あらすじ
1970年代後半から1980年代前半にかけてロンドンで少年や若い男性たち十数人を殺害し、”Des(デス)”と呼ばれたスコットランド人の連続殺人鬼デニス・ニルセン。ニルセンに取材して書き上げられたブライアン・マスターズによる伝記「死体と暮らすひとりの部屋――ある連続殺人者の深層」を下敷きに、衝撃的な事件が社会に与えた影響や、被害者の遺族たちが描かれる。
Des/デスの感想
2020年9月に全3話が英ITVで放送され、実在の殺人鬼を演じたデイヴィッド・テナントの演技が大絶賛された。エピソードで毎回、当時の実際のニュース映像が流れてデスの姿も映るのだが、その様子にそっくりだ。表情を一切崩すことなく冷静で紳士的であり、事情聴取には素直に応じて、助言しようとする弁護士を解雇してしまうほど。その姿と猟奇的な犯罪とのギャップに戸惑い、恐れ、憤る警部たちの心情がありありと伝わってくる。デスの逮捕から判決までを描くミニシリーズなので仕方ないが、デスの動機がハッキリ見えてこないところは惜しい。デスの祖父の話だけでなく、その他の経験にも言及してほしかった。ただ、マスターズが伝記について「判断するのは読者なので客観性が重要」と語ったように、このドラマもあえてデスを客観的に描くことで、視聴者に判断を委ねているのかもしれない。それにしてもデイヴィッド・テナントの多彩な演技の才能には驚かされる。彼の演技だけでも観る価値のあるドラマだ。
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予告編(英語)
Season1 エピソード
このドラマはLIONSGATE+で配信しています。
この記事の執筆者
- U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。
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