あらすじ
原作はケイト・アトキンソンによる探偵小説。元警官の私立探偵ジャクソン・ブロディはいつかフランスに住みたいという夢を叶えるため日々フランス語の勉強に余念がない。現在は不倫の調査や行方不明の猫を探す仕事でお金を稼いでいる。タフな外見だが心は優しさに満ちているジャクソンが信頼する元同僚のマンロー警部補の助けを借りながら、複雑に絡み合う難解な事件を調査していく。
私立探偵ジャクソン・ブロディの感想
原作の雰囲気に忠実に製作されているようで、推理ものというよりは、ブロディが担当した事件に関わる人間関係が明らかになっていくドラマ。ブロディ自身も妻と別れており、娘には時々しか会えない(この女の子が可愛らしい)。失踪や殺人、児童虐待などテーマは重いのだが、展開は淡々としているのでサラッと観られるだろう。第1話と第2話のローラを演じているのは、「グッド・ファイト」のマイアで知られるローズ・レスリー。ブロディ役のジェイソン・アイザックスは演技が上手いのでそれなりにうまくブロディを演じている。ただ個人的には、こういう人情味ある役よりも、冷たい感じの目を生かした役の方がハマるような気がする。ハリポタ映画でのルシウス・マルフォイや、「The OA」のハップ役はとても上手で印象も強かった。
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BS11
予告編(英語)
Season1 エピソード
第1話 【記憶】前編
元警察官のジャクソン・ブロディは、愛娘のマーリーと訳あって別居している。”ブロディ私立探偵社”を営んでいる彼は、警察の調査能力を凌ぐに勝る。不倫調査中であっても、”空想の黒ネコ”捜しをビンキー・レインに依頼される。彼女からの支払は一度もない。
ネコを捜していると、隣家から嗚咽を漏らしながら出て来る姉妹が居た。父親の遺品整理をしていたランド家の娘たち、姉のアメリアと妹のジュリアだ。30年前の夏の夜、末妹であるオリビアが失踪時に持っていた人形の”ブルーマウス”が父親の机の中から出て来たのだ。
末妹への想いが再燃する姉妹。隣家を覗いた事から、ブロディに新たな依頼が舞い込む。依頼内容は失踪したオリビアの行方を究明すること。
その最中、弁護士であるセオ・ワイアから、娘であるローラを殺した男の捜査に力を貸して欲しいと依頼される。不在のセオを狙い、居合わせた娘を殺された事に父親である彼は心を痛めていた。警察の捜査には介入できないと説得するブロディだったが、同じ父親としてセオからの捜査依頼を受けてしまう。
ブロディは捜査内容を聞き出そうと警察にいる元同僚のルイーズ・マンロー警部補を訪ねる。そこで、弁護士であるセオの30年分の担当した弁護人を調査中である事と、ランド家に関する思い掛けない事実を知らされる。それは、ランド家には事件後に修道女になっていた長女のシルビアの存在。四姉妹である事実をアメリアとジュリアに問うと、長女のシルビアは想像力が豊かで、隣家のビンキー・レインを魔女と呼び、よく彼女の庭に行っていたと聞く…。
ローラの友人から話を聞いたブロディは、ローラの身近には男の存在があり、彼女が犯人を知っていた可能性がある事をセオに示唆する。だが父親のセオは下世話なゴシップだと聞く耳を持たない。その場を去ろうとするセオは、怒りと興奮で倒れてしまう。彼を蘇生しようと奮闘するブロディ、そこには犬を連れた謎めいた少女が立っていた…。
第2話 【記憶】後編
バーで飲んでいるブロディに、青いドレスの女が近付いてきた。シャーリーと名乗るその女性と一夜を共にすると、唐突に彼女から人捜しの依頼をされる。外を見ると怪しい車が止まっていた、同じ車を見掛けるのは3度目だ。車に近付き、中を覗くと後ろから殴られ、ブロディは倒れてしまう。
病院ではセオが意識を回復していた。引き続き、娘のローラの事件を捜査して欲しいとブロディに頼む。病院では、リリー・ローズと名乗る犬を連れた少女がセオを心配そうにしていた。
帰宅すると、シャーリーが姉のミシェルの話をしたいと現れる。姉は妊娠して家を出て子供を産んだが、夫殺害の罪で17年間服役していた。以来、姉とは会っていない。そして3年前に釈放されているが未だに消息不明だと言う。シャーリーは子供の世話をすると姉に約束していたが、自分の若さ故に子供を見捨てていた。彼女の依頼は、姉の子供であるターニャを捜し出す事だった。
その最中、ビンキーから連絡が入る。今度は自分のプライベートな書類が盗み見られたと言う。ブロディは夜の警備を強化する事をビンキーに約束し、彼女は満足する。事務所に戻ると、ビンキーの親族を名乗るレインが訪れていた。大伯母であるビンキーからブロディが金を騙し取っていると主張する。そして大伯母に近付くなと捨て台詞を吐き、出て行くレイン。
シャーリーに捜査状況を伝えに会っていると、ランド家の姉妹から只ならぬ様子で電話が入った。急いで駆け付けると、隣家のビンキーが庭で死亡していた。ブロディは殴られ、今度は依頼人が殺された…。
警察に忍び込み、ルイーズの端末からシャーリーの姉であるミシェル・フレッチャーの所在データを盗み見るブロディ。ミシェルに会いに行くと、彼女は今まで誰にも話した事のない、当時の出来事を話し出す。その帰り道、ブロディは後ろから追ってくる怪しい車に気付く…。
第3話 【秘密】前編
早朝ランニングをしていると、海に漂う人影を見つけるブロディ。すぐさま海に飛び込み近付こうとするが、潮流に流され諦めて引き返す。20代前半の女性と思われる人影の周りにはピンク色のカードが漂い、耳には東洋風のイヤリングを付けていた。
推理犯罪小説を執筆しているマーティン・キャニングは、駐車場で接触事故から誘発された暴行事件を目撃する。車から出て来た男は突然、バットでもう一方の男に殴りかかる。思わず自分のバッグを投げつける気弱なマーティンだったが、逆にバットの男に狙われそうになる。同じ駐車場に居合わせていたブロディが事件に気付き、バットの男は車に乗って逃げてしまう。
“ハッター・ホームズ”を経営するグラハム・ハッターが救急車で病院に運ばれて来た。病室で意識不明のグラハムの側には、結婚生活39年目の妻グロリアが居た。夫と一緒に居たのは娼婦のジョジョ。ロシア出身で耳には十字架のイヤリングを付けていた。
ブロディが拾ったピンク色のカードから”フェイバーズ”と言う掃除代行会社の名前が浮上する。一つの派遣先を特定し向かうブロディ。そこに居た女性に十字架のイヤリングを付けた女性の話を聞こうとするも、彼女は怯えた様子で何も答えない。名刺だけを渡し、立ち去るブロディ。
マーティンは暴漢に襲われて負傷した男性に付き添う様に医師から頼まれていた。彼の名前はブラッドリーで元海兵隊、今はただのDJだと言う。寝ている彼の側で仕事を進めようとするマーティンだったが、本のデータを無くした事に気付く。何となくブラッドリーの荷物を覗くと、鞄の底には物々しい銃がしまわれていた…。
翌朝、ドラッグの過剰摂取と思われる身元不明の女性の遺体が見つかったとマンロー警部補に電話が入る。娼婦の可能性もある彼女の手首には、十字架にも見えるタトゥーがあった…。
第4話 【秘密】後編
家に戻るとランド家の娘で女優のジュリアが居た。末妹オリビア失踪事件の真相解明後、2人の仲は急接近している。ブロディは誘ってくるジュリアの相手をする事なく、愛娘のマーリーに会うため出掛けようとしていた。すると突然後ろから男に襲われる。駐車場でバットを振り回していた暴漢だった。「首を突っ込んだのが間違いだ」と言うその男をブロディは何とか撃退するも、そのまま逃げられてしまう。
駐車場での事件の目撃者が狙われていると考えたブロディは、急いでマーティン・キャニングの家を目指す。だがそこには、既に血だらけの死体があった。死体の身元はコメディアンで公演真っ最中のリチャード・モート、彼は友人であるマーティンの家に寝泊まりしていたのだ。彼はマーティンと間違えられて殺されたのか…。
どうして暴漢はブロディの名前と家を知る事が出来たのか。ブロディの名刺を渡し、被害者となった掃除代行会社の女性と知り合いなのか。ブロディは2人のロシア人女性が事件と関係がある可能性を警察に示唆するも、そんな推測に基づいて捜査を進める気はないとマンロー警部補に突っぱねられる。ブロディは自分で男を捜し出す事を決意する。
暴漢が乗っていた車を調べると、ある土地の開発業者が所有している事が判明する。車の所有者は “ハッター・ホームズ”の経営者であるグラハム・ハッターだった。グラハムの自宅に向かったブロディは、そこで暴漢が写っている写真を見つける。グラハムの妻であるグロリアは、写真の男は夫の部下である事をブロディに告げる。
事件の繋がりを探るため、掃除代行会社”フェイバーズ”に入り込むブロディとマーティン。会社は営業停止の状態で無人だった。ブロディが捜査を続ける中、グロリアから借りた手帳の暗号を解くマーティン。すると彼は唐突に、3年前にロシアのサンクトペテルブルクに行った時の出来事を話し出す…。
第5話 【過去】前編
冬の空、母親の部屋でクリスマスの飾り付けをしていると、棚の後ろに隠されていた紙袋を見つける。中身がドラッグだった事に呆れた様子の少女。彼女の名前はレジー、近所に住む老婦人に大学入試のための勉強を教わっている。
勉強をしていると、婦人は祈祷会に車で出掛けると言い出す。運転を心配するレジーに祈りの一節を引用して聴かせ、家にある本は棚に手が届かなくなったから譲ると言う。それを聞いたレジーは、ドラッグをそこに隠そうと画策する。
冬の道、ブロディの車はエンジンが掛からなくなっていた。そこへ老婦人の赤い車が荒れた運転で通り過ぎ、カーブを曲がる事なく坂道を落ちていく。呆然とするブロディだったが、すぐに事故だと判り助けに走り出す。しかし車は電車の線路を塞ぐ様に横転していた、そして車内の老婦人は意識を失っている。助け出そうと奮闘するブロディだったが、線路の先から列車の音が迫ってきていた…だが彼は直前まで諦めない。
列車から乗客が降りてくる中、1人の男が倒れて意識不明のブロディに近づく。列車事故の音を聴いてやってきたレジーにその場を見られ、立ち去る男。レジーに蘇生されたブロディは朦朧とする中、病院へと運ばれる。
探偵事務所には妻ミシェルの浮気調査を依頼していた夫のムーアが来ていた。調査中にも関わらず、何度も電話を掛けてくる男だ。ブロディが列車事故に遭った事を知らない秘書のデボラは、連絡がつかないのは捜査中だからだと説明するのが精一杯。このままでは信頼も事務所も失いかねない。
合鍵を使ってハンター家に入るレジー。先生で友達でもあるジョアンナ・ハンターに頼まれてベビーシッターをしているが、彼女との連絡がつかなくなっていた。家には夫のニールが居たが、落ち着かない雰囲気で何かを隠している様子だ。レジーはブロディを訪ね、ジョアンナと赤ちゃんのガブリエルを捜して欲しいと依頼する。ブロディを救ったレジー、今度は彼が彼女を助ける番だと…。
第6話 【過去】後編
他人の免許証を持っていた事で身分を勘違いされ、警察に捕まっていたブロディ。マンロー警部補の助けとレジーの証言のお陰で起訴は免れた。仮釈放中のアンドリュー・ジョーンズは、自身を死んだと思わせる為に列車事故で瀕死のブロディと財布を交換していたのか。
レジーの雇い主であるジョアンナは、ジョーンズが出所した週から消息不明となっていた。マンロー警部補に、ジョアンナの通話記録を調べる様に頼むブロディ。二人はジョアンナとジョーンズの関係性を知っていた。ひとり状況が飲み込めないレジーに、ブロディは30年前の出来事を話し出す…。
探偵事務所に戻ると、妻の浮気調査を依頼していたムーアがまた来ていた。ブロディは妻の居所を把握していたが、妻を見つけたさに平気で嘘をつくムーアに辟易していた。調査は解決済だと伝えるも今度は妻との浮気を疑られ、ムーアを追い返す。
マンロー警部補からの報告で、ジョーンズの仮釈放の1カ月前にジョアンナが面会に来ていた事が判明する。事情を知った夫のニールが協力して身を隠しているのだろうと考えるブロディだったが、彼女が出て行った理由は夫婦喧嘩だと言い張るニール。腑に落ちないブロディだったが、ニールが彼女の不在を嘘でごまかしている事だけは判った。
事件の切り抜き記事を見て海辺に出向くブロディ、そこで血だらけのジョーンズの死体を見つける。30年の孤独と、犯した罪を悔やんでの自殺なのか…。ジョアンナは未だに姿を現さない。
ブロディに調査を打ち切られたムーアは、自力で妻の行方を捜していた。一方、妻のミシェルも夫の行動に恐怖を感じ、警察に相談を持ち掛けていた。探偵に困っていると言うミシェルに、マンロー警部補の部下であるスチュアート巡査は、ブロディへの対抗心から自分の連絡先を渡す…。
第7話 【運命】前編
ドイツのミュンヘン。男と意味のない会話をしながら、車の中で誰かを待ち伏せしているブロディ。対象者が現れると、男はおもむろに銃を取り出す。止めようとするブロディに、男は耳を貸すつもりはなさそうだ。男が母親を銃で脅している隙に、ブロディは娘を連れ去る。子供を母親に渡す仕事と聞いて引き受けたはずだった…自分のやった事に自信が持てないブロディ。
トレイシーは元警官で、今は警備の仕事をしている。元相棒で現職の警官であるバリーとは、今でも電話をする仲だ。そこに、子供を虐待しながら歩く若い母親が居た。声を掛けるトレイシーに悪態をつく母親。話が通じず、思わず殴りつけるトレイシー…。幼い子供であるコートニーは何も話さない。
数週間ぶりに探偵事務所に戻ったブロディに新たな依頼人が訪れる。1979年の始めに養子に出され”ホープ(希望)”と名付けられた女性。警官だった養父は亡くなり、母親のキティ・ウィンフィールドは昨年に他界した。ホープは、実の母が生きているのかを知りたいと言う。依頼の内容から、良い結果になるとは限らない事を示唆するブロディに、真実を知りたいと告げるホープ。
ホープの話から養父母の知人と思われるレイとマギーの老夫婦宅を訪れるブロディだったが、特に親しくしていた様子はない。そして、養夫の同僚で警察官だったレイから、ホープの実の両親は交通事故で亡くなっていたと聞く。
養子を扱う相談員の資料から、1979年の担当警官だったトレイシー・ウォーターハウスの名前を見つける。彼女が担当した子供の話を聞くため、トレイシーの住所へ向かうブロディ。そしてトレイシーから、死後数週間経って発見された娼婦の部屋で、泣きもせず呆然と座っていた当時3歳の子供の話を聞く…。
トレーシーの家で一緒に過ごす幼いコートニーに興味を持ったブロディは、彼女の職場から万引きの常習犯で娼婦のケリー・クロスの住所を聞き出す。話をするために向かったブロディだったが、そこでコートニーの母親であるケリーの遺体を発見する。
第8話 【運命】後編
ここ数日、誰かが”ジャクソン”を名乗り、自分の周りで動いている気配がある。実母探しの依頼主であるホープに会うため、彼女の職場の病院へ向かうブロディ。養子縁組の書類も出生証明書も偽造されており、手掛かりだと思われていた娼婦の遺体と監禁されていた子供は”マイケル”と言う男の子だった。今の生活を大事にするべきだと伝え、立ち去るブロディ。
病院を出ると、ロマックス元警察署長がブロディに怒りをぶつける。ロマックスの昔の同僚でホープの養父母の知人であったレイ、その妻のマギーが自殺したと言う。1979年に遺体で発見された娼婦、キャロル・ブレイスウェイトの事件を掘り返したからだと言うロマックス。ブロディには身に覚えのない話だった…。
当時から警官であるバリーに、キャロル・ブレイスウェイトに関する話を聞くため彼の自宅を訪ねるブロディ。そこにはバリーの元相棒のトレイシーと、遺体で発見された娼婦ケリーの子供、コートニーも一緒に居た。子供を連れている理由を聞くと、母親の虐待を見過ごせず解放してやりたかったと言うトレイシー。金銭を渡し子供を譲ってもらったが後で返すつもりだったと話す彼女を、衝動的に行動してしまっただけだと庇うバリー。
虐待を受けている子供に対して執着心を見せるトレイシー。1979年に保護された”マイケル”が関係していると考えたブロディは、二人から当時の出来事を聞き出す。そして、警視正であったロマックスに連れて行かれた”マイケル”が翌日、小児病院から消えて行方不明になっていた事実を聞く…。すると突然、目出し帽を被った男達がバリーの自宅を襲撃する。
襲撃に遭い病院で治療中のバリーを訪ねるブロディ。何とか逃げ延びたトレイシーを心配するバリー。ブロディはトレイシーの面倒を自分が見るのを条件に、バリーにキャロルの事件の真実を話す様に迫る。そしてバリーは、当時の腐敗した警察の話をし始める…。
第9話 【真実】前編
レイチェル・スチュワートが婚約者であるアンディ・マーシャルの事でやって来た。彼が妻を亡くした後、レイチェルは彼の息子の子守になり、数カ月前に婚約したと言う。ところが彼は仕事に出社してなかったり、携帯が不通になったりと彼との人生に不安が生じてしまったと言うレイチェル。彼女からの浮気調査の依頼をブロディは引き受ける。
馬券業者のイアン・マッキーからは支払が滞っている。お金を回収に行くと、窃盗事件は終わってないと言うマッキー。従業員だった容疑者を捕まえた後も、金が盗まれ続けていると言う。今までの報酬だけでも回収しようとするブロディだったが、解決してからだと主張するマッキー。
アンディを尾行していると、馬を飼っている年配の女性宅を訪れていた。女性の名前はミリアム・ベーカー、アンディと死別した妻イゾベル・マーシャルの母親だった。ブロディが探偵だと判ると、彼女は5年前に落馬事故で亡くなった娘の話をし始める。乗馬の名手だったイゾベルが、気性の荒い野生馬に無帽で乗る訳がない。検察官は事故死と断定したが、事故直後に娘婿のアンディが側にいたと。ミリアムは、娘が殺された証拠が欲しいとブロディに調査を依頼する。
イゾベルの友人を名乗り、アンディの自宅を訪ねるブロディ。生前の妻の写真を見ながら事故直後の様子を語るアンディ、他の写真にはイゾベルとレイチェルも写っていた。イゾベルの生前から子守をしていた事実を隠していたレイチェル、彼女はアンディと不倫をしていた。不倫ではなく”恋愛”だと言うレイチェルに、引き続きアンディの調査をして欲しいと依頼されるブロディ。
ブロディは言葉巧みに警察内部の情報を聞き出し、イゾベルの母であるミリアム・ベーカーが1969年に有罪判決を受けている事を知る。彼女はイゾベル誕生の3カ月後に、ギャリックと言う男性の妻を死なせていた。ミリアムの犯罪が今回の事故に繋がっている可能性を示唆するブロディに、彼女は興奮しながら娘や孫との本当の関係性を話し出す…。
第10話 【真実】後編
落馬事故で亡くなったイゾベルの生前の話を聞くため、乗馬クラブに向かうブロディ。厩舎のオーナーから、彼女は夫であるアンディとの別居を考えていた事を聞く、そして母親と関わりたくないとも…。
レイチェルは乗馬クラブで偶然にブロディと会い、婚約者であるアンディの浮気は誤解だと聞くが納得しない、そしてアンディが会社に行かず向かった先がイゾベルの母親宅だと知る。イゾベルの母親であるミリアムは、孫に悪影響だからと再婚や転居に反対していた。アンディの子供であるフレディには新しい環境が必要だと涙目で話すレイチェルの後ろに、アンディが怪訝そうな顔で立っていた。
ミリアムからは娘の死因調査の進展を聞くため、ブロディに電話が掛かって来る。イゾベルは事件の頃に息子のフレディと家出を計画していた事を伝えるが、確証がないため先走らない様にとのブロディの言葉に、無言で電話を切るミリアム。彼女は孫と引き離される事を一番に心配している。
ブロディはアンディに尾行されていた。乗馬クラブでブロディと会った後、動揺するレイチェルを心配しての行動だった。アンディに迫られ、レイチェルからの依頼を明かすブロディ。するとアンディから、妻を嫉妬させるために始まった不倫だったがイザベルは無関心だったと…だが別居の話は聞いたことがないと聞く。
そんな中、馬券業者のマッキーがバルコニーから転落して死亡しているのが見つかる。事件の可能性もあり、捜査にやって来るマンロー警部補。マッキーを恨んでいる人物は山ほどいると言う、妻のマリー。そして、競馬で大金を得ていたブロディも競馬詐欺の容疑者として、マッキーの死亡に関する取り調べを受ける事になる…。
第11話 【希望】前編
エイダンと名乗る少年がブロディの探偵事務所を訪ねる。連続殺人鬼が死ぬ間際に2人の女性の殺害を告白したが、母親であるアイラ・ケラソは犠牲者ではないと言う。母親に何があったか知りたいと、連絡先を渡して立ち去るエイダン。
ブロディの携帯電話にミニャウイから着信が入る、彼はミュンヘンでの少女誘拐の片棒を担がされた相手だ。ミニャウイには別件で協力をして貰った経緯もあり、ブロディは彼からの依頼を断る事が出来ない…。
ミニャウイの自宅を訪れると、同室に妻と思われる女性も居た。娘のサミラがカイロから帰国しているが家に帰って来ない、そして「捜さないで欲しい」と彼女からメールが届いたと言う。娘を見つけて家に戻ってくるよう説得して欲しいと懇願する母親に、努力するとだけ返答して家を出るブロディ。
サミラの友人であるアビゲイルを尾行すると、とあるバーで彼女を見つける。サミラはリースと言う男と付き合っている様子だ。彼女から話を聞くと、リースは側に居てくれて仕事も住む場所もくれると言う。友達も行き先も何でも決めてしまう父親のミニャウイを、サミラは敬遠していた。母親を安心させるため先ずは家に帰るように諭すブロディ、そして彼女を家に送り届ける。
ブロディはエイダンが父親と住む自宅を訪ね、当時の母親の話を聞く。彼女はクリスマスの贈り物の包装紙が足りないと雑貨店に出かけ、そのまま戻らなかった。そしてクリスマスの翌日に、川で絞殺体で発見された。息子と居るのが好きで、いつも家で息子と過ごしていたのに…悲しげに語る父親。
遺品からエイダンの母親が美術教室に通っていた事が判る。画廊を経営し、講師をしていた男に会いに行くブロディ。すると、彼女には絵の才能があり、彼女にとって絵は現実逃避だったと言う。そして更に、彼女は亡くなる数カ月前に交通事故を起こしていた事実を聞く。ブロディはエイダンの父親に、調査のために正直に話して欲しいと頼む。いつまでも嘘は突き通せないと…。
第12話 【希望】後編
朝、サミラの母親から電話が入る。娘が父親であるミニャウイと口論になり、男の元へ戻ると言って出て行ったと聞く。男からは娘に何度も電話がきて戻ってくれと言われていた、夫に立ち向かって娘を守るべきだったと自分を責める母親…。
サミラを訪ねにバーへ向かうブロディ。母親の想いを聞かせ、何かあったら電話してくれと言い残し立ち去る。バーを出ると、ミニャウイが部下を連れて店に入ろうとしていた。娘と付き合っているリースから、金で娘を取り戻そうとするミニャウイ。強引な父親だと責めるブロディに対し、何が最善なのかは父親の私が決めると言われ、何も出来ないブロディだった。
アイラ・ケルソの事件の関係者と思われる、画廊の経営をしていた元講師のファーガス・バンクスを調べていると、ブライアン・スティール議員の名前が浮上する。撮影で来ていたランド家の娘で女優のジュリアが偶然、議員事務所から追い出されているバンクスを見掛けていた。スティール議員を訪ね、アイラ・ケルソと接触した人物を調べていると伝えるブロディ。バンクスの画廊パーティーには行ったが大勢の人が一緒で、彼女に会った記憶は無いと言うスティール議員。そして、亡くなった彼女の息子であるエイダンの力になりたいと言う…。
サミラから、友人であるアビゲイルが襲われてしまったと電話が入る。リースに家畜みたいに売り買いされたサミラは、怒りから彼のドラッグを盗んでいたのだ。ドラッグを捜すため罪の無いアビゲイルを襲った事に、更に怒りが増すサミラはリースへの報復に部屋を飛び出す。サミラを追い掛け、殺す勢いでリースを襲うサミラをブロディは止めようとする…。
この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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