主人公の“アディソン”は、39歳。小児外科医の世界的権威としてシアトルの大病院で辣腕をふるう美人医師。自他ともに認めるデキる女であったはずが・・・夫との別居、夫の新恋人登場、離婚と不倫・・・そして病院内のポスト争奪レース敗退と、何もかも上手くいかない自分自身をリセットするため、今までのキャリアを捨てて心機一転、LAにやってくる。新しい勤務先の診療所のドクターたちは、大病院からやってきたアディソンの加入に難色を示すが、設備の不十分な診療所で最善の医療のために尽くす彼女の真摯な姿に、そして何より彼女の魅力に、次第に心を開いていく―。
第1話 最低で最高のはじまり
医学生時代の親友で生殖医療の名医のナオミ・ベネットから誘いを受け、アディソンはシアトルの大病院を辞め、新たな人生とキャリアを築こうとLAへやって来た。ところが、新しい勤務先である医療共同体“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”に来てみると、ナオミの元夫で共同経営者でもあるサムをはじめ、医師仲間たちは誰もアディソンが来ることを知らされておらず、歓迎ムードとは程遠い雰囲気。以前、行きがかり上キスをしてしまった代替医療の専門医ピートにいたっては、そのキスが原因で来たのかと勘ぐる始末。
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第2話 予期せぬ訪問者
ナオミと離婚したばかりのサムに再び独身の楽しさを味わってもらおうと、同僚の小児科医クーパーは、ストリッパーのジンジャーをサムの家に送り込む。ところが、その様子をナオミが目撃、更に翌日ジンジャーが診療所に現れたせいで、職場には2人の険悪なムードが漂う。そんな中、クーパーの乳児患者が抱える異常に気付いたアディソンは、赤ちゃんが産まれた聖アンブローズ病院の医局長シャーロット・キングを説得し、共に病気の原因の解明に乗り出す。
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第3話 魔法を探して
微妙な距離感を保ち続けるビートが気になるアディソン。そんな時、なかなか妊娠しないと相談に来た新婚カップルの妻に、アディソンはピートの代替医療を勧め、ピートとの会話の糸口を模索する。精神科医のヴァイオレットは、患者の男性に妻と別れるよう強く勧める一方で、自分は未だに元彼アランへの執着心に悩まされっぱなし。また、幼い四姉妹が次々と謎の症状を引き起こす様子を不審に思ったクーパーは、彼女たちの家を訪ねて原因を探る。
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第4話 ホーム・パーティーの行方
新居に診療所の同僚医師たちを招待し、パーティーを開く計画を立てるアディソン。ところがパーティーの案内に対し、受付係のデル以外は一向に誰も出席の返答をしてこない。アディソンが彼らの態度に不安とイライラを募らせる一方で、ヴァイオレットは元彼アランの新婚の妻がナオミの治療を受けていると知り、その内容が気になって仕事が手につかない。クーパーは恋に悩む患者の男の子の相談に乗り、サムは自己啓発本を宣伝するために初めてテレビのトークショーに出演することになる。
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第5話 夢と妄想
仲間たちの忠告にも関わらず、アディソンの頭の中はピートのことでいっぱい。ヴァイオレットを訪ねて診療所に現れたアランを見て、あからさまに不機嫌になるクーパー。そんな中、ナオミとサムの一人娘マヤが、両親に内緒である相談をするためにアディソンを呼び出す。想像以上に深刻なその内容に驚いたアディソン。しかしマヤは両親には秘密にしてほしいと懇願する。アディソンは親友であるナオミに話すべきかを悩むが・・・。
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第6話 優しい嘘
聖アンブローズ病院のシャーロットは、過労による不眠症と失語症に悩まされ、嫌々ながらもピートの代替医療を受けることに。ナオミとは大学以来となる久々のデートの約束にウキウキ。そんなナオミとアディソンが担当するアンジーは、自分が妊娠可能であることを夫に言わないでほしいと涙ながらに懇願する。一方多発性硬化症の母を持つ娘テスを診たクーパーは、傷の原因が怪我ではなく、故意によるものではないかと疑う。
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第7話 ベビーラッシュ
往診を頼まれたサムが指示された住所へ向かうと、そこは無謀な強盗犯人が、数人の客を人質に立てこもっている店だった。犯人は臨月を迎えた妊婦で、興奮のあまりにその場で破水。サムはなんとか無事に赤ちゃんを取り上げる。サムの身を案じていたナオミは診療所に戻ったサムの腕に飛び込み、2人は会議室で思わずその気に。今までよりも一歩踏みこんだ付き合いをすることに同意したピートとアディソン、そして友達としてのセックスにトライすることにしたヴァイオレットとクーパーも、それぞれの夜を迎えるが・・・。
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第8話 秘密
ヴァイオレットとの一夜に失敗したクーパーは、ネットでの恋人探しへと逆戻り。ところが魅力的なハンドルネームに惹かれて待ち合わせた女性は、意外な人物だった!ピートにロマンチックな夜をすっぽかされたアディソンは、気持ちを新たにコーヒーショップで出会った男性とのデートに応じるが、なんと彼はヴァイオレットの患者であることが判明。更にアディソンとピートは、10代の若い妊婦からのSOSコールに応える医療プログラムで、共に協力しなければならなくなる。
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第9話 大切な誰かのために
“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”で新たな試みが始まった。それは妊婦の妻を持つ夫の“父親学級”。ネットが縁で密会するようになったシャーロットから、クーパーが拝借したアイデアだ。再び結ばれたサムとナオミは、娘のマヤや診療所の仲間たちの手前もあり、2人の関係の今後を模索する。そしてアディソンは、いろんな男性とデートを楽しむために独身に戻ったと口では言いながら、家庭を築くつもりのない相手とは付き合いたくないという自分の本心に改めて気付き、その矛盾に悩みはじめるのだった・・・。
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第1話 生命の絆
クリニックの医師全員が総出演した“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”のプロモーションビデオが完成。クリニックのロビーで流されはじめたその素晴らしい映像を見て、ヴァイオレットたちは恒例のボーナスに胸を膨らませる。ところがクリニックの経営を一人で管理するナオミだけは、深刻な財政危機に直面していることを知りつつ、誰にも言えずにいた。そんな中アディソンは、妊娠6カ月のモリーから赤ちゃんの臍帯血で、急性リンパ性白血病の長男を救うため早産をさせてほしいと頼まれる。
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第2話 ベストフレンド
破産寸前のクリニックを立て直すためナオミに代わって責任者となったサムは、ビジネスの展開を拡大する方針を掲げる。患者よりも利益を優先するようになったクリニックの雰囲気に反発するヴァイオレットだったが、さらに親友のクーパーが自分に隠し事をしていると知ってショックを受ける。クリニックの経営危機が明るみになって以来、アディソンと口をきこうとしないナオミ。そんな2人はリサとブライアンというカップルの不妊治療を担当するが、遺伝子検査の結果、思いもよらない事実が明らかに・・・。
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第3話 言葉のちから
クリニックで話し相手のいないナオミは、“大嫌い”と言いつつサムの家に押しかけ、サムもそれを受け入れる。しかしナオミは、次第にサムが自分の悩みをぶつけたりアイデアを話し合う、便利な相談相手として利用している、と感じるようになる。一方、シャーロットから聖アンブローズ病院への出張オペを依頼されたアディソンは、昨今のゴタゴタで仲間同士の会話がなくなったクリニックを離れ、報酬を稼ぐことに。そんなアディソンの腕を見込んだシャーロットは、アディソンに聖アンブローズ病院で働かないかと持ちかける。
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第4話 時を戻して
アディソンたちは、ナオミとサムが初心に戻ってクリニック再建へ向けた話し合いを持つように仕向ける。ところが2人は全員の投票でどちらかをリーダーに決めると宣言し、醜い選挙活動を展開する。そんな時メグという女性医師が現れ、彼女によりピートの謎めいた過去が少しずつ明らかになりはじめる。クーパーは、患者の母親から成人向けサイトに登録していた事実を指摘されて落ち込み、アディソンの元には、処女膜再生手術を希望する若い女性が。彼女は恋人の存在を隠し、祖国アフガニスタンに戻って親の決めた見知らぬ男性と結婚するという。
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第5話 本当に欲しいもの
投票によってクリニックの新リーダーとなったアディソンは、張り切ってクリニック存続に必要な金額を算出し、斬新な打開策を次々と発表。一方でヨリを戻しつつあるサムとナオミは、周囲の驚きをよそに再婚を考えはじめる。親友だったクーパーがシャーロットと交際していることを知り、寂しさを覚えるヴァイオレット。そんな彼女は、学生時代の親友で議員選に出馬中のカーラと久々に再会。ところがカーラは、有権者へのイメージダウンを避けるために、自分の過去のカルテを破棄してほしいとヴァイオレットに頼む。
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第6話 嘘と真実
アディソンが妊娠したローラを診察した直後、ローラの夫ダニエルが今度はエイミーという妊婦を連れて来た。驚いたことに、ダニエルはローラとエイミーの2人を妻に持ち、ローラの胎児に異常が見つかったため、エイミーの胎児が心配で連れて来たのだと言う。一方助産師を目指すデルは、クリニック内に自分の部屋を持ちたいと主張。ヴァイオレットは、アディソンが貸し出した4階の改装工事現場でシャーロットの姿を目撃し、クーパーに内緒で同じビル内にクリニックを開こうとしていると知って驚く。
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第7話 あなたを信じたい
アディソンの兄アーチャーが突然LAにやって来た。出版社のパーティーに顔を出すついでにアディソンの様子を見に来たという。アーチャーは、警官のケヴィンに対して失礼なことを言ったり、妹の親友であるナオミを誘惑するなど、周囲に波風を立ててばかり。休暇を取って突然帰って来たメグにプレッシャーを覚えるピート。そんな中、ヴァイオレットが裁判所の命令でセラピーを受けることになった小児性愛者のハルを担当することになり、クーパーやデルはクリニックに性犯罪者が出入りすることに猛反対する。
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第8話 罪と罰
ヴァイオレットの患者ダグが、重い病を患っていた妻を射殺。ダグは妻に懇願されて撃ったと訴えるが殺人罪に問われる。どこか釈然としないヴァイオレットはケヴィンに警官としての意見を聞くことに。アディソンはシャーロットの依頼を受けて、交通事故で昏睡状態となった妊婦アレーナの帝王切開を引き受けるが、アレーナの夫は自然分娩させると主張。一方LAでの暮らしに退屈しはじめたメグは、ヴェニス・ファミリー・クリニックで、無料クリニックを始める。しかし診察室が足りず、“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”が診察室を提供することになるが・・・。
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第9話 引き際が肝心
“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”が貸し出した同じビルの4階に、シャーロットのクリニック「パシフィック・ウェルネス」がオープン。その上、無料の朝食サービスで客引きを始めたため、アディソンたちは気が気ではない。一方サムとピートも商売敵の様子を探ろうと4階に出向き、自転車レーサーの患者を横取りすることに成功。また助産師を目指すデルは、クリニック内で、産まれてくる子供を養子に出したい母親と、養子がほしい夫婦を引き合わせるという新しいサービスを思いつく。
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第10話 別世界の住人
パシフィック・ウェルケアに患者が流れ、“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”は閑古鳥の鳴く日々。状況に流されてヴァイオレットと一線を越えてしまったピートが自分の行動の意味を図りかねて戸惑っている中、メグがLAに戻ってきてしまう。アディソンは良かれと思って療養中のケヴィンの自宅に家政婦を手配するが、逆にケヴィンのプライドを傷つけてしまう。小児糖尿病の少年ポーターを診るクーパーはは、車で長旅を続けるポーターの父に不信感を抱く。
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第11話 混乱の中の選択
ガンから回復した患者に不妊治療を行うため4階の医師、ワイアットに協力すると決めたナオミ。卵巣組織の移植手術をアディソンに頼むが、傲慢なワイアットが気に入らないアディソンは難色を示す。そんな時、クーパーの患者が麻疹(はしか)にかかっていることが判明し、感染拡大を恐れたクリニックは緊急閉鎖。一方娘ベッツィーの親権を巡ってデルは元妻のヘザーと対立する。ヴァイオレットとピートの関係は皆に知られるところとなり、ピートが次第に本気になる一方で、ヴァイオレットは慎重な素振りを見せる。
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第12話 親子の距離
ケヴィンとヨリを戻したものの、ギクシャクしたままの関係に悩むアディソン。そこへワイアットからデートの誘いを受け、心が揺れる。ピートとの関係を続けながら4階の医師、シェルダンともデートを重ねるヴァイオレットは、罪悪感を抱きながらも自由なセックスライフを楽しもうと決心。ところが思いもよらぬことからそのツケが回ってくる。シャーロットの父が危篤状態と知ったクーパーは、強がる彼女のことが心配で、アラバマにある彼女の実家を訪れる。
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第13話 踏み出す勇気
まさかの妊娠に気付いたヴァイオレットは、父親がピートかシェルダンかわからず大混乱。父親を亡くした喪失感を抱くシャーロットは、クーパーに突然プロポーズする。アディソンはナオミからワイアットと何かあったのかと追及され、彼とキスしたこと、そしてそれをケヴィンに話せずにいることを白状する。一方ピートとサムの長年の友人で医師のアレクサンダーが、末期ガンで余命わずかであることが判明。2人は自宅で穏やかな最期を迎えたいという彼の望みをかなえるべきか悩む。
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第14話 セカンド・チャンス
アーチャーがまたLAにやってきた。なんと4階のパシフィック・ウェルケアで働くと言う。兄が商売敵に身を売っただけでなく、オフィスでナオミといちゃついているところを目撃してしまったアディソンはカンカン。クーパーにプロポーズを断られたシャーロットは、一切口を利こうとしない。そんなクーパーは妊娠を隠し続けるヴァイオレットを心配し、ピートとシェルダンに正直に話すようアドバイス。ところが2人とも子供を欲しがっていないと知り、ヴァイオレットはますます妊娠を言い出せなくなってしまう。
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第15話 覚悟を決めて
ナオミの目の前で突然激しい発作に襲われたアーチャー。原因をはぐらかすアーチャーを問い詰めると、脳に腫瘍があり手の施しようがないことを白状する。それを聞いたアディソンは自らアーチャーの症状を再検討。その結果全く別の原因を突き止め、アーチャーを教えるのは元夫のデレクしかいないと判断する。クーパーの元にはひざの再建手術が必要な7歳のパティがやってくるが、オペを目前にして両親が蒸発。一方エコーでおなかの赤ちゃんを初めて見たヴァイオレットは、ピートとシェルダンに妊娠の事実と、産む決心を伝えることに。
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第16話 過去のかけら
シアトル・グレース病院で無事にアーチャーの手術を成功させたデレク。ところがジョーの店でアディソンたちとオペの成功を祈っていた矢先に病院から呼び出しが。アーチャーのせいでオペを後回しにされていた妊婦のジェンの容態が急変したため、アディソンはシアトルに留まって難易度の高いオペに挑む。またアーチャーを心配するナオミに嫉妬してパニック発作を起こしたと思われたサムは、ベイリーとの会話を通じてナオミとの離婚をきちんと乗り越えようと決心。一方LAに残ったクーパー、ピート、ヴァイオレットの3人は、産後精神障害の疑いがあるレイチェルの診断を巡って対立する。
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第17話 浮気の代償
アーチャーの恋人気分で嬉しそうなナオミの姿を見て、兄の女癖が再発しないかと心配なアディソン。案の定、アーチャーはアディソンに浮気現場を目撃されても全く悪びれた様子がない。ヴァイオレットとシェルダンは一緒に夫婦のグループセラピーを指導することにより、お互いの気持ちを共有し助け合うことの大切さに気付く。そんな時、クリニックで誕生した赤ちゃんに男女両方の性器があることがわかる。アディソンは赤ちゃん自身が成長して性別を選ぶまで待つべきだと助言するが、男の子だと信じていた赤ちゃんの両親は、直ちに手術で男の子にしてほしいと主張する。
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第18話 終わりなき誘惑
アディソンは聖アンブローズ病院でよく会う医師のノアと立ち話を繰り返すうちに、次第にいいムードに。そんなアディソンは、2回の流産を乗り越えて妊娠したモーガンを担当するが、彼女に夫を紹介され目を疑う。やっとソーニャと付き合い出したサムは、ベッドの中で誤ってナオミの名前を呼び、ソーニャを怒らせてしまう。サムから相談を受けたナオミは、2人の仲を盛り上げようとあれこれアドバイス。ピートとシェルダンは、どちらが父親か調べてはっきりさせるため、ヴァイオレットに検査をうけるように促すが・・・。
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第19話 女のホンネ
ヴァイオレットの患者ダグが、重い病を患っていた妻を射殺。ダグは妻に懇願されて撃ったと訴えるが殺人罪に問われる。どこか釈然としないヴァイオレットはケヴィンに警官としての意見を聞くことに。アディソンはシャーロットの依頼を受けて、交通事故で昏睡状態となった妊婦アレーナの帝王切開を引き受けるが、アレーナの夫は自然分娩させると主張。一方LAでの暮らしに退屈しはじめたメグは、ヴェニス・ファミリー・クリニックで、無料クリニックを始める。しかし診察室が足りず、“オーシャンサイド・ウェルネス・グループ”が診察室を提供するこ患者で妊婦のケイティは、超音波検査で胎児が死亡していることが判明。しかし赤ちゃんが誕生するのを何よりも楽しみにしていたケイティは、なかなか現実を受け入れようとしない。良い父親になろうと努力していたデルは元妻のヘザーから、昇進が決まったためベッツィーと共にセントルイスに引っ越すと突然告げられる。そんな時、口蓋裂を治すオペを幼い頃から繰り返してきたクーパーの患者、ブランドンがクリニックにやってくる。クーパーは立派に成長したブランドンの姿に喜ぶが検査の結果ブランドンの喉にガンが見つかる。
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第20話 弱い心、強い心
アレルギー体質の少年ベンの治療を通じて彼の母親リサと親しくなるピート。超音波検査の一件でピートと気持ちが近づいたと思っていたヴァイオレットは面白くない。アディソンは医師としてモーガンを診ることに徹しようとするが、ノアの率直な言葉に心が乱されてしまう。医療裁判の専門家証人として出廷したサムは、相手の弁護士に徹底的に責められて自信喪失。一方クーパーは、12歳の少女サラが母親公認でセックスをしていると知り驚く。母親の態度に怒りを覚えたクーパーは児童保護局に通報しようと決めるが、その矢先にサラの妊娠が発覚して・・・。
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第21話 愛のカタチ
アディソンの患者で妊婦のジャニーンに心臓の問題が発覚し、聖アンブローズ病院に運ばれる。ところが担当の心臓外科医がノアだと知り、気まずい雰囲気に。心臓移植が必要となり中絶せざるをえなくなったジャニーンを巡って、夫フィリップとその弟マルコムの間で意見が対立する。一方、転職の件で保険維持機構(HMO)のウィリアムと密会を続けるナオミに不信感を抱きはじめるサム。ヴァイオレットの出産が近づくに従い、リサとの関係をどうすべきか悩みはじめるピート。そしてサムは、17歳の生徒と関係を持った高校教師ドナの件で奔走する。
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第22話 幸せの行方
ノアとアディソンの間に特別な空気を感じ取ったモーガンは、“夫と寝てるの?”とアディソンを直撃。ナオミはウィリアムのオファーを前向きに考えることに。そんな矢先、クリニックで妊娠した2人の妊婦の受精卵を取り違えると言う大変なミスが判明。事態を重く見たアディソンは、医療ミスの原因を作ったと思われるデルの解雇を検討しはじめる。一方、流産したヴァイオレットの患者ケイティが元気な姿でクリニックに現れる。楽観的なピートたちに対し、ヴァイオレットは異常なほど陽気に振舞うケイティに不安を覚えるが・・・。
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第1話 消えゆく灯火(ともしび)
ケイティに襲われたヴァイオレット。ピートは、お腹を切られ赤ちゃんを奪われたヴァイオレットが、瀕死の状態で倒れているのを発見する。救急車で聖アンブローズに運び込まれたヴァイオレットの緊急手術を開始するアディソンとナオミ。なかなかおさまらない出血を止めるため、子宮摘出を考えるアディソンだったが、ナオミは、赤ちゃんの生死が確認できない中で、ヴァイオレットの将来の妊娠の可能性を奪うことに反対する。そんな中、クーパーを訪ねて病院に姿を現したケイティの腕には、新生児が抱かれていた。
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第2話 閉ざされた扉
ヴァイオレットは、事件後1ヵ月たっても、心的外傷によるパニック発作、不眠などに悩まされていた。外出もできず、赤ちゃんを抱こうともしなかった。ピートはヴァイオレットを支えようと、赤ちゃんの世話をしながら彼女に寄り添うのだが…。一方、聖アンブローズにクーパーの患者である少女タミーの家族全員が運び込まれる。タミーは腕を骨折、母親には殴られた跡があり、父親は腹部を刺され重傷だった。事故を主張する母親に対し、誰もが家庭内暴力を疑ったが、タミー自身がクーパーに語った意外な真実とは…。
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第3話 過ちのあと
シアトル・グレースでのミスのため、腎臓移植が受けられなくなってしまった患者サラを、聖アンブローズに搬送してきたベイリー。サラは72時間以内に移植を必要とする危険な状態だった。腎臓の提供者となる姉エミリーは、一刻も早く移植手術にとりかかるよう強く訴える。ところが検査の結果、エミリーはHIV陽性であることが判明。移植の是非をめぐって、ベイリーとサムは激しく対立する。一方、ヴァイオレットは仕事に復帰する。息子ルーカスはピートが育てていたが、シェルダンが実父確定検査を求めてくる。
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第4話 心に消えない染み
ナオミが辞めた後、残った仲間で5万ドルずつ出し合って彼女の株を買い取ろうと提案するアディソン。資金を用意できないクーパーに代わり、シャーロットがクーパーの分と白紙の小切手をアディソンに渡し、「ここの一員になりたい」と申し出る。一方、ヴァイオレットはレイプ犯の子供を身ごもった妻とその夫をカウンセリング。自身のレイプ体験や襲撃事件を思い出し、出産を望む妻コレットに対して高圧的に中絶を決意させてしまい…。また、復帰したばかりのデルは、産まれそうだと言って何度も訪れる妊婦に怒鳴ってしまう。
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第5話 もう一つの犠牲
ケイティによる襲撃事件の裁判が始まる。ヴァイオレットは証言台に立つが、ケイティと目が合った途端、証言できずに法廷を立ち去ってしまう。一方、オーシャンサイド・ウェルネスの一員になることをなかなか承認されないシャーロットは、サムに理由を尋ねるが、「君が好きじゃない」という感情的な回答に憤慨してしまう。また、かつてナオミが取り違えた受精卵で妊娠している2人の妊婦アメリアとゾーイが来院する。アディソンが検査した結果、ゾーイのお腹の中にいるアメリアの子には、奇形腫があることが判明し…。
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第6話 届けたい願い
ステージ4の卵巣ガンと体中への転移が疑われるリリーは、検査入院を勧められるが、かわいがっている猫を置いていけないと拒否。アディソンは猫を預かるが、リリーはホスピスに移ってまもなく、息を引き取る。後に残された猫を飼うことになったのは…。一方、オーシャンサイド・ウェルネスで性科学科を開設したシャーロットは、やっと初患者を迎えたが、裏でクーパーが手を回していたと知り激怒する。また、ヴァイオレットの患者バーバラは、うつ病治療のために電気けいれん療法を受けた後、記憶障害を起こしてしまう。
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第7話 一夜のアクシデント
オフの日、連れ立って山登りにきたアディソンとサムは、血を流して倒れている男を発見する。車で事故を起こし、妻カーラは転落した車に閉じ込められたままだった。急斜面を降り、つぶれた車に駆け寄ったアディソンは、カーラが出産間近であることを知る。携帯電話が使えず、2人きりで救出に全力を尽くすサムとアディソン。一方、オーシャンサイド・ウェルネスには、披露宴の最中だった花婿が持続勃起症で駆け込んでくる。シャーロットが治療に当たる中、後を追ってきた純潔のはずの花嫁が妊娠しているとわかり…。
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第8話 父親たちの罪
クーパーの元に少年エヴァンの母親リンが、息子の居場所を教えるよう怒鳴り込んでくる。以前、重度の糖尿病を患うエヴァンを診療したクーパーは、彼がリンの再婚相手からの虐待を逃れるために、実の父親と車上生活をしていると知っていたが、リンにはしらを切る。ところが間もなく、クーパーが誘拐犯ほう助の罪で警察に逮捕されてしまう。一方、デルはかつて娘ベッツィーを連れ去り、クスリ漬けになって戻ってきたヘザーと結婚し、周囲を驚かせる。また、アディソンの父(通称:キャプテン)が突然押し掛けてくる。
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第9話 真実の罠
娘マヤの派手な服装や、自宅でボーイフレンドと抱き合う現場を目撃してしまったナオミは、怒りで我を失う。しばらくマヤを預かることにしたサムも、ボーイフレンドと寄りそう娘の姿を目の当たりにして激怒。結局、マヤをナオミに戻してしまう。一方、アディソンはピートから、胎児に水頭症が見つかった件で相談を受ける。妊婦エレノアの年齢は60歳。アディソンは子宮内頭蓋内手術を提案するが、エレノアの夫は高齢ゆえの不安を訴える。また、アディソンの父キャプテンからの熱い視線を感じたヴァイオレットは…。
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第10話 憎しみの炎
キャプテンに続き、アディソンの母ビジーもやって来る。その晩、今度は20年来モンゴメリー家の資産管理を任されているスーザンまでが現れ、アディソンは父がスーザンと浮気しているのではないかと疑う。ところが、彼らが隠していた衝撃的な秘密を知ってしまったアディソンは、ショックで打ちのめされてしまう。一方、デルがクリニックに向かうため車に乗り込んだ直後、家が爆音と共に吹き飛び、中にいたベッツィーは脳挫傷と一酸化炭素中毒で意識不明に。さらにヘザーは全身の6割以上に熱傷を負い瀕死の状態だった。
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第11話 冷めた愛
シアトルで中断した娘スローンの胎児のオペを、もう一度ロスでアディソンに頼むことにしたマーク。スローンの緊張をほぐすためピートがハリ治療を施している間、オフィスで近況を報告し合ったアディソンとマークは、お互いの悲しみを紛らわそうと、勢いで抱き合って…。一方、シャーロットへの怒りを吐き出したクーパーは、激しい口論の末、ついに別れを切り出す。また、ベッツィーをヘザーに会わせなかったことを「正しいことをしたかった」と言い続けてきたデルだったが、ナオミに諭され納得し、ベッツィーに許しを乞う。
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第12話 知らなかった痛み
アディソンは、マヤが両親に妊娠の報告をする場に付き添うが、ナオミは事実を受け入れることができず、立ち去ってしまう。その後ナオミは、マヤの手を引いてアディソンのオフィスに連れていき、中絶するよう激しく迫る。アディソンによるオペの準備が進む中、マヤはアディソンに本心を語り始め…。一方、ファイフは右腕を失った患者コリンに、違法と知りながら海外でボルトを埋め込み、神経に直結させた義腕をとり着け、精巧な動きを実現する。ところが、ボルト部分からコリンは重度の感染症を引き起こしてしまう。
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第13話 ジレンマ
マヤのお腹の子の父親ディンクが、サムの元にマヤとの結婚の許可を求めにやってくる。ナオミが全く向き合おうとしないため、結局サムだけの判断で結婚同意書にサインする。ところがバーで酔った帰りにアディソンの家に寄ったサムは、慰めてくれるアディソンに情熱的なキスをして…。一方、家を売ったシャーロットと一緒に暮らし始めたヴァイオレットだったが、新しい同居人の存在に戸惑いを見せる。また、アディソンの患者の白血病の双子は、生まれたばかりの弟の臍帯血移植を待っていたが、2人分には足りないことがわかり…。
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第14話 恋の準備
発熱で診察した13歳の少女ペイジの首にあった人の噛み傷と、皮膚の黄色さに不審を感じ、クーパーが検査したところ、彼女はB型肝炎であった。感染源は噛んだ子の可能性が高かったが、ボーイフレンドが愛の印として噛んだことを隠し、名前を言おうとしないペイジ。クーパーは、母親には言わないと約束し、ペイジから少年の名を聞き出すが…。一方その晩、聖アンブローズの資金集めのパーティーが開かれる。パーティー会場で顔を合わせたピートとヴァイオレットは、久しぶりに怒りを忘れ打ち解けた会話を交わす。
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第15話 マイ・ウェディング
クーパーの患者のヘルニア手術を外科医スコットが担当する。スコットはシャーロットが最近付き合い始めた相手。腰痛を訴えるスコットから、医療用麻薬オキシコンチンの処方を頼まれたクーパーは、スコットに薬物依存症の疑いをかけるが、シャーロットは言い掛かりだと一蹴する。一方いよいよ結婚式が目前に迫ったマヤは、ナオミに「結婚式に出て」と懇願するが、頑なに出席を拒むナオミ。サムのほうは、父としての義務感から準備に関わっていたが、デルから「マヤのために喜んで支えてあげて」と言われ…。
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第16話 ぬくもりのある場所
ヴァイオレットへの愛を捨てきれないピートと、親友の元夫サムを愛してしまったアディソンは、お互いの人生をいたわり合うようにして、セックスだけの関係を続けていた。サムはアディソンへの気持ちを吹っ切るように、周産期医学の医師ヴァネッサと付き合い始める。それを自分への当て付けだと感じたアディソンは…。一方シェルダンは、ヴァイオレットの患者ナターシャの飛行機恐怖症を克服しようと一緒に飛行機に乗るのだが、彼女はパニックに陥ってしまう。その原因はシェルダンが離陸前にとったある行動と関係があった。
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第17話 葛藤するプライド(かっとう)
代理母として三つ子を妊娠しているケイラに血栓が見つかる。アディソンは、このまま三つ子を妊娠し続けるのは危険と判断し、胎児を1人に減らす中絶手術を提案するが、セカンド・オピニオンを求められたヴァネッサは、血栓を止める手術で妊娠続行は可能との見解を示す。ヴァネッサの意見が通り、サムが執刀するが、新たにできた血栓でケイラは心停止に陥ってしまう。一方、11歳の少女マギーを診察したクーパーは、彼女に空想の友達がいると知って、シェルダンに相談する。マギーには統合失調症の可能性があった。
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第18話 揺らぐ意志
三つ子を身ごもったまま昏睡状態に陥った代理母ケイラ。夫エディは生命維持装置を外して安楽死させたいと望むが、三つ子の実の両親は赤ちゃんを取り出せる時期までケイラを延命することを、法的に訴える。判事は延命を認め、エディは病室への入室さえ禁じられてしまう。一方、ファイフへの気持ちを募らせるナオミは、車イスの彼とのセックスのことでシャーロットに相談する。また、デルは自宅で破水した妊婦の出産に立ち会うことに。赤ちゃんの肩が産道につかえて難産に苦しむ妊婦を前に、デルのとった行動は…。
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第19話 愛しい存在
昏睡の妻ケイラを目覚めさせるため、夫エディは一流の脳神経外科医ギンズバーグを呼ぶ。その助手として同行していたのは、アディソンの元夫の妹アメリアだった。彼女が脳神経外科医になっていたことさえ知らず、驚くアディソン。一方、シェルダンに高齢者向け性教育セミナーの講師を断られたシャーロットは、クーパーに代役を頼むことに。セミナー終了後、ある老人男性がクーパーに性の悩みを相談し…。また、ピートがアディソンへの愛を確認した矢先、長旅から戻ったヴァイオレットがルーカスに会いたいと言って訪ねてくる。
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第20話 傾く天秤(てんびん)
仕事に復帰したヴァイオレットを心配しつつも温かく迎える同僚たち。ヴァイオレットは、共同でルーカスの子育てをしたいとピートに申し出るが、断られてしまう。一方、クーパーは、腹痛で診察に来た少年オリヴァーがホッケーマスクを着けていることに驚く。彼は、布や本を食べてしまう異食症だった。セラピーを担当したシェルダンは、彼の母親の対応に疑問を抱く。また、アディソンの患者ルシアの夫は、出産の立ち会いでイラクから一時帰国中、心電図に異常が見つかる。夫が病気であることをルシアが熱望する理由とは…。
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第21話 渦まく熱
ヴァイオレットは、ルーカスの共同親権を求めて訴訟を起こし、証人として同僚たちが次々と証言台に立つ。裁判が進行する中、過去の忘れたい出来事や思いがけない本音が浮き彫りにされ、各々の中に少なからず動揺や不信感、後悔の念が渦巻いていく。また、ヴァイオレットはコスタリカで過ごした後、何故ニューヨークに寄ったのか?何故ルーカスの母親になる決心がついたのか?ニューヨークで出会ったある女性との体験と共に、ケイティによる襲撃事件の詳細が初めて明らかに。そして、ルーカスの親権の行方は…。
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第22話 雪どけのころ
再びベッドを共にしたクーパーとシャーロット。しかし、その後の進展がないことにイラつくシャーロット。そんな中、シェルダンから情熱的な告白を受けた彼女は、彼の誘いに応じることに。一方、1年前にヴァイオレットから結婚セラピーを受けたクレアが、夫と一緒にやってくる。「神を見いだした」と言って、以前とは別人のように明るくなったクレアに、夫は戸惑いを示していた。診察の結果、クレアの“神”の原因は脳腫瘍であることがわかる。また、自宅で産気づいたマヤは、デルを呼んで車で病院に向かうが・・・。
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第23話 美しき友情の終わりに
マヤを乗せた車が信号無視の車に衝突され、マヤは脚の感覚も陣痛さえも失っていた。アディソンは急いで帝王切開にとりかかるが、子宮を傾けた瞬間にマヤの血圧が低下し危険な状態に。帝王切開は中止したものの、脊髄を損傷したマヤと赤ちゃんの両方を救うのは極めて困難だった。そんな時、ファイフが低体温療法を提案する。一方、何も知らずに事故の加害者のオペに当たっていたサム。この騒動の最中、クーパーは突然シャーロットにプロポーズ。そして、皆を待ち受けていた思いもよらない悲しみとは…。
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第1話 リセット
亡くなったデルを追悼するため、彼のお墓の前に集まったアディソンたち。皆の暗い雰囲気を打ち破ろうと、その場でヴァイオレットはピートと結婚すると発表する。あまりにも突然のことにクーパーは驚きを隠せず、自らピートに結婚を勧めたアディソンも複雑な心境に。そんな時、不慮の事故で乳児を亡くした夫婦が、代理出産に再挑戦するためナオミのもとへやって来る。協力を頼まれたアディソンは治療に難色を示すが、シェルダンから“悲惨な状況から急いで抜け出そうとしている夫婦に、自分を重ねているからだ”と指摘されて…。
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第2話 危険な特効薬
ナオミが、亡きウィリアムの財団資金を活用して、4階と5階のクリニックの合併を提案。ところが誰の反対も受けず、むしろ皆が無関心で拍子抜けする。一方アディソンは、秘密にしているサムとの関係をついにナオミに話すときが来たと覚悟するが―。また、結婚後も続くヴァイオレットとクーパーの異常な親密さが理解できず、イライラを募らせるピート。しかし彼女は“クーパーは親友だから”と、取り合わない。そんな中、ピートの患者シドニーが、処方された医療マリファナを自閉症の息子に与えていたことが発覚する。
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第3話 過去の夢
ある朝、クリニックにヘイゲンと名乗る男性が現れる。彼は飲酒運転でデルの車に衝突した犯人で、刑務所に入る前に謝りたかったと話すが、サムは怒りのあまり彼の首を絞めてしまう。病院に運ばれたヘイゲンには、新たに不安定狭心症が発覚するものの、オペを拒むサム。実は、サムにはインターン時代に初めて1人で任された心臓オペの患者から、執刀直前に犯罪者であることを自白された経験があった。一方、かつて国境なき医師団で共に働いた友人ギビーと再会したピートは、彼の自宅クリニックを手伝いはじめる。
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第4話 私の居場所
デルの死後、彼の娘ベッツィーを引き取っていたおばのモニカがクリニックに現れ、もう面倒を見られないとベッツィーを置いて去ってしまう。ヴァイオレット、アディソン、クーパーは、それぞれにベッツィーを養子に迎えたいと考えるが、パートナーたちは同意せず、結局誰もその決断を下すことができない。そんな中、激しい全身の痛みを訴える妊娠6ヶ月のエラナを担当するピートとアディソン。胎児にも母体にも害のない有効な手立てを模索しているところへ、新たにクリニックに加わったアメリアがMRI検査を提案すると…。
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第5話 強気と弱気
アディソンが取り上げた赤ちゃんカイラに、巨大な胸膜肺芽腫が発見される。手術を主張するアディソンは、化学療法を勧める腫瘍科医のロドリゲスと対立するものの、彼はアディソンに興味津々。一方、シェルダンと一緒に、仮釈放審査に臨むヴァイオレット。強盗殺人罪のため40年間服役中で、外の世界に自分の居場所はないと話すルイスと面談し、社会復帰させるべきか悩むことに。シェルダンは、客観的な判断を下すよう、そしてまた受刑者と必要以上の関わりを持たないよう助言するが、ヴァイオレットはルイスについ肩入れしてしまう。
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第6話 偽りの幸福
2年間も昏睡状態が続くジョージーを献身的に介護する夫のボブ。ところが、回復の可能性は薄いとされるジョージーに、なんと妊娠が発覚する。彼女を愛するあまり行為に及んだボブにサムは理解を示すが、アディソンは病人に対する暴行だと大激怒。その頃ERには、交通事故に遭ったジェイコブと彼の車の同乗者エヴァンが運び込まれる。重症を負ったエヴァンを置いて去ろうとするジェイコブに、不信感を覚えるピート。エヴァンが男娼だと聞き、その上ジェイコブがシャーロットの患者アンジェラの夫だと知ったピートは…。
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第7話 シャーロットに何が起きたのか
病院内で何者かに襲われたシャーロット。顔は腫れ上がり、血だらけになっているところをピートに保護されるが、“強盗に財布を取られた”と主張するばかり。一方で、シャーロットから直接連絡を受けて病院へ駆け付けたアディソンは、彼女がレイプされたのだと察知する。警察には黙っているようにと強い口調で求めるシャーロットに、一度は同意するアディソンだが・・・。その頃シェルダンは、不審者の精神鑑定を依頼されて警察へ。リーというその男の服には血がついており、明らかに何かを隠している様子だった。
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第8話 そして、これから・・・
クーパーが担当するリンパ腫の患者エリサに、癌が再発した。西洋医学の限界を感じる父ディエゴは、エリサをシャーマンの手に委ねると宣言。化学療法を主張するクーパーに、ピートは代替医療の可能性を説き“心を広く持て”とアドバイスする。ところが、シャーマンの治療中にエリサの病状が急変し、救急車で運ばれる事態に―。また、仕事に復帰したものの、事件の話題を避け周囲の干渉を拒み続けるシャーロット。彼女の傷痕の治療をする中でその身に起きたことを察したピートは、ヴァイオレットに彼女と話すよう頼むが…。
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第9話 救いの手
自分が精神鑑定をしたリーが、シャーロットを襲ったことを悟ったシェルダン。すぐに警察はシャーロットに面通しを依頼するが、彼女は頑なに拒否。自らの体験からシャーロットに同情するヴァイオレットは、彼女を説得し、面通しへ付き添うことに。その頃、クリニックに突然ピートの弟アダムが現れる。長い間疎遠だった上、刑務所にいる母親の具合が悪いと告げに来たアダムに、素直に向き合えないピート。アダムは“人道的釈放で救ってほしい”と頼むが、ピートは母親を恨みつつも、医師としては助けたいと葛藤する。
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第10話 抑圧の反動
リーの不起訴が決定した。シャーロットは意外なほど冷静だが、クーパーの怒りは収まらない。そんなクーパーのところに、15歳の患者ジャスティンが現れる。3年振りに会うジャスティンは、なんと130キロ近く体重が増えていた。その上血糖値の急上昇で意識を失ったジャスティンは、目覚めると思わぬ事実を口にする。また、ピートとヴァイオレットは、妊娠を繰り返す薬物依存症のエミリーに手を焼き、不妊手術を勧めることに。ただ、出産を諦めきれないアディソンは、何度も赤ちゃんを手放すエミリーが理解できず…。
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第11話 不揃いの歩み
アディソンの母ビジーが、卵巣がんを患った恋人スーザンを連れてLAにやって来た。すでに手遅れの状態であるスーザンを、何としても救えとアディソンに命じるビジー。熱心にオペの可能性を探る娘に、医師としての最大の信頼を寄せつつも、ビジーは冷たい態度を崩さない。同じ頃、頭蓋骨を損傷した天才的環境エンジニアのコーリーを担当するピートとアメリア。コーリーの妻は、夫の知的能力に影響を及ぼす可能性がある以上、オペは許さないと宣言。そこへコーリーの恋人が現れ、仕事は彼にとってストレスだったと打ち明ける。
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第12話 分かち合うために
ビジーとスーザンの結婚式の企画を任されたアディソン。母親の温かさを知らずに育ったアディソンは、悩みながらも準備に奔走。そんな時、スーザンの治療に協力してくれた医師のロドリゲスから口説かれ、揺らぐ心を抑えようと、サムにある言葉を告げてしまう。一方、シェルダンの紹介で優秀な精神科医ラリーのセラピーを受けるシャーロット。クーパーのために、セックスに対する恐怖心を失くしたいと打ち明けるも、ラリーは抗鬱剤や安定剤などの薬を大量に処方するのみ。ラリーを師と仰ぐシェルダンは、不審に思い彼のもとを訪ねる。
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第13話 おぼろげな光
結婚パーティーの途中でスーザンが倒れた。蘇生を拒否していたスーザンの意思を尊重するアディソンに、冷たい言葉を浴びせるビジー。でもその本心が、愛する人を失う不安でいっぱいだと悟ったアディソンは、初めて母にある言葉を告げ、やっと親子として助け合えると喜ぶが―。その頃、胸にナイフが刺さった状態のリーが病院に運び込まれる。オペを担当するサムに、そのまま彼を死なせろと感情を爆発させるクーパー。しかしシャーロットは、リーを助けるよう指示を出す。オペを終えたリーの枕元に立ったシャーロットは…。
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第14話 囚われた時間
ビジーが亡くなり、アディソンは葬儀のため実家のあるコネチカットへ。まるでロボットのように感情のないアディソンを心配し、クリニックの仲間たちも彼女の実家へ弔問に向かう。そこには、酒を飲んでボロボロになった父“キャプテン”と、相変わらずお調子者の兄アーチャー、そして淡々と葬儀の準備を進めるアディソンの姿が。だが葬儀の後、アディソンはサムとアーチャーに、ビジーの本当の死因を打ち明ける。一方、LAに残ったシェルダンとヴァイオレットは、死刑執行が迫る夫と、延期を求めるその妻の対応に追われる。
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第15話 あやふやなステップ
婚約指輪をしないシャーロットを問題視したクーパーは、彼女を連れてカップル・セラピーへ。レイプを思い出すという理由で指輪をしなかったシャーロットは、結婚へ向けた大事なステップだと信じるクーパーの意見を尊重し、指輪をはめることに。ところが、今度はクーパーがアメリアとキスをしたことを白状し…。その頃クリニックは、ヴァイオレットが書いた本の原稿を巡り、険悪な雰囲気に。本を売るためにプライベートを公にされた仲間たちは、自分たちに関する記述をすべて削除するようヴァイオレットに迫る。
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第16話 始まりはいつもシンプル
不妊治療の末にようやく授かった赤ちゃんが、左心低形成症候群のため出生後1日で死ぬと知った夫婦。何としても親になりたいと願う彼らは、赤ちゃんから卵子を取り出し、それを使って再び子供を作ることを要望する。子供を望む2人に同情するアディソンと、医学の進歩に意欲的なシャーロットが、夫婦の頼みを聞き入れようとする一方、クーパーとナオミは猛反対。さらにナオミは、最近のクリニックの方向性への疑問や、サムとアディソンの関係に対するストレスを感じる自分に気付く。そんな時、ナオミの前に再びファイフが現れて…。
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第17話 描いた青写真
いよいよ発売を迎えたヴァイオレットの著書を、新聞各紙は大絶賛。ただヴァイオレット本人は、唯一厳しい批評をしたタイムズ誌のマーラの指摘に気を揉み、出版記念パーティーでも浮かない顔。ところがシェルダンは、パーティーに現れたマーラに興味を抱く。一方、ひどい吐き気と倦怠感に襲われるアディソン。アメリアに“妊娠では?”とはしゃぎたてられ、あり得ないと知りつつ淡い期待を抱いてしまう。そして検査の結果はやはり陰性。しかし、自分の気持ちを確かめたアディソンは、サムに“子作りするか、別れるか”と迫る。
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第18話 家族の旋律
祖父と2人暮らしの14歳の天才ピアニスト、パトリックに脳腫瘍が発覚。クーパーとアメリアは、成功率は高いものの腕の神経を傷つける可能性のあるオペと、腕は守るが脚に麻痺が残る可能性のある覚醒下手術の2つを提示。祖父の反対を知りつつリスクの高い覚醒下手術を希望するパトリックの本心を聞いたクーパーに、幼い頃の父の記憶が甦る―。同じ頃、ピートの母がERへ運び込まれる。母を刑務所から出すために、弟のアダムが心臓病を悪化させる薬を与えていたのだ。残された時間がわずかであると知ったピートは…。
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第19話 静寂を破るアラーム
ある日、ヴァイオレットのもとへ1枚の訴状が届いた。自伝の内容が守秘義務違反に当たるとして、あのケイティに訴えられたのだ。直接話せば分かってもらえると考えたヴァイオレットは、ピートの猛反対にも耳を貸さず、ケイティに会いに行くが…。また、シャーロットが結婚式の準備に積極的ではないと感じるクーパーは、彼女の元夫ビリーの居場所を突き止め、2人を引き合わせることに。一方、妊婦の妻がガンに冒された夫が、妻と赤ちゃんの命を巡って悩む姿を見たアディソンは、改めてサムに子作りか別れかの選択を迫る。
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第20話 孤独の方程式
ヴァイオレットの守秘義務違反の調査に乗り出した医事審議委員会。事件当時ケイティを治療したアディソンとピートの証言を聞くうちに、委員会はクリニックの医師たちが、お互いに専門外の患者についても情報を共有していることを問題視しはじめる。調査の手がクリニックにまで伸びていることを知り、窮地に陥るヴァイオレット。同じ頃、結婚式を控えたクーパーの両親とシャーロットの母親がLAに到着するが、宗教も文化も異なる両家の溝は深く、それが原因でクーパーとシャーロットの間もぎくしゃくしてしまう。
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第21話 責任の矛先
2ヶ月前に中絶手術を受けたパティが、腹痛を訴えアディソンを訪ねて来た。診察の結果、手術に失敗し妊娠19週目であることが判明。危険を伴う後期中絶に反対のナオミは、アディソンに内緒でパティを説得。それを知ったアディソンは、自分の患者を洗脳したと激怒する。同じ頃、ERにデルの娘ベッツィーが運び込まれたと連絡が。検査の結果、過去にもケガをしていることが判明したベッツィーを見て、クーパーは里親による虐待を疑う。またベッツィーは、ヴァイオレットに“なぜ一度も会いに来てくれなかったのか”と訴える。
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第22話 変わり行くオトナたち …
医事審議委員会からヴァイオレットの医師免許停止の通知が届き、さらにクリニックも責任を追及されることに。職場が存続の危機に陥る中、それぞれに自分の今と将来を見つめ直す医師たち。サムと別れ孤独なアディソンは、セラピーで“変化は起こすもの”とアドバイスを受け、新たな出会いに前向きになろうと決意する。一方ナオミは、母そしてクリニックの創設者としての責任を感じ、ファイフの気持ちを受け止められない。そんな中、ヴァイオレットはピートの反対を押し切り、本の出版ツアーに出掛けると言い出し…。
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第1話 運命の悪戯
ヴァイオレットがニューヨークへと向かった夜、自宅で突然倒れたピート。訪ねてきたクーパーは、すぐに彼を救急搬送し、サムがバイパス手術を行う。ピートに脳出血の疑いも現れたため、サムはアメリアに連絡を入れる。ところが彼女は禁断の酒に再び手を出し、酔って負傷した手の傷口を密かに自分で縫合したところだった。一方、サムと寄りを戻したものの、子どもを持つことを諦められないアディソンは、意を決して不妊治療の名医を訪ねる。ところが現れた医師は、フィジー旅行へ誘われたあのジェイクだった…。
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第2話 裏切りに揺れて
ナオミの後任を雇うため、医師募集の広告を出したアディソンたち。そこへ、なんとジェイクが面接に現れ、サムと大学時代の知り合いだったことが判明する。クリニックのメンバーもジェイクと意気投合し、彼を最有力候補に推すが、ジェイクとのデートや不妊治療など、彼に関わる秘密を抱え込むアディソンは、彼の採用になかなか踏み切れない。また、酔ったままピートのオペを行ったペナルティとして、シャーロットからオペ禁止を言い渡されているアメリアは、一か月経った今も彼女が許可を下ろさないことに苛立ち始める。
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第3話 心に残された荷物
ピートの心臓発作以来、家庭で育児に専念するようになったヴァイオレットは、ピートの体を心配しながら家に籠りがちの生活で疲れ気味に。そこでママ友の会に参加してみるが、話題も意見も合わないヴァイオレットは、すぐに孤立してしまう。その頃、クリニックでジェイクの患者ニーナを診察したアディソンは、生まれつき子宮のないニーナに祖母の子宮を移植するというジェイクの方針を知る。リスクが高い移植には賛成できないものの、どうしても子どもを産みたいと願うニーナの心境が痛いほど分かるアディソンは…。
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第4話 しがみつく記憶
エリカという女性が、9年前にクーパーとの一夜の過ちで授かったという8歳の男の子メイソンを連れて、クリニックに現れた。最初は困惑するクーパーだが、メイソンと接するうちに、彼が自分の息子だと確信する。しかし突然現れたエリカの言い分を信用できないシャーロットが取ったある行動が、エリカの逆鱗に触れてしまう。一方、ピートは心臓発作のトラウマからやり場のない怒りをヴァイオレットにぶつけるように。自分の患者を引き継いだシェルダンとも対立し、精神的にも疲れ果てたヴァイオレットは…。
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第5話 そばにいて
半年のイタリア旅行を満喫して戻って来たアメリアの親友ミシェルは、ハンチントン病が進行していた。これ以上の苦しみを望まないミシェルは、アメリアに安楽死させてほしいと頼む。以前余命僅かだった患者の安楽死に協力した経験を持つピートは、アメリアにやめるよう助言するが…。同じ頃、統合失調症と心臓病を患うウェスが、薬を拒否して暴れ出す。自分がセラピーをやめたことがウェスの症状を悪化させたと知り、責任を痛感するヴァイオレットは措置入院を勧めるが、ウェスの母親は断固として応じようとない。
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第6話 自虐の歌
ミシェルが自殺し、自暴自棄に陥るアメリアは、ライアンというクスリの常習者と親しくなり、お酒だけでなく再びクスリにも手を染めていく。そんな彼女を心配するシャーロットは、自身も薬物中毒だった過去を思い出し、アメリアを更生させようと手を差し伸べる。一方不妊治療を開始したアディソンは、感情の高ぶりの激しさに悩まされながらも、精子ドナーの選定へと進む。彼女の主治医となったジェイクは、アディソンが抱える期待と不安を悟り、恋人でも子作りには協力しないサムに「君たちは中途半端だ」と告げる。
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第7話 託された夢
ジェイクが4年間不妊治療をして奇跡的に妊娠したシャノンが、交通事故で脳死状態に陥る。まだ妊娠16週だが元気な胎児の命を守るため、ジェイクは母体を生かすと主張する。そこへ心臓移植を必要とする患者を持つサムが、シャノンが臓器提供を望んでいたと知り駆け付ける。シャーロットは、患者の家族が反対しない限り本人の意志を尊重すると判断する。シャノンと別居中の夫ダグを捜しながら必死に延命を続けるジェイクと、一刻も早く心臓が欲しいサム。互いに患者を守ろうとする2人の間で、アディソンは板挟みとなる。
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第8話 心に棲む魔物
12日間行方が分からなかったアメリアが、上機嫌でクリニックに出社し、ライアンとの婚約を発表する。クスリをやりすぎていたことは認めるものの、ライアンの勧めで断薬会に参加し、クスリを絶つ努力をしていたと訴えるアメリア。しかし自身の体験からシャーロットは彼女のウソを見抜き、ジェイクも依存症患者は装うのがうまいと指摘する。心配したアディソンたちはクリニックを休診とし、第三者を介入させてアメリアを更生へ導こうとするが、だまし討ちをされたと思い込んだアメリアは逆上し、仲間たちへ激しい暴言を吐く。
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第9話 女たちの決意
更生施設へ入院したアメリアは、同室となった18歳のヘイリーと共に苦しい禁断症状と戦い始める。安全で快適な施設にずっと居たいと話すヘイリーに現実を諭すアメリア。しかし逆にヘイリーから、立ち直れないのはライアンの死の罪悪感を抱えているからだと指摘される。その頃クリニックでは、1回目の受精卵移植で妊娠しなかったアディソンが、2回目を成功させることに異常な信念を燃やしていた。サムの協力を得られないまま治療を続けることが不安なアディソンは、精神科医とのセラピーにサムを連れて行くが…。
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第10話 親になる人
クーパーと買い物に出かけたメイソンが、彼の目の前で万引きをした。ショックを受けたクーパーは、すぐに息子を叱ることが出来ず、対処法に悩む。「何があっても常に子供の味方でいたい」と言うクーパーに対し、サムはダメなものはダメと言い、大切な価値観を教え込むのが父親の役目だと説明する。一方ソーシャルワーカーの調査をクリアし、養子をとる資格が認められたアディソンは、養子候補の実母と面会する。20歳の彼女はアディソンの立派な生き方に感銘を受け、アディソンを出産に立ち会わせるが…。
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第11話 眠れない夜の過ごし方
恋人と子供を一度に失った寂しさを日々募らせるアディソン。一方サムは、気晴らしのため、クリニックの男性陣と共に久しぶりに飲みに出掛ける。その晩、店で知り合った女性と一夜を共にしたピートは、翌朝口を滑らせてヴァイオレットにその事を知られてしまう。気にしないフリをしつつも、内心はとても傷つくヴァイオレット。同じ頃、エリカのわずかな異変に気付いたアメリアは、深刻な神経症かもしれないとシャーロットに相談する。クーパーにも関わることだけに、シャーロットが極秘にエリカのカルテを取り寄せると…。
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第12話 抗うのではなく
クーパーに説得されてアメリアの診察を受けたエリカは、神経膠肉腫が成長して既に摘出するのが難しい状態だと告げられる。メイソンのためにも、放射線治療と化学療法で腫瘍の成長を遅らせ、たとえ半年でも時間を稼ぐべきだと主張するクーパー。しかし治療を拒否するエリカは、クーパーの親権を正式に認める書類の準備を始める。また、ヴァイオレットが半年前に空港で出会ったジョアンナが、顔面と腹部に重症を負った状態でクリニックに現れる。彼女が夫に暴力を振るわれたと直感したヴァイオレットは、駆け付けた夫とぶつかり合う。
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第13話 立ち直る合図
メイソンを乗せた車を運転中のエリカが事故を起こし、病院に運ばれて来る。もはや摘出が不可能な神経膠肉腫が日々成長を続け、発作を起こしたのだった。メイソンが巻き込まれたことに激怒したクーパーは、厳しくエリカを責める。だがヴァイオレットから「本当の怒りの原因は、エリカが死ぬからよ」と指摘され…。一方、サムの友人でアフガニスタン帰還兵のリックが、妻ケリーと共にシェルダンのセラピーに訪れる。人から触れられると極端に反撃に出るリックは、誰にも言えないあるトラウマを抱えていた。
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第14話 長すぎる空白
20年前に突然姿を消したまま行方不明だったサムの妹コリーヌが見つかった。警察から連絡を受けたサムが迎えに行くと、そこには刑務所で抗精神病薬と鎮静剤漬けにされ正気を失った妹の姿が。シェルダンは丸1日かけて彼女からクスリを抜き、精神状態を診ることにする。サムはシェルダンに、コリーヌは幼い頃から明るく奔放でありながら、突然攻撃的な姿に豹変することがあったと説明。昔から妹への接し方に苦労してきたサムは、本当の彼女の姿を見る事を恐れていた。そんなサムのことが心配なアディソンは…。
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第15話 リスクの価値
エリカの治療を諦めていなかったアメリアは、兄デレクを頼ってシアトルへ向かい、90秒以内に適切な処置を行わなければ脳卒中を引き起こすという世界初のオペの練習に励む。2回の練習を成功させた2人は、いよいよエリカのオペに挑むことに―。その頃LAでは、ジェイクが体外受精を行ったグロリアが妊娠30週目で呼吸困難に陥る。グロリアは1年半前にサムが心臓移植をした患者だった。ジェイクはグロリアがリスクを承知で妊娠に踏み切ったと主張するが、アディソンはグロリアの体を心配するサムの肩を持ち、3人は気まずくなる。
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第16話 アンドロメダ
双極性障害と診断されたコリーヌの面倒を見るため、しばらく仕事を休む事を決めたサム。シェルダンは、彼女の回復には周期があると警告するが、サムは耳を貸さずに彼女とプラネタリウムに出掛ける。幼い頃から星を眺めるのが好きだったコリーヌは興奮し、夜中のビーチで騒いでいるところをアディソンに発見される。その後も極度の躁状態が続き、次第に手が付けられないほど大暴れする事態に。一方、ルーカスのために一緒に過ごす時間が増えてきたピートとヴァイオレットは、再び家族に戻る道を探り始めるが…。
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第17話 やさしい敗北
家に帰りたいとコリーヌに懇願されたサムは、勝手に彼女を退院させ自宅で面倒を見始める。シェルダンはなかなか精神状態が安定しないコリーヌの病状を心配し施設への入所を勧めるが、サムは聞き入れようとしない。同じ頃、ピートのいるERに、任務中に負傷したスコットが運ばれて来る。駆け付けたヴァイオレットは、彼氏が別居中の夫の治療を受けるという気まずい雰囲気を味わうことに。また、妊娠第2期に入ったアメリアは子供を産むことを決意するが、どんなに努力しても子供を持てないアディソンに、なかなか言い出せず…。
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第18話 避けられないもの
死期が近づくエリカを付きっきりで見守るシャーロットと、メイソンの日常生活を支えるクーパー。エリカが衰弱する前にお別れをしたメイソンは、彼女の病気が治るという希望を捨てられず、クーパーを困惑させる。一方、ジェイクが体外受精を行い3人目を妊娠中のエリースが、我が子2人の殺害容疑で収監される。重度の産後うつによる精神疾患が疑われ、ジェイクは治療の際に彼女の異変を見抜けなかったことに責任を感じる。エリースは出産を担当するアディソンに、「母親になりたい気持ちと育児はまったく別もの」と告白する。
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第19話 悲しみの連鎖
母親が亡くなってから1人自分の殻に閉じこもってしまうメイソン。誰とも口をきかずオネショも続くが、クーパーには慰める方法が分からない。心を痛めるシャーロットは、メイソンに父親を亡くした自分の体験を話し、彼の心を解きほぐそうと試みるが、クーパーは彼女のやり方に不満を抱く。また、超音波検査で胎児に異常が見つかったアメリアも、固く心を閉ざしてしまう。中でも念願の養子ヘンリーを迎えて頭がいっぱいのアディソンはアメリアから強く拒絶され、クリニックのメンバーはアメリアの体を心配するが…。
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第20話 子供の事情
職場復帰初日を迎えたアディソンは、子守をサムに頼んでERの呼び出しへ駆けつける。運ばれてきた妊娠35週のレイナは、陣痛を早めるとされる民間の薬物を摂取していた。移民局の退去命令を無視したため、祖国エルサルバドルへ送還されることになっているレイナは、子供の将来を考えアメリカでの出産を希望。意図的に早産させるのは間違っていると主張するアディソンは、母親の希望を叶えるべきだと考えるピートとジェイクと対立する。またクーパーは、10歳の患者メロディから性同一性障害だと打ち明けられる。
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第21話 漂流の果てに
うっ血性心不全でERに運ばれてきたトロイ。彼の闘病をずっと支えてきたパートナーのロジャーは、トロイをこれ以上苦しませたくないと訴えるが、そこへ絶縁状態だったトロイの父親が駆け付け、人工呼吸器につなげと命令する。息子がゲイであることを認めない父親と、血縁はなくてもトロイを心から愛するロジャー。そんな2人を見て、ピートは家族や夫婦のあり方を考えさせられる。またアディソンは、度々ヘンリーの子守を引き受けてくれるサムに、3人で家族になれるのではと期待する自分に気付き、サムに覚悟はあるのかと迫るが…。
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第22話 小さな救世主
トロイの人工呼吸器を外した罪で訴えられたピートは、裁判でも「自分は正しい事をした」という姿勢を貫く。そんな彼に、愛する妻と息子がいる幸せをなぜ棒に振るのかと問いかけるクーパー。同じ頃、アメリアの陣痛が始まり、知らせを受けて駆け付けたアディソン達は、アメリアの出産目的が臓器提供であることを知らされる。ジェイクはサムに心臓摘出のオペを頼むが、本来、臓器の摘出は脳死判定後でなければならないため、無脳症児については倫理的な問題が浮上。その上アディソンとジェイクの関係に苛立つサムは、協力を拒否する。
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第1話 胸騒ぎの一日
ピートの予備審問が行われる当日。朝から走りに出かけたピートは、“何があっても愛してる”というメッセージをヴァイオレットの携帯へ送ってから連絡が途絶えてしまう。結局ピートは法廷にも表れず、逃げたと思い込んだヴァイオレットはショックを受ける。一方、避妊していたはずのシャーロットは妊娠に気づき、密かにアディソンの診察を受ける。自分の子供は欲しくないと主張するシャーロットは、流産を覚悟して避妊具を外すようアディソンに頼む。ところが処置を終えたアディソンが超音波検査をすると…。
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第2話 燃え尽きた命
ピートの遺言に従い、彼を追悼する盛大なパーティーを開いたヴァイオレット。バリ島の葬式のように、歌と笑いと思い出話で明るく盛り上がってほしいというピートの願い通り、クリニックの仲間達をはじめピートを慕う元患者が大勢集まる。最初は気丈に対応するが、弔問客からピートの思い出話を聞かされ続けることに耐えきれなくなったヴァイオレットは、ピートの遺品の革ジャンから見つかったクスリを手に2階のバスルームへと逃げ込む。共にハイになったクーパーは、口を滑らせてシャーロットの三つ子妊娠を明かす。
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第3話 悲しみにたたずんで
ヴァイオレットは様々な思い出の詰まった家を引き払い、新しい家に引っ越す。だがピートの死を理解できないルーカスは“パパはどこ?”と言って彼女を困らせる。職場では過去に犯した罪を償っていないアダムを担当するが、つい自分と被害者を重ねてしまうヴァイオレットは、立ち直り始めたアダムに厳しい言葉を吐き、シェルダンに復帰は尚早だったと指摘される。そのシェルダンは、サムの健康診断を受けた際に彼が独断で前立腺特異抗原検査をしたことが未だに許せず、前立腺ガンかもしれないという恐怖から生検を拒む。
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第4話 嵐のER
聖アンブローズに新しい救命医ジェームズ・ピーターソンがやって来た。ひどい悪阻に悩まされるシャーロットに変わり、ジェームズがごった返すERを取り仕切り、アディソン達も全員総出で担当患者の治療に当たる。手首を骨折した少女サラを見て親の虐待を直感したジェームズは、児童保護局を呼ぶよう指示し、長年サラを担当してきたクーパーと対立。また、ジェームズはシェルダンの患者ニックのカルテから彼が小児性愛者だと知り、早く退院させるよう迫る。そんな中、サラが行方不明になり、ニックに疑いの目が―。
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第5話 カメラ越しの真実
患者が重役を務めるテレビ局から、リアリティー・ショーへの出演を依頼されたサム。撮影班がサムの1日を追うことになり、彼の自宅やクリニックにもカメラが密着する。そこへサムの母ディーが、体調を崩した上司のレイモンド夫妻を連れてクリニックに現れる。ところが、ディーとレイモンドが不倫関係にあることが判明し、撮影隊のカメラもその現場をとらえてしまう。ショックを受け、2人を強く非難するサム。ところが、レイモンドに肺移植が必要だと分かると、サムには更に衝撃的な事実が明かされることに―。
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第6話 母の強さ
ヘンリーの生みの母親ジュディといつでも連絡を取ることができる“開かれた養子縁組”の契約を結んでいたアディソン。約束通り毎月ヘンリーの写真や様子をメールで送っていたが、ジュディからは何の返信もなかった。ところが8カ月経って突然ヘンリーを訪ねて来たジュディは、これからも頻繁にヘンリーと会いたいと言い出す。アディソンはジュディの態度が急に変化したことに困惑し、母親としての自信が揺らぎ始める。そんな時、ERにアディソンの恩師ヴィヴィアンが胃ガンで運び込まれ…。
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第7話 幻との対話
アディソンからのプロポーズに無言の返答をしてしまったジェイク。結婚にはそれなりの準備が必要だと説明して何とかアディソンを納得させ、彼女とヘンリーの新たな同居人としてソーシャルワーカーの面接を受けることにも同意する。ところが、面接で司法省の経歴チェックのため指紋を取られると、動揺を隠せないジェイク。さらに、娘のアンジェラが50歳の大学教授イーライと付き合っていることを知り、ショックを受ける。2つの大きな悩みを抱えたジェイクは、いつものようにある場所へ向かい、心の内を吐き出す。
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第8話 三つ子ダイアリー
シャーロットの三つ子妊娠生活をクーパーの視点で追ったエピソード。アディソンから、三つ子を出産する際のリスクについて説明を受けたクーパーは、早産や母体への危険を少しでも減らすため、三つ子を双子に減らす減児手術を検討しようと提案するが、シャーロットは断固として中絶を拒否。子供たちの性別を早く知りたいクーパーは、シャーロットの超音波検査に付き添う方を優先し、ヴァイオレットとのランチの約束も忘れてしまう。相談相手を失ったヴァイオレットは、遺族グループで知り合ったギャビーと親しくなるが…。
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第9話 きっと大丈夫
元妻ローラと現実逃避の休暇を楽しむ関係を続けていたシェルダン。ところが前立腺ガンであることを告白したとたん、彼女は闘病を支える覚悟はないと言って身を引いてしまう。仲間達にも内緒で放射線治療を始めたシェルダンは、待合室で乳ガン患者のミランダと頻繁に顔を合わせるように。一方、7歳の少女サラが病院から行方不明となって5週間が過ぎた頃、シェルダンが誘拐犯ではと疑った患者ニックがセラピーに現れる。ニックは順調に回復し女友達もできたと嬉しそうに語るが、シェルダンは明るく振る舞う彼に不信感を抱く。
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第10話 ベッドからの眺め
三つ子の1人を未熟児で出産したシャーロットは、残る2人の早産を防ぐため、体を傾けた状態で絶対安静を強いられる。ツラい体勢でベッドから動けないストレスと戦うシャーロットは、医局長の立場を利用して、いつも以上に病院スタッフや看護師に厳しく当たり散らす。新生児ICUで生死をさまよう未熟児の娘に付きっ切りのクーパーも、体力的に限界の毎日。そんな中、メイソンが学校で同級生をいじめたと知ったシャーロットは、メイソンを厳しく叱るが、彼は入院が長引くシャーロットの死に怯えているのだと気付く。
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第11話 恋の資格
クスリを絶って2年目に入り、久しぶりの一人暮らしをそれなりに楽しんでいるアメリア。クリニックの仲間達は、家に引きこもりがちな彼女を心配し、デートの相手を次々と紹介するが、どれも悲惨な結果に終わる。そんな時、ジェームズからERに呼び出されたアメリアは、仕事の傍ら彼から繰り返し食事の誘いを受ける。デートでは楽しい時間を過ごすものの、それ以上の関係を求めて来ないジェームズに、次第に苛立つアメリア。しかし、いざ彼と一夜を共に過ごすことになると、アメリアの脳裏にはライアンの記憶が甦り…。
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第12話 まっさらな未来
アディソンがヘンリーの養子縁組の審問を受ける当日、いよいよシャーロットが産気づく。そんな時、クーパーに1本の電話が。シャーロットに内緒で購入しようと考えていた一軒家を同額で入札した夫婦が現れ、急遽売り主に呼び出されたのだ。クーパーはシャーロットの出産に立ち会う前に、売り主の元へ駆け付けるが…。その頃病院では、シャーロットの子宮口がなかなか開かないため、アディソンは一旦彼女をジェイクに任せて審問へ向かう。ところが、形式的なはずの審問で判事はある懸念を示し、養子縁組は延期されてしまう。
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第13話 喜びと人生と
アディソンとジェイクの挙式が行われ、ニューヨークから駆け付けたナオミは、久しぶりに再会したサムと弾みで一夜を共にする。3カ月後、再びアディソンを訪ねてきたナオミは、彼女に妊娠を告白する。赤ん坊の父親が誰かを知ったアディソンは…。一方、死期が迫るミランダから別れを切り出されたシェルダンは、最後の日々を彼女と過ごすために医師を辞めることを決意。またヴァイオレットは、自分に依存していたホリーをセラピーから卒業させることに成功し、クリニックで患者や仲間たちと学んだことを2冊目の本に執筆する。
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