あらすじ
1871年、パリ。閉ざされた扉の奥で男たちを誘う高級娼館(メゾン・クローズ)は、男たちのあらゆる欲望を満たし、ときに重要な社交場となった。華やかで退廃的な娼館で体を張って生きる女たち。運命に翻弄される彼女たちの人生と、そこで起こる殺人事件が交錯し、ミステリアスな物語が紡がれていく。
特殊なカメラを使っているそうで、画面全体が絵画のように見え、女性たちのドレスや装飾も美しいです。同じく娼館を舞台にしたドラマ「ハーロッツ 快楽の代償」よりももっと陰鬱で、フランスのドラマらしい退廃的な雰囲気です。「ハーロッツ」では警察の取締が入る場面がありますが、メゾン・クローズは政府公認で娼婦の行動も制限されています。正に「クローズ」された館で繰り広げられるドラマです。
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TSUTAYA
Season1 エピソード
第1話 饗宴と殺人
1871年、パリ。高級娼館パラディの一番人気の娼婦ヴェラは、なじみ客の支援により、娼館を出て男爵夫人になろうとしていた。しかし、ヴェラを愛する女主人オルタンスは、それを阻止すべく、ある男に男爵の殺害を依頼する。一方、かつて娼婦だった母を探しにパリへやって来た少女ローズは、スカウトマンに騙され、強制的にパラディに雇われてしまう。絶望の底に突き落とされた彼女の未来は……。
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第2話 処女の値札
男爵の死により大きな負債を抱えたヴェラは、再びパラディで身売りをすることになる。すべてはオルタンスの策略通り……。そんな中、パラディの娼婦ルイーズが、客を装った男に硫酸をかけられる事件が発生する。館の秩序が乱れ、疑心暗鬼に陥った娼婦たちはストを起こす。館の運営資金を調達するために、オルタンスはローズの“値打ち”を利用する。それは処女である彼女を競売にかけることだった。
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第3話 男爵の首飾り
オルタンスの弟ピエールがパラディの窮状を知り、店を救うため、ローズに処女を捨てるよう説得する。一方、殺された男爵が持っていた首飾りが、同僚の娼婦アンジェルの手に渡っていることを知ったヴェラは、警察に調査を依頼する。そんな中オルタンスは、共同経営権を巡って副女将のマルグリットと口論となり、マルグリットに、驚愕の真実を突きつけるのだった。
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第4話 囚われの天使
首飾りが、殺された男爵のものだと判明したため、警察に拘留されてしまった娼婦アンジェル。警察の本当の狙いはアンジェルの恋人ブリズだったが、彼女はブリズの居場所については固く口を閉ざす。一方、処女を捨てたことで自暴自棄になり、薬に頼る毎日を送っていたローズ。ある日、同僚のカメリアから、昔パラディで働いていたという母の話を聞き、意を決してオルタンスに尋ねることにするが……。
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第5話 母と娘
婚約者の救いの手をあしらい、パラディで生きる覚悟を決めたローズ。娼館に残った大きな理由は、母の失踪の謎を解明することだった。一方、妹がかかえる問題を解決したヴェラは、その見返りとして、妹の子として育ててもらっている実の娘に会えることに…。そんな中、オルタンスはピエールと和解し、パラディの経営権を得る。肩の荷が下りたオルタンスは、ローズに母の真実を告げるが……。
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第6話 殺意の告白
「すべてを告白されたくなければ金とアンジェルを寄こせ」と、オルタンスを脅迫しにやって来たブリズ。一方、ブリズが警官に追われて死んだという噂を聞いたアンジェルは、職務のために店を訪れた警視を罵り、手酷い暴行を受けていた。そんな中、約束の時間に再びパラディを訪れたブリズ。オルタンスから相談を受けたピエールは、姉と娼館を守るため、ある決断をするのだが……。
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第7話 閉ざされた秘密
ブリズの子を身籠ったアンジェル。出産を望むが、オルタンスは借金をかたにそれを許さない。そこでローズは、娼婦たちが借金を自己管理できるよう借金帳を作ることをピエールに提案する。そんな中、夫が娼館の娘と逢瀬を重ねていることに気を揉んだピエールの妻エリザベスがパラディを訪れる。夫の恋人にサービスをさせることを望むエリザベスに対し、オルタンスはベテランのヴェラをあてがうが……。
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第8話 女たちの報復
ピエールの悪辣な企みを知ったオルタンスは、彼を止めようとするが、逆に暴行を受ける。彼女からピエールの計画を聞いたヴェラは、「悪党ルパンに娼館の売却を条件としてピエールを始末してもらおう」と提案。一方、副女将マルグリットから自分と母親に降りかかった過去の秘密を聞き出したローズも、復讐を胸にピエールの元へと向かう。閉じられた館(メゾン・クローズ)で最後の悲劇が待ちうける……。
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Season2 エピソード
第1話 自由の終焉
1873年フランス。第三共和政が始まり、自由の風が吹く中、娼館パラディでは娘たちが実権を握っていた。しかし、パリでは王党派のトルシ警視正が風俗の取り締まりを強化。経営者のいないパラディは営業許可の取り消しを迫られてしまう。そんな中、不動産業者を名乗る男ルイ・モスカが、パラディの保護者になると申し出る。代わりにパラディを事務所として使い始めるが、モスカの本当の職業は不動産業ではなかった……。
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第2話 新たな火種
モスカの登場と時を同じくして、パリでは強盗団による被害が続出。パラディの一番人気ヴェラは、娼婦という身の上から、実の娘を姉に預け、自らは叔母として接していた。娘に知られてはならないその秘密をトルシ警視正に握られたヴェラは、モスカの情報提供をするよう迫られる。一方、パラディの女将オルタンスは、モスカが管理者となったことで居場所を失っていた。オルタンスは、街娼の元締めコランタンとの接触を計るが……。
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第3話 楽園への誘い
コランタンが殺されたことで、庇護者を失った街娼たち。パラディの女将オルタンスは、街娼を教育してバイヤーに売りつける商売をモスカに提案する。大金が入るその話に乗ったモスカは、パリの街娼をパラディに集め、教育を始める。しかし、この話はオルタンスとトルシ警視正が共謀した、モスカを逮捕するための策だった。教育を受けた街娼たちは、バイヤーへの引き渡しのために馬車へと乗せらられるが……。
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第4話 ピクニック
うららかな午後にピクニックへと出かけるモスカ一味とパラディの娼婦たち。その数日前、バイヤーとの取り引きを中止したことで街娼から信頼を得たモスカは、彼女たちの保護者となることを申し出る。それを知ったコランタンの弟たちにより、1人の街娼が殺されていた。ピクニックはモスカ一味がコランタンの弟たちを待ち伏せるカモフラージュだった。湖のほとりの豊かな緑はたちまち血の色へと染め尽くされる……。
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第5話 肉屋の襲来
恋人レミーに自分たちの店を出そうと誘われたヴァランティーヌは、後日パラディを訪れたレミーを迎え入れるが、彼は街娼を扱う野蛮な男“肉屋(ル・ブーシェ)”の部下だった。モスカ不在のパラディは、たちまち“肉屋”の一味に占拠される。ヴァランティーヌは撃ち殺され、モスカのお気に入りのローズは暴行を受け、修羅場と化すパラディ。やがて、強盗から戻って来たモスカは、パラディの異変に気づくが……。
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第6話 殺人の連鎖
“肉屋”の襲来から一夜明け、平穏を取り戻したパラディ。しかし、娘たちの心には決して癒えない深い傷が残った。ならず者たちの争いによる治安悪化を恐れたトルシ警視正は、パリを支配させる代わりに王党派の情報屋になるようモスカに持ちかける。自由な身であることを求めるモスカはトルシの申し出を断り、押し込み強盗を続けることを決意。モスカを愛し始めていたローズは、彼に付き添い、資産家の留守宅へと押し入るが……。
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第7話 破滅への序曲
強盗殺人を犯し、ワインと麻薬に溺れるモスカとローズ。二人は、トルシ警視正が寺院建設のための募金を集めていることを知り、それを強奪する計画を立てる。一方、モスカの部下ケルテルは、彼の突飛な行動についていけず、モスカに黙って街娼を扱う商売を始めていた。二人の確執が決定的に広がったことを感じたパラディの女将オルタンスは、ケルテルをそそのかし、モスカの毒殺を企む。
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第8話 泡沫の夢
トルシ警視正の寄付金を強奪しパリを出ようと目論むモスカとローズ。しかし、その計画はトルシと通じるケルテルにより事前に知られてしまう。一方、愛娘がモスカの部下バックと恋仲になっていたことを知り、悲嘆にくれるヴェラ。すべては女将の権限を奪われたオルタンスが仕組んだ罠だった。娘たちによる自治は夢だったと悟った娼婦たち。自らの大切なものを守るために、彼女たちが下した決断とは……。
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