あらすじ
2015年にニューヨークで実際に起きた、最高警備レベルの刑務所からの二人の囚人の脱獄事件をベースにしたドラマ。ニューヨークのクリントン刑務所に収監されたリチャードとデヴィット。脱獄を夢見る両者は共謀し、所内の仕立て屋のマネージャーを務めていたティリーを誘惑する。計画の一環だとは露知らずのティリーは、夫を捨てて一緒にメキシコまで逃げないかと言う二人のことばに魅了され、ついに牢破りの手引きを請け負ってしまう。
Escape at Dannemora/エスケープ・アット・ダンネモラ〜脱獄〜の感想
パトリシア・アークエットがゴールデングローブ賞の主演女優賞、監督を務めたベン・スティラーは米監督組合賞をそれぞれ受賞し、エミー賞では主演3人と作品がノミネートされるなど高評価を得た作品です。脱獄後を描くのは最終エピソードだけで、そこに至るまでの3人の生活や行動を丁寧にじっくりと追っていきます。俯瞰的にキャストを捉えたアングルなどの工夫が見られる撮影や、ロック、ポップスなどの音楽を効果的に取り入れた背景音楽。ベン・スティラーの手腕の高さがうかがえます。デルトロ演じるマットは最初から常に気持ち悪い雰囲気を漂わせます。スウェットは落ち着きのない小物っぽい人物なのに「警官殺しと嫌われている」と言っていて本当に?と思っていたら、第6話で明かされる3人の過去…。スウェットもマットもどちらも残酷で凄惨な殺人を犯しているのです。このエピソード構成はうまいですね。前半のエピソードで二人は監視も緩い模範囚として描かれており、マットの美術的才能にも感嘆させられるのに、ここで二人の犯罪を振り返るとは…!第6話ではティリーはライルと浮気して再婚したことも明らかになり、ティリーの心の弱さが見えてきます。いかにもアメリカ人のおばちゃんという容姿のティリーがパトリシア・アークエットに見えなくて、確認の為に「ミディアム」を見直してしまいましたよ!このドラマの時から演技派だった彼女、ゴールデングローブ賞受賞も納得のティリーの演技でした。
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予告編
Season1 エピソード
この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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