
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第3話 町長夫人?
最近買ったウォルナット・グローブの家を大掃除していた時、ハリエットは持参人払い債券を偶然見つけるが、それによると町の住人全員が彼女にそれぞれ1万ドルずつ払わなければいけないようだった。ハリエットは町の人からお金を取る気はないとはっきり言うが…。
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第4話 怒れる男
スタークという男性は借金のせいで一家が家を追い出されることを知る。妻と娘との個人的な問題で正気を失った彼は2人を撃ち、去る。ウォルナット・グローブの男たちは、必死にスタークを見つけ出そうとするが、彼が町を出てさえもいないことに気づかない。そして気持ちが不安定な状態の彼はローラ一家をとてつもなく危険な目に遭わせる。
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第5話 小さな隣人
心優しく、小さな体のルーは妻を出産で亡くし、女の赤ちゃんのシングルファーザーになる。妻の遺言を尊重して、彼はサーカスの仕事を捨てて、娘が普通に暮らせるような仕事を探す。ルーは結局、ウォルナット・グローブで、彼に銀行の仕事を見つけようとしていたジョン・カーターと友達になるが、その友情は邪魔が入ってルーにさらに大きな問題が降りかかるまでのことだった。
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第6話 愛は救う(前編)
ドクター・ジョシュア・マックイーンが旅をしながら行う余興のメインは、北の山からやって来た狼少年を主役にしたショーだ。9歳にもならないその子供は逃げ出した末に、ワイルダー一家と共に避難場所を探す。ドクター・ベイカーの助けで、ワイルダー一家は狼少年に関する気がかりな真実を知る。
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第7話 愛は救う(後編)
たくさんのウォルナット・グローブの人々による愛と助けでマシューの人生はすっかり変わり、エドワーズさんと幸せに暮らしている。しかし問題が起こる。ある人物がマックイーンを町に呼び戻したのだ。そして彼は長く、退屈な裁判になる可能性もいとわず、何としてでも子供を取り戻そうとする。
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第8話 里帰り
ネリーが里帰りで訪ねてくることを知って、オルソン一家は心から喜ぶが、ナンシーはネリーに人々の注目が集まることをあまり喜べない。ネリーが町のみんなからの注目を独占するにつれて怒りが爆発し、ネリーの努力もむなしく、ナンシーは姉と関係を築くことを拒絶する。ナンシーは怒りと孤独で森へ逃げ込むが、迷子になり、かなり危険な状況に直面する。
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第9話 鉄道が来る
ウォルナット・グローブ直通の鉄道を造ること、特にそれで町が大きくなり人口が増えることは、多くの町の住人にとって、素晴らしいアイデアのように思える。しかし、その他の人々は静かで素朴な暮らしが壊されるのではないかと心配し、鉄道計画と闘うことにするが、命が脅かされることになる。
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第10話 心に映るもの
ローラの幼なじみ、ジェーン・キャンフィールドがウォルナット・グローブに戻ってくる。目が見えないにもかかわらず、年齢が倍もあるアイゼア・エドワーズを好きになり、2人はだんだん恋に落ちていく。目の手術を受ける滅多にない機会を得て、ジェーンの視力が回復すると、アイゼアは彼女と未来を築くことを期待するが、友人たちから否定的な意見を聞く。
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第11話 若き牧師
ヘールという名の牧師がウォルナット・グローブを通りかかる。彼は教会に惜しみない寄付を行い、オルデン牧師から感謝される。そして彼はすぐに力強く有能な説教者として、町の皆に受け入れられる。ヘール牧師の人気が高まると、オルデン牧師は自分の教区から追い出されるのではないかと心配になる。そんな時、エドワーズはヘール牧師がローラやセーラとこっそり過ごしているのを知り、牧師を疑う。
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第12話 最後の患者
ドクター・マービン・ヘインズはウォルナット・グローブの開業医だ。しかし視力が低下したことで、医師免許の更新ができず、意気消沈しながらも、医師としてのキャリアを終わらせることにする。一方、ジェニー・ワイルダーは水難事故に遭い、その影響で歩行と会話が不自由になる。マービンはジェニーのリハビリを手助けすることで自信を取り戻していく。
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第13話 父の罪
セーラ・カーターの父・エリオットが悲しい知らせを告げに思いがけず現れる。セーラはエリオットと仲違いしていた。エリオットが長期間、町に滞在したことで、町内でトラブルが起こる。またそれにより、なぜ彼が娘家族と長い間離れ離れになっていたのか明らかになる。時間とともに、セーラは父との関係が友好でなかったこと、そして修復する時間がなかったことを受け入れる。
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第14話 三人の小悪党
ヤング兄弟はかつて悪名高い強盗だった。彼らはまず、エドワーズを襲うが、結局お金を失ってしまう。次にエドワーズの身代金を得ようとするが、上手くいかない。なぜなら身代金を払おうとしたアルマンゾとジョン・カーターを、保安官がヤング兄弟の仲間だと勘違いし逮捕してしまうからだ。彼らは自分たちに懸賞金が懸けられていると知ると、自ら出頭しようとするが、驚くような事態が待ち受ける。
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第15話 最初の本
エタ・プラム先生の代わりにウォルナット・グローブの学校で教師をしているローラは、主婦業だけでは物足りないと気づく。ローラは大草原での生活について本を書き始め、コンテストで優勝する。そして本の出版の機会を得るが、そこにはもちろん裏がある。
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第16話 再出発(前編)
バーオークという町で洋装店に勤めるチャールズを、ある晩警官が訪ね、「アルバートが窃盗を働き、今回は三度目なので処罰を免れる可能性は無い」と告げる。ギブソンという男が経営する店に夜間押し入り、物を盗み出したというのだ。チャールズは早速ギブソンの許を訪れ告訴を取り下げるよう懇願する。
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第17話 再出発(後編)
ウォルナット・グローブでは、予め事情を聞かされていたローラが帰郷を温かく迎えるが、アルバート本人は「帰ってきたかったのは僕じゃなくて父さんだ」と素っ気無い。また彼は、父親は自分をここに捨てにきたに違いないと決め付けており、誰に対しても心を開こうとしないばかりか、故郷に戻ってきてからはかえって不安定な精神状態を見せるようになった。
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第18話 町を守るもの
春に可愛い男の子が生まれ、ローラとアルマンゾの家族は幸せの絶頂だった。しかし、原因が不明のまま、その赤ん坊が死んでしまい、取り乱したローラはドクター・ベイカーを非難する。彼は赤ん坊がいたって健康だと診断していたからだ。すぐさまウォルナット・グローブ中に彼の不評が広まり、彼はどこか別の土地に引っ越すことを考え始める。
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第19話 最後の夏
ジェイソン・カーターはお金を貯めて、母親に誕生日プレゼントを贈るため、初めて仕事をする。ウォルナット・グローブに住む年配の女性を手伝うという仕事だ。しかしジェイソンは、その女性ルーシー・リーランドとばかり過ごすようになる。そして彼は信じられないほどの友情の力と、つらい教訓を学ぶ。
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第20話 困った子
スリーピー・アイからの帰り道に、エドワーズ・アイゼアは死に瀕した老人に出会う。彼は最後に、3歳の娘ブランチの世話をアイゼアに頼んだ。その“幼い女の子”とは実はオランウータンのことだった。ウォルナット・グローブの多くの人はブランチを喜んで迎え入れた。しかし、ハリエット・オルソンが関わり、トラブルが起こり始める。
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第21話 祝杯をあげよう
ローラは病気の友人から思いがけない遺産を受け取る。それはワイルダー家にとって大きな変化をもたらすものだった。一方、ウィリーはついに卒業を迎え、恋人にプロポーズする。大学に進学するつもりはないと両親に言う勇気が、ウィリーにあればいいのだが。
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第22話 見知らぬ父
有名な作家のモンタギューが次に執筆する本の調査をするため、ウォルナット・グローブを訪れる。彼はローラやアルマンゾと一緒に、家に住むことにする。彼はこの土地がきわめて興味深く、期待に応える場所だと確信している。一方でエドワーズは道徳的なジレンマに直面する。マシューの生物学上の父親であるというフィリップ・ロジャースが現れたのである。
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特別編 エピソード
第1話 未来ある者たちへ
ウォルナット・グローブに何度目かのクリスマス・シーズンが巡ってきた。人々は聖夜を迎える準備に余念が無いが、オルソンの商店では調達しきれない物も多く、その穴を埋めるべく、アルマンゾが家族そしてエドワーズと共に近隣住民を代表しマンケイトに買出しに向かうことになった。だが、そのマンケイトで、彼がちょっと目を離した隙に、一緒に連れてきた娘のローズが行方不明になってしまう。さんざん捜し回った結果、どうやら一人の女性に連れられて汽車に乗ったらしいことを突き止めた彼らは追跡を開始するが、実は、彼らの馬車にはマンケイトから一人の珍客が密かに乗り込んでいた。収容されている養護施設からの逃亡を図った孤児サミュエルである。
汽車を追いサブリミティーを経由してミルフォードに辿りついた一行は、そこで遂に、ローズを連れ去ったと思われる女性を特定するに至る。それは、マンケイトで、女性が幼い女の子に「ローズ、行くわよ」と呼びかけていたところを目撃したサミュエルの手柄でもあった。ミルフォードでアルマンゾが聞込みの為に立ち寄った雑貨店の店主が、一人の女性客が「この子は私の娘ローズです」と言っていたと証言したところで、二人のローズがサミュエルの頭の中で同一人物として一致したのである。だが、自分は今は逃避行中の身であり、ローズの一件が解決したら再び施設に戻されることを知っていたサミュエルは、自分がマンケイトでローズを見かけたことを最初はなかなか言い出そうとはしなかった。
ローズを連れ去った女性の家に着いたアルマンゾ一行は、彼女の夫からライフルを突き付けられ追い返されそうになるが、彼女が自ら事の次第を白状したことで、無事にローズを自分達の手に取り戻す。ところが、みんなで馬車に乗り込んで帰途につこうとした矢先に、今度はサミュエルが行方不明になっていることが発覚する。やはり、彼は自分の前途に絶望していたのだ。
ローズを隠していた夫婦を含め、全員総出でサミュエル捜索に乗り出すアルマンゾたち。闇夜に阻まれ、捜索ももはやこれまでかと皆が思い始めたその刹那、信じられないような光景が彼らの眼前に広がった。
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第2話 帰還
チャールズが勤め先での働きを認められ昇進したと思いきや、すぐさまミネソタへの出張を命じられる。一ヶ月ほど家を空けることになるが、ただ、その合間合間でプライベートな時間も持てるという。彼はすぐさま「一緒に行かないか」とアルバートを誘う。母さんを一人残していくことが気にならないではなかったが、途中で自分がこれから通う大学に立ち寄ったり、ウォルナット・グローブの皆と再会することもできるという殺し文句に、アルバートは二つ返事で応じる。
が、アルバートはその頃、鼻血が頻発するという症状に悩まされていた。身体もどことなく懈く、どうも調子が出ない。帰郷に向け気分は高揚するものの、果たして自分の身体が長旅に耐えられるのだろうか、そんな不安を拭い去れずにいる。案の定、ウォルナット・グローブに着く頃にはへろへろの状態になっており、そこでも鼻血を繰り返す彼を診察したベイカー医師は、マンケイトの大きな病院で精密検査を受けるよう進言する。
マンケイトでチャールズとアルバートを待ち受けていたのは余りにも残酷な現実であった。アルバートは血液の病に冒されており、治療法が見つかっていない現在は、唯々死を待つしかないのだという。途方に暮れ、本人を家に連れ帰ろうとするチャールズに、アルバートは「お願い、自分の今の家ではなくウォルナット・グローブで死にたい。そこが僕の故郷なのだから」と訴える。
その頃、ウォルナット・グローブは存亡の危機に立たされていた。穀物の仲買人達が個々の小規模農家からではなく、大規模経営でコストメリットを生かした大農場のみとの取引きに舵を切っていたのだ。チャールズが仕事上懇意にしている仲買人の一人に陳情を試みるが、買い手がそれを望んでいるのだから如何ともし難いと、同情を示すもののなかなか道を開こうとしてはくれない。ただ、そんな仲買人の言葉の中にも、「ウォルナット・グローブの連中も共同経営をすればなんとか太刀打ちできるかも知れない」と、チャールズは一筋の光明を見出す。そして、「共同経営だと?そんなことをしたら自分達に正当な配分が回ってくるわけが無い!」とあからさまな反意を示していた農民達を最後に団結させたのは、「以前は皆が一つになって苦境を乗り越えていた」というアルバートの一言であった。
マンケイトからチャールズと共にウォルナット・グローブへと取って返していたアルバートは、残された日々を悔いなく過ごすことに専念する。そして、学校の恒例行事ともなっていたハーパー山への登山にも、ありったけの力を振り絞って参加することを決めた。それは、先人達が代々それぞれの思い出の品を埋めてきた場所へと続く道に、自分の足跡を遺す為の挑戦でもあった。
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第3話 ウォルナット・グローブよ 永遠に
チャールズが会社から一ヶ月の休暇を与えられた。ところが、ゆっくり骨休めができると思いきや、チャールズの休暇が始まる頃を見計らったかのように、妻キャロラインの伯母が二人に会いに来たいと電話を寄越してきた。減らず口を叩くこの伯母を、実はチャールズは殊の外苦手としているのだ。
途方にくれる二人。だが、程なくしてチャールズは逃げ道を見つけることに成功する。自分達が引き取って面倒を見ている子供らの世話を、子供好きなこの伯母に任せ、自分達はまんまと家を抜け出して旅に出ようというのだ。しかも、行き先がウォルナット・グローブともなれば、キャロラインが反対する理由も無い。だが、意気揚々と出かける二人を待ち受けていたのは残酷な現実であった。
その頃、ラシターという不動産業者が、以前は先住民達に宛がわれていた保留地を驚くほどの安値で買い取っていた。政府によって払い下げられた土地を合法的に買収するものであり、そこにはチャールズ達の汗と涙が染み込んだウォルナット・グローブも含まれていた。しかも、ラシターは住民達を追い出すのではなく、彼らがそこに住み続けることを認める代わりに、彼らを従業員として働かせ、そこから利益を吸い上げることを画策していたのだ。
自分達の生活のみならず心までをも踏み躙るようなこの遣り方に住民たちが反発しない筈が無い。だが悲しいかな、拳を振り上げてはみるものの、法的には何ら瑕疵の無い手段を使って迫ってくる相手を跳ね返すだけの力を彼らは持ち合わせてはいなかった。そんな折、ローラが町の集会で自分の感情を爆発させたことをきっかけに、侵略者どもに一矢を報いるべく、一同はある壮大な決意の下に結束することになる。
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原題ほか:Little house on the Prairie