あらすじ
1560年フランス。新国王の即位を控えた王太后カトリーヌ・ド・メディシスは自らの半生を語り始める。不遇の少女時代を経てフランス王家に嫁いだ彼女は、孤立無援の中、愛する夫との関係に悩み、異国で生き残りをかけ権力闘争へとのめり込んでいく。状況を見抜く力に長け、夫の参謀としての地位を確立しながらも、自分は王位を継承できない彼女だが、幼い新国王の摂政の座をつかめば実質的な権力者になれる。カトリック勢力、プロテスタント勢力との三つどもえの争いに、常に軽んじられてきた「黒い王妃」カトリーヌの容赦ない策略が動き出す。
黒い王妃 カトリーヌ・ド・メディシスの感想
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予告編
Season1 エピソード
第1話 メディチのメス犬
1560年フランス。シュノンソー城で働く侍女ラヒマは、次男シャルル9世の即位式を控える王太后カトリーヌ・ド・メディシスの半生に耳を傾ける。カトリーヌはフィレンツェの裕福なメディチ家に誕生。両親と祖母を相次いで亡くし、トスカーナの修道院で成長するが、ある日教皇クレメンス7世の差し金で連れ去られる。フランスの第2王子アンリとの政略結婚によって神聖ローマ皇帝カール5世を牽制するためだった。嫁ぎ先の王家には、カトリーヌのはとこで美貌の未亡人、ディアンヌ・ド・ポワチエがいた。実はディアンヌはアンリの愛人だったのだ。
第2話 妻より参謀として
1536年の結婚式からまもなく、若きカトリーヌ・ド・メディシスは妊娠の兆候がないことに焦りを募らせ、占い師ルッジェーリからお守りと塗り薬を手に入れる。一方、フランス国王の子を身ごもってしまった使用人アービスも、ルッジェーリの力を借りてその子供を始末する。翌朝、カトリーヌは森でルッジェーリのわら人形と、生け贄にされた少年を発見するのだった。1560年の現在では、同僚の嫌がらせを受けるラヒマがカトリーヌ付きの侍女に指名され、さらに反感を買う。ラヒマはカトリーヌの助言に従い、同僚ナタリーに仕返しを図る。
第3話 代償
前国王の妻メアリ・スチュアートはカトリーヌと対立し、王位を狙っていた。同僚にケガを負わせたラヒマにカトリーヌは昔語りを続ける。アンリが戦地イタリアに赴いて1年。帰国した彼はイタリア人女性と子供をもうけていた。王家での立場を守るため、ディアンヌは母娘を宮廷から追い出し、一方、子を身籠れず暗殺を恐れたカトリーヌはルッジェーリに相談。王太子が突然病死する事態に、彼女は友人のモンテククリを殺人犯として差し出す。それは代償だった。新たに王太子となったアンリと共にお披露目されたカトリーヌのお腹には子供が宿っていた。
第4話 新たな時代
前回から15年後、カトリーヌは10人目の子供を難産で失う。その頃、王室ではルッジェーリとモンモランシーが姿を消し、シャルル・ド・ブルボンは隠居。ギーズ公は命を落とし、職務を引き継いだギーズ兄弟が好き勝手に動いていた。国王フランソワ1世は、死の床でカトリーヌを顧問会議に加えるよう命じて息を引き取る。内政か海外進出かでもめる中、カトリーヌは神聖ローマ皇帝に対する守りを固めるよう進言。迷ったアンリは小規模な守備隊を国境地帯に送るが、アンリの即位式当日、神聖ローマ皇帝からの伝言として差し出されたのは部下の首だった。
第5話 摂政の座
アンリが即位し、神聖ローマ帝国との戦争中に摂政を任されたカトリーヌは、国王との謁見を条件に第三身分から戦費を引き出すことに成功する。戦地でアンリはディアンヌの陽動作戦を受け入れ、前線に赴くことを断念する。帰国したギーズ公と弟ギーズ枢機卿は、母親アントワネットに、メアリを後押しするよう促される。ピエールは戦費拠出の見返りである国王との謁見にやってくるが、率直で脅しとも取れる物言いにディアンヌが逆上、その場で殺害されてしまう。時は1560年、カトリーヌはメアリの裏切り行為の証拠を探し出すようラヒマを促す。
第6話 最後の槍試合
地下牢に入れられたラヒマをカトリーヌが訪ね、話の続きを始める。ディアンヌとアンリが死ぬ夢を見たカトリーヌは、ルッジェーリに代償の大きさを覚悟するよう言われる。ギーズ家は、メアリと共にカトリック勢力のによる権力独占を目論んでいた。危機感を覚えたカトリーヌは中立勢力を据えるためモンモランシーを呼びも戻すが、彼はアンリと言い争い、顧問会議復帰は取り消される。自分の不幸の元凶がアンリの弱さであると気づいたカトリーヌは、結婚式当日に行われる槍試合へ出るようアンリに頼み、夢で身につけていたのと同じサッシュを手渡す。
第7話 国王への襲撃
フランソワとメアリの結婚式で行われた槍試合でアンリは瀕死の重傷を負い、命を落とす。するとメアリはすぐにプロテスタントの非合法化と排除に乗り出した。危機感を覚えたカトリーヌは、ある計画をモンモランシーに持ちかける。プロテスタントの反対勢力に国王を誘拐させ、それをブルボン兄弟が救出することで国内の正常化を実現するというのだ。反対勢力が待ち伏せする森を行く馬車の中、カトリーヌはフランソワに神聖ローマ帝国とのカトリック同盟を考え直すよう進言するが、反発したフランソワはカトリーヌを「黒い王妃」と罵倒し、発作を起こす。
第8話 最後に笑う者
国王誘拐計画の決行直前に国王が発作を起こし、反対勢力と国王の護衛が戦闘を繰り広げられる。瀕死の状態が続く国王に代わって統治を担う摂政職の争奪戦が始まり、交渉の末アントワーヌは摂政職の権利を放棄させられる。モンモランシーと国王の助けで摂政の座を手に入れたカトリーヌはラヒマに目をつけ、メアリ排除の手先として使うことを決める。ラヒマに騙されたメアリはスコットランドに帰国するが、そこに彼女の居場所はなかった。新国王シャルル9世の戴冠式。フランスの実質的な統治者となったカトリーヌは、自ら国王に戴冠するのだった。
このドラマはLIONSGATE+で配信しています。
この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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