あらすじ
1963年ニューヨーク、アイドルワイルド空港。アメリカ最大のエアライン『パン・アメリカン航空(通称:パンナム)』は、新型機ボーイング707のニューヨーク⇔ロンドン間初就航という記念すべき瞬間を迎えていた。フライト当日、搭乗予定だったパーサーのブリジットが現れず、代役で急遽呼び出されたマギーは、パンナム本社からヘリコプターで空港へと急行する。期待と緊張を胸に初フライトに臨む新人客室乗務員のローラ、ローラの姉でスパイ活動に手を染めるケイト、恋多きフランス女性コレット、それぞれの思いをのせて、栄光のロンドン便が大空に飛び立つ…。
PAN AM/パンナムの感想
1960年代のパンナムを見事に再現したドラマ。キャビンアテンダント(CA)ではなくスチュワーデスと呼ばれていた時代、パンナムのビルがマンハッタンにあった時代を合成とは分からないように再現している。飛行機の中でタバコを吸うシーンなど今では考えられないシーンだが、昔はこれが一般的だった。残念ながらこのドラマはシーズン1のみで打ち切りになってしまったのだが、ストーリーとしてはよくできていると思う。空港のワイワイとしたにぎやかさ、イケメンのパーサー、華やかな乗務員たちなどワクワクする要素も満載だ。
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予告編(英語)
Season1 エピソード
第1話 ようこそ パンナムへ
パンナムのロンドンへの新型機就航当日、乗務するはずのパーサー、ブリジットが現れず、会社はやむなく規則違反で謹慎中だったマギーをピンチヒッターにすることに決めて空港に呼び出す。同機の機長はディーン、副機長はテッド、そしてキャビンにはマギー以下、ケイト、コレット、そして新人でケイトの妹、ローラが乗務する。コレットはローマで愛し合った男性客の姿を見つけて喜ぶが、彼は妻子と一緒だったためショックを受ける。一方、ケイトはターミナルで諜報員、リチャードから、3D席の客のパスポートのビザを失効した物にすり替える任務を与えられる。
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第2話 パリの香り
ケイトとローラ姉妹は長年の夢だったパリへ仕事で飛ぶことになる。それより前、ケイトは実家にローラの荷物を取りに行き、母のジュディスと大喧嘩していた。マギーは出発前の計量でローラをいびったハブマイヤーに反抗してトラブルになる寸前、副操縦士テッドの機転でその場を逃れた。しかしフライトから戻ったら罰を受けそうな雲行きだ。
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第3話 それぞれのベルリン
次のフライトはケネディのベルリン訪問を取材するマスコミ関係者のチャーター便だ。選挙戦で地区幹事を務めたマギーは、ベルリンで何としてもケネディと会うため、フライト中から記者マイクに近づく。コレットは意外にも初めてのドイツ行きに緊張していた。ケイトの今回の任務はベルリン市内の書店でニーチェの本を買って持ち帰る事だ。そのため機内でもドイツ語の学習に励む。
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第4話 対立の行方
ディーンを機長とするパンナムのクルーは、CIAのリチャードの手配りでヨーロッパ線からアジア線へと旅程が変わる。ケイトにラングーンからジャカルタまで「カメラ」を運ばせるためだ。ラングーンで海軍将校と出会い、副操縦士のテッドは自分が海軍のテストパイロットだった事を苦々しく思い出す。彼はかつて宇宙飛行士になるため海軍で飛行時間を積んでいたが、迎撃機の故障で墜落事故にあい、その責任をとらされ名誉除隊を強いられたのだった。
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第5話 モンテカルロ カジノの夜
今回のクルーの行く先はロンドン経由モナコ。マギーは機内でハンサムな富裕男性客、ニコ・ロンザに近づく。彼は毎年モンテカルロで開催されるモナコグランプリを見て出かけると言う。同じ便に、7月だというのにミンクのコートを着たジニーが乗っていた。彼女は勝手にコックピットに入り、ディーンとすっかり意気投合する。ロンドンのホテルを出ると、高級車に乗ったジニーがディーンに声をかけてきた。2人はそこで関係を結んでしまう。
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第6話 隠された過去
マギーはハブマイヤーに対する反抗とその他規則違反を問われ、危うくブラジル便から外され自宅謹慎になるところだったが、ポルトガル語が出来ると主張して今回のフライトだけは乗務を許される。が、この後解雇される可能性が高くなり窮地に陥る。ケイトは種痘の記録がないとの理由でフライトから外される。実はリチャードが手を回した事で、彼女にはユーゴスラビアに帰国するニコの動向を探る任務が与えられる。リオ便にジニーが乗り込んでくる。リオでヘンソンと落ち合うらしい。何も聞いていないディーンは彼女に不信感を抱く。
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第7話 愛の余韻
ローラはグレアムのヌード写真展を見て感銘を受ける。その後、彼に現像の説明を受けるうち甘いムードになるが、ローラは初体験の一線を越えられない。ケイトはローマ便の前、愛するニコとのデートを楽しむ。ディーンは終わったとばかり考えていたジニーに再度迫られ、辟易する。そのジニーがローマまで彼を追ってきた。別れ話をしている最中、ジニーは逆上して自分の頭をガラス窓に打ち付けて病院に運ばれる。
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第8話 禁じられたデート
パンナムのクルー達は、スペインから海軍軍人を帰郷させるフライトに乗務する。そこでローラは黒人のジョーと親しくなり、キスされそうになる。その後、マギーは自宅にクルーや水兵達を呼んでパーティーを開く。行くあてのないジョーがマギーの家に泊まる事になり、その夜、ローラはジョーと2人で過ごす。
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第9話 命の重さ
今回クルー達の目的地はベネズエラ。周辺でハリケーン・ジニーが発生する中、年老いた乗客、ヘンリーが心臓発作で倒れる。ディーンはやむを得ず敵国のハイチに臨時着陸する。しかしハイチは独裁政権が支配する不安定な政情で、コレットとテッドが迎えに行くも医師は往診を拒否。途中保護したハイチ人少女、ターシャを連れ、2人は薬だけもらって機に戻る。が、ヘンリーはすでに死んでいた。
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第10話 危険な賭け
クルー達はロンドンへ。ケイトはCIAから抜ける前に、ロジャーから最後の仕事を与えられる。ロンドンの宝石商、ボルジャーがCIAのスパイ達のリストを入手してソ連に売ろうとしているので、すり替えるためのニセのリストを運ぶ役だ。ところがロンドンに着くと、ロジャーはすり替えが急にその夜に早まったため、ケイトにおとりになれと別の任務を与えられる。
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第11話 秘密と嘘
宝石商、ボルジャーがソ連に渡そうとしていた西側のスパイ名が載ったリストを回収。危険が去ったため、ブリジットは元の暮らしに戻れる事になった。突然空港に現れたブリジットを見て、ディーンとコレットは動揺する。コレットは憤慨するディーンに、彼女の話を聞くよう言う。マギーは思想的に正反対の下院議員、ローリングスについて批判的記事を書くが、ヴィレッジ・ヴォイス紙のマイクは酷い記事と取り合わない。一方、ローリングスはマギーを気に入り、積極的にアプローチする。
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第12話 凍える関係
ディーンはなりゆきでブリジットと寝てしまったが過ちだと考え、自分の気持ちはコレットにあるとブリジットに伝える。コレットもブリジットの存在を気にしながらも、ディーンに交際を続けたい旨伝える。ロンドンにいたディーンはパンナムのトリップ会長からニューヨークに呼び戻される。米ソ間にホットラインが設置される冷戦雪解けムードの中、パンナムはソ連に外交使節団を送る事になり、ディーンもクルーに加わる。しかし実際には「空の神」の一人、ブロイルズが機長を務める。ケイトは在ソ連のスパイ、アナスタシアの生死と活動の有無を確認する任務を与えられる。
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第13話 時代の先駆者
クルーの行き先はローマ。ケイトの今回の任務は、ローマのアメリカ大使公邸で開かれるパーティーで、アメリカ製ロケットの機密書類をソ連に渡そうとしているアレッサンドロ・ダルコから、そのマイクロフィルムケースをこっそり盗み出すことだ。ローマに跳ぶ前、ケイトはスリの練習を積む。アマンダが突然マギーを訪ね、前回のキスについて弁解する。テッドには伏せると約束したものの、マギーはアマンダにキスされた事実を彼に話してしまう。テッドは不安に思うが、なかなかアマンダを問い質せない。
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第14話 1964
マギーはブロイルズの密輸ビジネスに携わり、機転を利かせて金を稼ぐ。ディーンは突然ハイチの一件の責任を問われ、会社の審問会に呼び出される。解雇は免れない情勢だったが、マギーに頼まれたブロイルズの証言とトリップ会長の手紙が功を奏して半年間の飛行停止(停職)ですむ。テッドはアマンダとの結婚に踏み切れず、本人にも父親にも式をとりやめると告げる。アマンダはローラにテッドの愛人になってくれるよう提案するが、当然ながらローラは断る。
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