主人公のニック・フォーリンは優秀な企業弁護士だったが、麻薬の使用で捕まり有罪判決を受けることとなる。判決内容としては3年間の執行猶予、1万ドルの罰金、及び1500時間の奉仕活動を命じられる。奉仕活動としてCLS(Children’s Legal Service=児童法律サービス)での活動を通して、ニックの成長を描くドラマ。
第1話 父と息子
訴訟額の大きな案件を専門にする企業弁護士のニックだが、薬物疑惑で裁判所から無料奉仕の命令がでた。父親が経営する弁護士事務所を一時離れ、社会福祉のサポートをする児童法律相談所の仕事に就く。最初に預けられたハンターという少年は父親が殺人事件の容疑者となり、ニックが保護することになった。父親の犯罪の背景に企業の強引な商品開発の実情を察知したニックは、ハンターを救うために企業を訴えていく。企業から賠償金を奪うのがゴールか、それともハンターを助けるためなのか。相談所の上司アルヴィンはニックが新しい姿で訴訟に挑む姿を見守る。
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第2話 呪縛
性的虐待を受けた少女が相談所にやってくる。早速ニックが話を聞くが、どうも真実は語らないようだ。福祉の仕事を始めたもののまだ心の中ではかつての企業相手のコンサルタントの仕事に未練があるニックは、独りよがりな対応を少女にする。心配したアルヴィンに姿勢を正すよう指導を受けると、少女を救うヒントをつかむ。一方、父親とかつて仕事をしていたという男とニックは知り合う。鉄工場所の再建に手を貸すかどうか、ニックの家は祖父の代からこの工場と関係があった。父親は男と一緒に工場に向かう。
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第3話 真実の重荷
児童相談所の同僚とも打ち解けられるようになったニック。仲間たちもそれぞれ事件を担当し、子供たちを懸命に救おうとする。同僚のジェームズは麻薬売買の罪で逮捕されたアンドレと警察で会う。アンドレの話を聞き、最良のアドバイスをし、彼を正しい道にもどそうとするが、そんなジェームズの真意とは裏腹にアンドレは行方をくらましてしまう。ニックはジェームズの寂しそうな姿を見ながら、いつかアンドレもこの相談所に戻ってくると思っていた。ニックもまだハンター少年の問題が片付いていない。ニックの選んだ新しい方法とは。
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第4話 イーサンの孤独
保護師のローリーはハンター少年をニックに預けた人物だ。時折相談所にやってきてニックたちと情報を交換する。町で起きている新しい少年犯罪の情報である。そしてローリーが連れてきたのは16歳の同性愛者イーサンだった。イーサンを引き取りたいという同性愛者のカップルが申し出る。ニックは彼らにインタビューし、信用できる人物であると確信する。裁判所がいかにしてこのカップルへの里子として認めさせるかニックは策を練る。得てしてこうした場合は裏目に出るのだ。突然現れたニックの母親により計画は壊れてしまう。裁判だけが全てではないと、ニックはイーサンがカップルの家を訪ねるのを見届ける。
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第5話 幼なじみ
昔からの友人レイチェルがニックを訪ねてきた。同じ弁護士である。そして父親も弁護士で経営者。境遇が似ている二人だったが、今はニックは少し引け目を感じている。レイチェルは自立し、父親の事務所を自分のものにしようとしていた。対抗する陣営の攻撃を受けるレイチェルをニックは救う。事務所にもどると車イスの少年がニックを待っていた。母親が服役するため、その間の保護をするのがニックの仕事だ。本当の父親を探すとなんとそれはニックの友人だった。友人は否定し続け、結局少年は一人で施設に預けられていく。
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第6話 過去のない依頼人
児童相談所は行政からの援助を受けるため対象を児童だけでなく、一般人にも保護をする新しい施設となる。職場の環境が変わる中、ニックは自分を窮地に追い込むしたたかな少女とであう。一晩共に過ごした翌朝相談所に保護を求めてきたのだ。未成年で里親との関係にトラブルが発生し解決を求めている。ニックは自分が関係を持ったことが明るみにでないよう弱みを握られ少女の代理人をする。調べるうちに少女が、成人で子供までいることがわかった。しかもその子供を妹と称して里親をだましていたのだ。
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第7話 裏切りと絶望と
麻薬の運び屋として利用されていた少年マルコムの相談を受けていたニックだが、マルコムがある殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。ニックは殺されたフレディーが麻薬の売人であることから背後にマルコムを罠にはめようとする人物の存在を疑う。そして、真犯人をつきとめ、マルコムを救出するべく警察と協力する。事務所では弁護士ジェイクが交通事故を起こしていた。被害者は死亡するが、多額の保険金がかけられていたことで仕組まれた交通事故ではないかとジェイクは自ら被害者の家族に話を聞くため会いにいく。
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第8話 命のかぎり
養子縁組の相談で呼ばれたニックはそこで車イスの少女レスリーと出会う。レスリーは体が病弱でそれがネックになりこの養子縁組は成立しなかった。ローリーとも相談し、里親を探すのに翻弄するニック。しかし、病気のことが原因でなかなかまとまらない。レスリーと長い時間を過ごすうち、ニックはついに決断する。自分が里親になることを。手続きを経て、認められニックは晴れてレスリーの里親となることになった。治療のため手術を受けるレスリーだが、難しい手術のため命を落としてしまう。せっかく養子として引き取ろうとしていた矢先の死で、ニックは一人悲しみに耐えるのだった。
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第9話 満たされぬ思い
アルヴィンから担当をせよと命じられたのは息子ラッセルを案じる母親のバーバラだった。話を聞くと、薬物処理で逮捕されたラッセルは誰かをかばっている様子である。ラッセルを起訴するのはニックがよくしる強面の検事コネリー。何かと対立してきた男である。ニックは独自に調べて、バーバラと交際しているウェッブが実は麻薬の売人であり、一緒に暮らすラッセルは巻き込まれてしまった結果の事件だったことを突き止める。真摯な説得が功を奏してウェッブは全てを法廷で証言し、ラッセルは罪を免れる。
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第10話 背信の行方
父親の事務所から優秀な弁護士ラリーが退職した。競合弁護士事務所から引き抜きにあったのだ。父バートンは激怒するが、更にラリーは他の仲間に転職の声をかけ始める。そしてついにニックにも声がかかった。ニックは断るが、父バートンはニックを愚弄し福祉の仕事まで馬鹿にする。それならばと本当にニックは競合事務所に行くと父親に宣告するのだった。児童相談所でも人事で人騒動。副所長のルイーズ゙がアルヴィンに代わりみなを仕切るようになった。ルイーズが新しくニックに与えた仕事は、レストラン経営者のアーマッドのサポートだ。未成年犯罪者への暴行である。
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第11話 我が家の記憶
ニックが児童相談所で初めて担当となったハンター少年の父親に無罪判決が出た。妻殺しである。その判決を得てニックは今度は父親を心神喪失にした製薬会社を民事で訴える。ニックの手腕で裁判に勝ち、賠償金を得るが、ニックはハンターが父親と再び生活ができるようになったことが一番うれしかった。ニックの父親バートンは不当解雇の訴訟をかかえる会社をサポートする。それは、女性従業員が内部告発したことへの報復と考えたものだった。その女性とはアルヴィンの元妻メリル。メリルは昔から物事を大事にする癖があり、アルヴィンはその訴訟も鼻から相手にしない。説得されて弁護を一応は引き受けるのだが。
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第12話 苛立ちと誘惑
父親とのいさかいで事務所を移ったニック。新しい仕事が始まるが新人には手荒い会社だった。そんな中、ある企業家が自分の息子に事業を引き継ぐために巧妙な資金操作を行っている案件を渡される。父バートンが企業家の弁護士で、自分は息子側につくことになった。当然成り行きはうまくいかず、クライアントから契約破棄されてしまう。荒れたニックはバーで喧嘩をしてしまうが、それを救ったのは父バートンだった。児童事務所ではアルヴィンが昔代理人を務め苦い思いをしたエラという女性と別の事件で相対していた。息子の保護をめぐる問題でエラの孫に当たるその息子をどこに預けたらよいか審問が始まった。過去を忘れ自分が育てると主張するエラだが、アルヴィンは信じることができない。
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第13話 秘匿特権
ニックは父バートンと和解し、事務所にもどることになった。二人で長年の顧客であるフランク家の娘スーザンの葬儀に出席した。スーザンの遺産を相続する夫が怪しいのではないかというフランクの主張に促されニックはフランク家を調べることとなる。スーザンの妹ウェンディと話すうち、一番の問題はフランク自身にあるとニックは確信する。しかし、ニックは顧客であり秘密を守らねばならない。ニックはフランクの悪事を暴くため、弁護士という立場を離れて告発をする。顧客を失っても、スーザンとウェンディ姉妹を守る道を選んだニックだが、福祉事務所の経験が彼の生き方を変えてしまったのかもしれない。
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第14話 母の秘密
ニックは叔母のリズががんに犯され余命いくばくもないと本人から相談を受ける。リズは息子ジェレミーに自分の財産を残そうと考えていた。しかし、ジェレミーはそうしたことは露とも知らず、反抗している。ジェレミーの境遇が自分と似ていると感じたニックは、相談相手としてジェレミーの心を少しずつ開かせる。ジェレミーはジェレミーで悩みがあり、ニックに相談をしたかった。ニックのアドバイスで母親に学校を退学になったこと、友人に借金があることを打ち明ける。母はがんのことを息子に告げるのだった。相談所ではジェームズがタイ人の少女カラヤの保護で忙しくしていた。亡命か、薬物の囮捜査に協力するか、ジェームズは厳しい判断を強いられる。
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第15話 裁きのあとに
相談所で揉め事だ。依頼人と弁護士が喧嘩している。依頼人のメリンダは薬の常習者で、いつまでたっても薬を止められないことに腹をたてた同僚弁護士のルルは担当をおりてしまう。ニックがその後任となった。早速審問に参加。メリンダの娘を引き取ることが目的だったが、裁判官はメリンダの謝罪を受け入れ承諾する。ニックは審問後メリンダの自宅へ向かう。そこでは幼い子供を育てるにはあまりに悲惨な環境だった。そして、薬で朦朧としているメリンダを見つける。ローリーと相談し、子供たちを引き取るため再度ニックはメリンダに会いに行くが、メリンダは逆上し娘を人質に立てこもる。警察の手により事件は収拾されたが、娘は命を落としていた。
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第16話 ままならぬ気持ち
ニックが恋心を持つルルはブライアンという恋人がいるらしい。ニックはアプローチを度々試みるがうまくいかない。ニックの昔のガールフレンド、ミネットから寄りをもどせないかと打診されるなど、ニックの周りは慌しい。ルル、ブライアン、ミネットとの会食でニックは落ち着かない気持ちから皆を呆れさせてしまう。傷心のニックはルルに思い切って告白するが、ルルは受け入れない。同僚のジェームズは甥リーヴァイの救出で忙しくしていた。母親の恋人殺しを正当防衛で守れるかどうかの重要な弁護である。ジェームズは弁護の枠を超えて、母親から見捨てられたと同然の甥っ子の後見人になる決意をする。
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第17話 裂かれた絆
養子縁組が成立した兄弟ジャスティンとマシュー。親権を放棄した親が撤回したいと言い出した。しかも、それは二人ともではなく、頭が良いマシューだけである。ジャスティンは事故で障害が残っているのだ。相談所の結論は元の母親の主張を受けるというもの。ルルが担当である。怒ったニックは兄弟二人を助けるため無効の申し立てを独自に行い、主張が通る。兄弟二人で施設での生活を始めたが、マシューの真意が進学を望んでいることを知ったニックは、マシューだけ元の母親へ返すことに同意するのだった。相談所では金の工面のために危ない橋を渡ったジェイクの進退が危ういものとなっていた
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第18話 失われた時を求めて
父バートンと共にニックが世話になった法曹界の大物スタントン判事が亡くなった。特にバートンは友人の死に深く悲しみ、その志を継ぎ連邦裁判官になることを決意する。ニックが担当しているのは娘が行方不明になっている母親ジャニンである。8年経過すると死亡が認められるが、ジャニンは絶対に帰ってくることを信じて立ち退きを家主から迫られても応じない。今の家に住み続けるには買い取るしかないが、それには娘の死亡を認めなければならないという条件がついていた。やむを得ず死亡を認めようとしたその時、娘が8年ぶりに帰ってきた。ニックはその娘が本当の娘であることを調べようと助言するが、興奮したジャニンはとりつく島もなかった。
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第19話 金と銃と弁護士と
ニックは福祉相談への奉仕の間、保護観察官の管理下におかれている。その観察官デールは相談があるとやってきた。事業を始めるためある不動産を購入する手伝いをしてほしいというのだ。その施設は男性向けの夜の風俗店で、デールは恋人マンディと一緒に購入するという。弱みのあるニックはしぶしぶ手伝うことにする。店のオーナーのレニーは怪しい人物でニックは不安を感じたが、デールは乗り気では契約を進めるように迫る。マンディがローンを組めなくなったと告げてきた後、ニックはマンディとレニーは恋人同士でデールをだまして金を巻き上げようとしていることを察知する。デールは真実を受け入れようとせず、保護観察の立場を利用してニックに迫る。しかし、この物語はマンディの放った銃弾によって終わりを迎えた。
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第20話 ジレンマ
ルルはブライアンと婚約し、結婚の準備を始めた。新居の家探しにある家を訪ねるとそこには二人の不法侵入者がいた。しかも、子供を出産しようとしていたところだった。ニックも交え彼らを保護すると、なんと二人は未成年のホームレスだった。3人の対応を協議する相談所だが、未成年で保護者もいない彼らに子育ては無理と赤ちゃんは二人から引き離されることになった。法に則れば3人はそれぞれ別の施設に入れることになるが、親になる二人の結婚の意志は高く、ルルは何とか判事にかけあい3人の新生活を認めるよう頼む。3人を世話するルルは次第に自分の境遇に思いをはせ、ブライアンとの結婚を考え直すようになってしまう。
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第21話 チャイニーズ・ウォール
事務所のシニアアパートナーのコールドウェルがニックに会いにやってくる。複雑な訴訟案件について、対応をしないようにニックを説得する。拒絶するニックにコールドウェルの部下ミッチェルが近づき、別の相談を持ちかける。怪しい気配を感じるニックだが、既にある謀略の罠にはまってしまったのだ。二人の目的は父バートンの経営する事務所の乗っ取りではないかとニックは考える。しかし、ミッチェルの接触に応じているうちに、墓穴を掘ったミッチェルに巻き込まれ事務所の大口の取引先を失ってしまう。父も一枚絡んでいると感じたニックは直接真相を迫りに会いに行く。
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第22話 悪夢
父バートンは連邦裁判官に就任し事務所の経営から去った。代わりにコールドウェルが引き継いだ。ニックは自分が後を継げると思っていただけに、コールドウェルと、更に一度去ったが復帰したミッチェルと一緒に仕事をする気にはなれない。自分の居場所はここではないと別の事務所を起こすことにする。忙しいニックの家に、かつての恋人マンディがやってくる。なんと殺人事件の容疑者として逃亡する身だ。ニックにも容疑がかかる。マンディのことを警察に通報するが、何も知らないバートンがニックを訪ねてやってきた。父を巻き込まないようにニックは父を故意に邪険に扱い追い返そうとするが、父から思わぬ告白を聞き、自分の微力を恥じる。
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第1話 危うい証言
ニックの家でマンディは卒倒し意識不明の重体となった。ニックに暴行と薬物提供の容疑がかかり逮捕される。執行猶予中のニックに今回の罪が確定すると最悪の事態となる。父親バートンはマンディの家族を捜し、マンディの当日の行動を調べる。マンディの娘シャナンが母親の薬物摂取を目撃していた。マンディの母親の協力を得て、証言を取りバートンはニックを救う。しかし、マンディは意識不明のまま命を落としてしまう。
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第2話 モンスター
義理の母親を銃で殺害した罪で逮捕された少年ロニー。ロニーの養子縁組を担当したローリーはニックに弁護を依頼する。ロニーの犯した事件を検討した検察はあまりの非道さに成人として裁判を行おうと試みる。ニックは何とかそれを阻止するべく、周辺の調査を行った。ロニーは精神鑑定を過去に度々受けていたが、それが養子縁組に支障になると考えたローリーは故意に治療の継続を行っていなかった。その結果が義理の母を殺害する結果となってしまい、ローリーは悔やむ。
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第3話 罪と棺
連邦裁判官の要職についたバートン。事務所で同僚コールドウェルが収賄疑惑の捜査の中自殺する騒ぎを起こし、バートンを失脚させるグループの絶好のチャンスが生まれてしまう。また、墓地の開発を巡って行政と対立する案件があり、事務所が行政側の支援をしていた。遺族グループがバートンの私生活を利用した攻撃を行う。争いには勝利するが不必要な情報が世間に出まわりバートンには不利な環境ができてしまう。職務を全うしようとするバートンの前に多くの問題が立ちはだかり、自身で大きな決断をせざるをえないのだった。
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第4話 新しい人生
ジェームズの祖母が入院先の病院で亡くなった。続いて同じ病院で不審な患者の死亡事件が起こる。捜査の結果看護師のマーティンが容疑者として逮捕される。病院側を訴える患者側の代表をジェームズは引き受けるが、自分が所属する弁護士事務所がその病院側の弁護を担当することになり、ジェームズの立場は微妙なものになった。容疑者マーティンの証言が曖昧で一度は示談に持ち込める見込みが崩れ、本格的な裁判となる。ジェームズは原告代表として裁判に参加できなくなるのだった。
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第5話 予期せぬ出来事
男性相手の違法接客店が摘発された。逮捕者の中にアルヴィンがいた。部下たちは驚くが、アルヴィンは売春婦ジャニンと会って相談にのっていたのだと言う。夫のいないジャニンは娘エミリーを抱え接客店で仕事をしていたのだ。アルヴィンにも容疑がかかり、社会福祉事務所でも仲間から非難を浴びる。エミリーの養育問題を解決したいアルヴィンだが、ジャニンは有罪となり娘を育てることに不適格と判断されてしまう。自分の容疑は晴れたが、ジャニンを助けることができなかったアルヴィンは意気消沈する。
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第6話 生きるために
運送会社の合併が進んでいる。両社共優位に立とうと駆け引きがあり、バートンは成立させるためにきわどい対応する。ニックはその方法に賛成できないが、それによって合併が成立するのを見て父親との仕事に対し難しさを感じる。ニックは相談所で骨髄移植を待つ少年デールの相談も受けている。妹にドナーになってほしいと希望するが、父親は刑務所、母親は別の男性と逃亡中、妹も行方がわからずという状況だった。何とか全員を刑務所に集めることができたニックは、デールの訴えに合意する家族の姿を見て感動する。
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第7話 灰色の潔白
ニックがかつて薬物中毒者の父親から保護した少年ブレンダンが死亡した。ブレンダンの姉妹アンドレアとクリスティンは養子縁組を予定しているバーク夫妻に身を寄せている。ブレンダンの死亡は事故であるとニックは事故があった店との示談交渉に臨む。しかし、実の父親ルーでなければその示談金の受け取りはできない。ニックの交渉がうまく進み示談金を確保することができたが、ルーはバーク夫妻にその金を渡すことを拒む。姉妹は自分の父親の勝手な振る舞いに涙するのだった。
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第8話 疑惑の隣人
ニックの幼友達ヒューは知的障害がある。飼っている犬が警官を襲ったことで収容されてしまい、ニックが助けることになった。犬を飼う環境を整える約束をし、ようやく犬はヒューの元にもどってくる。その犬をいじめたと疑われた少女ジェニファーは、ルルの親友サラの養女だった。そのジェニファーが殺害される。養父の幼児虐待の疑いが明らかになるが、サラが養育することを裁判所は認めもう一人の養女ミシェルは無事にサラのところに戻った。ミシェルはジェニファーの死の真相を知っていた。
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第9話 弱き君のために
ジェームズの甥リーヴァイは矯正施設で過ごしているが仲間割れから暴行による傷害を受ける。心配したジェームズは校長と相談をする。相手の名前を明かさないリーヴァイに業を煮やした校長はリーヴァイに重い罪を負わせようとする。ジェームズの仲介で解決するかに見えたが、リーヴァイは施設で殺されてしまう。ジェームズの悲痛な姿をニックは救うことができない。アルヴィンも体調を壊し代わりにニックが福祉事務所を仕切ることが多くなった。
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第10話 愛するがゆえに
医者であるルルの夫ブライアンは担当患者を死なせてしまう。患者は病院を訴えるが、ニックが病院の弁護を受けることになった。ニックはブライアンが脳に疾患を持っていることを知る。病院には有利な話だが、ブライアンは職を失うことになろう。ルルとの関係を疑うブライアンはニックを攻撃する。ニックは同時に十代の若い母親の保護も担当していた。遺伝性の病気を持つ母親が父親に銃で撃たれて殺されたのだ。若い母親も自分の娘も遺伝で苦しむのではと悩み、ニックに検査を依頼する。
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第11話 悲運
この日ニックは2つの審問のため裁判所を訪れていた。自分の子に暴力を振るってしまう父親デボードと、施設に残ることを望む少年ジェシーの審問である。無事に希望通りの結果で審問を終えたとたん、デボードは事務所で銃を取り出し暴れだす。ジェシーを撃ってしまう。人質にルルがつかまりとっさの機転でデボードをなだめる。しかし、デボードは障害者でその病気を支援する団体からルルは逆に訴えられる。撃たれたジェシーは後遺症が残り、ニックはジェシーの後見人になるのだった。
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第12話 執着
ルルの私物が事務所で頻繁に紛失するようになった。そしてその荷物が突然自宅にまとめて送られてくる。誰か過去の弁護で恨みを持った者の手によるものではないかとキムに相談するが、デート中のニックと出くわしてしまう。ニックもルルのことが心配になり、怪しい過去のクライアントを自分で調査する。一人アルバートという男が浮かぶが決定的な証拠はわからない。ルルの調査に夢中になるニックにキムは自分の居場所を見つけられなくなってしまう。
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第13話 野心
ニックは企業経営者キャロラインの仕事を手伝うことになる。キャロラインはルルの母親だった。キャロラインはルルに自分の元で働き、福祉の仕事など辞めてほしかった。高給に迷うルルだがニックのアドバイスもあり、母親の仕事を手伝うことに。しかし、福祉事務所の仕事は継続する。一方、バートンは長い付き合いの運送業者トービンから息子に経営を譲る計画の相談を受けていた。息子は地味な仕事よりも新しい事業をスタートさせようと、親たちの付き合いから派生するコンサルティングを無視する。
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第14話 誤算
事務所で資金集めのパーティが開催された。そこで更生した成果を表彰することになり、エイミーという薬物依存症だった女性が選ばれた。皆から祝福を浴びるが実態はまだ薬を保有し、子育てもしていない中毒患者の姿だった。事務所のジェイクはそれを知らずエイミーと一夜を共にしてしまう。エイミーの本当の姿を改めて訴えようとするが、逆にエイミーに脅かされてしまう始末。ニックから適当にしておけと言われ、ジェイクはおとなしく引き下がるのだった。
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第15話 キッド・ファインダー
ニックの旧友ロブが自分の発明品の相談にやってきた。子供の現在地を把握できるという機器で、実証するための手段をニックに求めてきた。ちょうどその時事務所では少年ディーの案件に苦慮していた。学校をさぼり続けこのままだと施設に送られてしまう。担当のルルはこの機器をディーに取り付け、居場所を突き止めようとする。しかし、ディーは麻薬密売の手伝いをしたことがわかり殺害されてしまう。機器の機能は証明されたが、ルルはこの結末に打ちひしがれる。
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第16話 告白
友人バーバラが結婚することになった。結婚相手の名前を聞き驚くニック。それはエヴァンという男で父バートンの知り合いの息子だったのだ。レッドとは軍隊仲間だったが、戦争で人生が乱れてしまいすさんだ生活を過ごしていた。そうした事情もありバートンは息子のエヴァンを支援する。結婚直前、エヴァンのトラブルが明るみに出て、バートンは好意が無駄になる前に引き下がる。バーバラを見て、ルルはニックへのアプローチを決意する。自分で宿をアレンジし、二人で車でバーバラの結婚式場へ向かう。
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第17話 分かれ道
結婚式場へ向かう途中事故に会うニックとルル。相手の車を運転していた母親とルルは重体となる。先方の車に同乗していた障害のある運転者の子供ケニーのことが気になり、ニックは父親に会いに行く。母親の夫ではなく、恋人のトッドにニックはケニーの引き取りを依頼するが拒否される。ルルも意識を失ったままだ。ニックは寄り添いどうしたらよいか悩む。バーバラとエヴァンもバーバラの流産で二人の関係に暗雲が立ち込める。ニックは暗い気分で病院で一人過ごす。
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第18話 偽りの証言
麻薬の売人コリンを誤って撃った警官スコットの代理人として事件を担当するバートン。ニックが昔薬を使っていた時の知り合いコリンの事件で、バートンはコリンに不利な証言を故意にスコットにさせるよう説得する。バートンの対応を余所に、ニックは奉仕活動の虚偽報告を審査されていた。アルヴィンは上司としてその調査をしなければならない。新しい保護の相談も続々と事務所に舞い込み、多忙なスタッフはそれでも不平を言わず黙々と業務をこなすのだった。
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第19話 戻ってきたスター
かつてのボクシング界チャンピオンティムが相談所を訪れる。息子オスカーを引き取るための相談だ。妻が亡くなり、ある事件で服役もしプロ選手としてのキャリアもない現在のティムには息子を養育する資格がなかった。ニックの支援で再びリングにあがることができる。勝てば名誉も復活し息子を引き取ることができるのだ。一方、ルルの母親キャロラインのビジネスも暗礁に乗り上げている。競合会社の買収計画で不正な行為があったという疑惑で裁判に臨まなければならなかった。
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第20話 良心
売人コリンを撃った警官スコットの裁判が近づく。バートンの指示通りの証言をこなせるかどうかスコットは弁護士たちに指導を受けるが、そのプレッシャーから逆に精神を乱してしまった。スコットはアシスタント弁護士のクレアに近づきストーカー行為で迫る。バートンは自分の計画に無理があったことを悟り、スコットには真実の証言をするように指導を改めコリンとの示談をまとめる。
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第21話 崩壊
シャナンの義妹リズの息子ジェレミーが精神的な病いとなり、奇妙な行動を取るようになった。自宅で狂言自殺をしたり、シャナンに暴力を振るう等目に余るジェレミーについにバートンは警察に逮捕を要請する。しかし、ニックにはこれは病気のせいで助けてほしいとジェレミーは訴える。一方、事務所でニックとルルとの交際が皆に知れるところになり、それではと二人はアルヴィンや同僚に逆にそのことをきちんと伝える。
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第22話 宿怨
別れた夫と子供の監督権を争う女性をニックは担当する。夫の激しい暴力を受け傷ついた女性タリークの相談を受けるうち、この家族はかつて弁護士仲間のジェームズと争った人物ではないかと思うに至る。ジェームズに話をするが、事態はニックの手に負えない方向へ進む。事務所が新しいビジネスを始めることになった。そのための新しいスタッフが入社。当然のようにスタッフ同士のいさかいが発生。陰険な雰囲気がオフィスを覆う。そしてルルが別の事務所からスカウトの声がかかる。ニックはルルを引き留めることができるだろうか?
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第23話 憤怒の炎
ルルの転職で動揺したニックは落ち着かない日々を過ごし、法廷でも失敗を犯してしまう。結局ルルは転職を決めオフィスを離れることになる。いまさら結婚の申し込みをしても受け付けることができないルルだった。バートンも里親になる努力が報われない状況があった。シャナンは自分よりも実の父親との生活を希望する。審問で有利な結論が出るにも関わらず、やはりシャナンは実の父親ロイを選ぶ。バートンとニックの親子はうまく進まぬ現実を静かに受け止めるしかなかった。
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