あらすじ
実際にあった出来事に着想を得たドラマ。10年の実刑判決を受けたジミー・キーンに信じられないような誘いがくる。余罪がありそうな殺人犯ラリー・ホールから自白を引き出せたら、ジミーを釈放するというのだ。この任務を達成するのは至難の業だった。
ブラック・バードの感想
主演は数々の映画で活躍しているタロン・エガートン。製作にも関わっているほど力が入っており、鍛えた体と甘いマスクでジミーの様々な感情を表現豊かに演じている。最初の1,2話はジミーの人物像がよくつかめず、ラリーの強烈な印象ばかりが残ったが、ラリーとの接触が始まってからの二人の演技対決は見応えがあった。ラリーを演じるポール・ウォルター・ハウザーはコメディアンでもあり、「コブラ会」で見せたコミカルな役柄はもちろんシリアスな演技も上手い。独特な話し方、間合い、視線などで、気味が悪いのに幼さも感じさせるラリーを見事に演じている。ジミーの父親を演じたレイ・リオッタは撮影後の2022年5月に亡くなったため、このドラマが遺作となった。ちょっと悪役っぽい顔で、「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」など数多くの映画やドラマで活躍した性格俳優である。そのアクの強いしわがれた表情が本作ではよく生かされていて、家庭を放棄した罪の意識から、ジミーを何とか救おうと奔走する父親役がハマっていた。全体的に良く出来たドラマだが、惜しいのは凶悪犯ばかりの刑務所なのに、チンケな看守や元マフィアの脅しは言葉だけでジミーの命を脅かす描写が少なかったこと。そのため、緊張感があまりなくてジミーとラリーの会話が淡々と続いてしまったように思う。もちろん、この会話の中にキーとなる要素が含まれているのだが…。最近のドラマでは「真相」でアーロン・ポール演じる囚人が真実か死かというギリギリの緊張感をバツグンに演じていたと思う。
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予告編(英語)
Season1 エピソード
第1話 ジミーの選択
過激な生活を送っていたジミー・キーンは10年の実刑判決を受ける。刑務所で、彼は自由の身になれるハイリスクな取り引きを持ちかけられる。
第2話 ラリーの自白
マッコーリー捜査官はジミーに任務の準備をさせる。ミラー刑事はラリーに失踪した女性達について聞き、嘘発見器にかけようとする。
第3話 危険な潜入
ジミーは最高警備刑務所での生活に苦労しながらも、ラリーとの交流を開始。ラリーの話に違和感を覚える。
第4話 彼女の名前
受刑者たちの暴動が発生。ジミーとラリーはその後、お互いのことを語り合い、理解を深めていく。
第5話 遺体の場所
ジミーは恐怖と不安に駆られ、ラリーの自供を誘おうと挑発する。マッコーリーとミラーの捜査は大きく進展。ラリーの担当医は懸念を募らせる。
第6話 君の約束
最終回。ジミーの忍耐は限界に達し、ラリーはジミーを疑う。マッコーリーとミラーはラリーの人生に大きな影響を与えた人物と話をする。
このドラマはApple TV+で配信しています。
この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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