有能だが、仕事に対するやる気を失くしたベテラン弁護士ハリエット・コーン(通称ハリー)。突然の解雇通告を機に、ハリーは裏通り沿いの空き店舗に個人事務所を開くことに。しかし、治安が悪く貧しい地区に位置する彼女の事務所を訪れるのは、一癖も二癖もある住人たち。依頼内容も、ハリーが未経験の刑事事件ばかりだ。そして、そんな事務所を共に支えるのは、おしゃれ大好き秘書、突然転がり込んだ若手弁護士、そして元薬物中毒の大学生という何ともお騒がせな面々!ドタバタ状態の中、新しい場所で新しい仕事を始めたハリー。この先、彼女に一体何が待ち受けているのか…?
第1話 とんだ始まり
特許法専門の法律事務所で働く女性弁護士ハリエット(ハリー)は、非常に腕はいいが自分の仕事にやりがいを感じられず、愛想をつかされて解雇される。その直後、道を歩く彼女の頭上に黒人青年マルコムが落ちてきた。奇跡的に無傷で退院したハリーだったが、今度は同業の弁護士アダムが運転する車にはねられる。これも奇跡的に無傷ですんだハリーは、貧しい人々が暮らす地域の空きオフィスに事務所を出し、一からやり直そうとする。
|
第2話 26ドルの奇跡
ハリーの法律事務所の近所でクリーニング店を経営するファンが、解雇した女性から訴えられる。解雇の理由は、”子供は1人”という店の規則に反して2人目の子供の妊娠したことだった。アダムが弁護を引き受けるが、原告側には傲慢な大物弁護士トミー・ジェファーソンがつくことになる。そんな中、アダムの前の職場の同僚で元恋人のレイチェルが、アダムを連れ戻しにやって来る。
|
第3話 無実の男
デミエンがハリーの事務所に神父のナンスを連れてくる。ナンスは、自殺した信者が最後の告解で、無実の人間を殺人罪にするためウソの証言をしたと言ったことをハリーに伝える。その冤罪を晴らすため、ハリーとナンスは刑務所に向かい、終身刑で服役中のジェフリーに会う。ジェフリーは翌日に仮釈放の審理を控えており、無実だという自分の主張を曲げて罪を認めようとしていた。ウソでも罪を認めれば仮釈放にしてもらえるからだ。
|
第4話 正義の報酬
トミーはファストフードチェーンを相手にした訴訟を準備、ハリーはその訴訟に助手としてついたマルコムに悪い影響が出るのを心配している。そんな中、チュンホアが路地で男に暴行される事件が起きる。カールという男が逮捕されるが、彼は犯人不明の議員殺害事件の重要な情報を握っていた。検察はその情報と引き換えにカールを釈放するという取引を行うと決める。ショックを受けたチュンホアは、家にとじこもってしまう…。
|
第5話 裏切りと真実
ハリーは、無罪を信じていた依頼人がウソをついており、実は妻を殺していたことを知って憤慨、弁護を降りると決める。しかし判事のクーリスはハリーの言い分を認めず、弁護を続けろと命じる。殺人犯だと分かっている男を弁護するつもりはないハリーは、陪審員の前で「被告人は妻を殺した」と発言し、わざと裁判に負けようとするが、クーリスは彼女を法廷侮辱罪に問い、弁護士資格をはく奪しようとする。
|
第6話 ギャングの掟
ハリーたちの事務所の近くで、2組のギャングがいさかいを起こす。ハリーはその仲裁役を買って出るが…。一方アダムは、元同僚で元彼女のレイチェルから裁判の手助けを求められ、トミーと法廷で争うことになる。レイチェルたちの依頼人ミードは、不況のために46年間勤めて来た社員ジェラルドを解雇したのだが、ジェラルドは高齢を理由に解雇するのは不当だと訴えを起こしたのだ。
|
第7話 アメリカン・ドリーム
トミーがハリーに助けを求めに来る。彼はタンザニアから来た4人の不法滞在者を弁護することになったが、依頼人はみな色素欠乏症であり、トミーは彼らが生理的に苦手で正視できないというのだ。色素欠乏者の体から作った薬が幸福と繁栄をもたらすと信じる者がいるタンザニアには、色素欠乏者の手や脚を切断するハンターがおり4人はその手から逃れるためアメリカに渡ったのだった。
|
第8話 スラム街の片隅で
ハリーのおかげでギャングを抜けたルイスは無事に退院したが、アダムの仕事を手伝っている最中に路上で突然銃撃される。倒れたルイスを救ったのは、ストリート・ドクターのウィリーだった。まだ10代の少年ながら、見事な手さばきでルイスを治療するウィリーを見て、その場に居合わせたアダムは感服する。ハリーはルイスを撃った犯人を捕まえるため、デミエンに協力を依頼するが、ルイスの負傷は悪化し、肝臓移植が必要になる。
|
第9話 掛け違えた愛情
アダムはリネットという女性の弁護を引き受ける。リネットは浮気した夫との離婚を望んでいたが、その浮気の原因は、夫婦間の情熱を復活させようとしたリネットが、ある女性を雇って3人でセックスしたことだった…。一方ハリーの元には、ミゲルという男が助けを求めに来る。ミゲルはソフィアという人妻とつき合っていたが、ソフィアの夫チェスターがその関係に気づき、ソフィアを地下室に監禁してしまったのだ。
|
第10話 クズの英雄
ハリーの事務所にマーティという弁護士が訪ねてくる。業務停止中のマーティは、ハリーに助っ人を頼む。見た目がいかにもいいかげんそうなマーティは、どうやらかつてハリーの恋人だったらしい…。一方アダムは、アマンダというゲイの歌手の弁護を引き受ける。シェ・パリというクラブでステージに出ていたアマンダは、オーナーのカールと不倫していたが、その関係がカールの奥さんにバレて、店を追われることになったのだ。
|
第11話 キレた検事
ハリーは旧友のルーを弁護することになる。ルーは職場で同僚を撃ち殺して殺人に問われている。現場で銃を持っていたところを逮捕されたため、ルーが犯人なのは誰の目にも明らかだった…。一方アダムは、かつての恋人レイチェルのことをあきらめきれず、結局チュンホアと別れる決断をする。オフィスの倉庫で彼女にに別れ話を切り出すアダム。彼女はあっさりとアダムの話を受け入れるが、彼女がひどく傷ついたのは明らかだった。
|
第12話 夢は歌に乗せて
ペイトンは昔から夢に見ていたのと同じ家を見つけ、その家に侵入して逮捕される。ハリーはライバルであるペイトンの弁護をすることになる。一方アダムの元に、死刑を宣告された受刑者ブライアンの母親ナンシーが来る。ブライアンは死刑判決を受けて上訴したが、法律事務所の手違いのため、上訴できなかったのだ。ブライアンの母はアダムに、上訴して息子の無実を証明してくれと依頼する。
|
第1話 またもや、とんだ始まり
ハリーの事務所は靴屋の店舗の上階へと移り、スタッフは増え、トミー・ジェファーソンまで引っ越してくる。そんなとき、ハリーの元同僚の弁護士オリヴァーが訪れ、エリック・サンダースという男性の弁護を手伝うよう依頼してくる。サンダースは妻殺しの罪で起訴されており、彼の日記には妻を殺したいという記述があった。不利な状況の上、事件の担当検事が悪名高い女性検事、ロザンナ・レミックだと判明し…。
|
第2話 女の闘い
ロザンナ・レミックの陽動作戦で逮捕されたハリーは、個人的な恨みも込めてレミックと対決する意志を固める。ハリー側は、事件直前にサンダースの妻に解雇された元メイドのジニアがサンダースの妻を憎んでいたと知る。一方、凶器が発見されないことに苛立つレミックは、刑事ガルシアに凶器を“必ず見つける”ように命令する。そんな中、サンダースは事件当日に睡眠薬を服用していたため自分の行動に確信が持てないと言い出す。
|
第3話 意外な結末
ハリーら弁護側はサンダースの娘のべサニーに証言を頼み、裁判に臨むことに。まずハリーはレミックが弁護側に隠していた事実があったことを判事に告げ、判事はレミックを叱責するが、公訴棄却にはならない。そんな中、サンダースの息子のジェームズが、父が犯人だと思うと証言する。不利になったハリーたちは、家政婦のジニアが犯人だと主張する作戦を立てるが、それを予想したレミックがジニアを呼び出し…。
|
第4話 罪深いブログ
ハリーはペイトンからシーラという女子高校生の弁護を頼まれる。シーラはブログに同級生のハンナがゲイだと書き込み、それが原因でハンナが自殺したために過失致死の罪に問われているのだった。そんな中、ハリーとともに事務所を始めたアシスタントのジェナが、一流婦人靴メーカーに転職すると言い出す。ハリーは、転職するなら訴えるとジェナを引き止めるが…。一方、トミーは依頼人の父親から訴えられることに。
|
第5話 神のみぞ知る
ハリーは、生物学のテストでダーウィンの進化論を否定した生徒ザックを落第させて解雇された教師リチャードの弁護をすることに。ハリーが調べると、学校に影響力を持つ牧師ダーシーが、リチャードを解雇させようと手を回したことが分かる。一方、ザックもリチャードの授業を落としたことでハーバード大学入学の望みが絶たれていた。同じころ、オリヴァーはデートサイトを経営していた元恋人タミーの裁判を担当するが…。
|
第6話 法と秩序
検事の職を失って弁護士になったペイトンは、誘拐を犯した依頼人と交渉してさらわれた子どもを無事に親元に返すが、共犯の容疑をかけられて起訴される。ペイトンの弁護を担当するのはハリーだが、検事はハリーへのリベンジに燃えるロザンナ・レミックだった。同じころ、トミーのもとに古くからの依頼人である夫婦が訪ねてくる。妻のグロリアは、病が進行する夫のエイブを施設に入れるため、離婚をしたいと言うが…。
|
第7話 自由の国
ハリーは休暇を取ってラングフォードという町にハンティングに出かけるが、外車に乗っていることが町の条例に違反するとして警官に止められる。アダムは、オフィスを訪ねてきた元恋人チュンホアに、北京から来たチェン夫妻の弁護を依頼される。夫妻はひとりっ子政策に違反したせいで娘のミンを役所に取られ、ミンは現在シンシナティの里親と暮らしているのだという。アダムとキャシーはミンの里親に会いに行くが…。
|
第8話 ある一線
オリヴァーとキャシーは、3人の学生を撃ち殺した若者マシューの弁護を担当する。彼の両親は事故で亡くなり、親代わりだった兄はいじめに遭い、無理やり酒を飲まされ急性アルコール中毒になって死んだという。オリヴァーは、マシューが両親と兄の死により心神喪失していたと主張するが、キャシーは非協力的な態度を見せる。トミーは、葬儀社を経営しながらオーガニック野菜の製造販売もしているという男性を弁護することに…。
|
第9話 危険な伝統
トミーは銀行に強盗に入った女性の弁護を担当する。住宅ローンを払えなくなり自宅を差し押さえられた彼女は、子どもたちを食べさせるため仕方なく行なったという。キャシーは“悪いのは政府だ”という論法を使えとトミーにアドバイスするが……。一方、ハリーとアダムは、高校を訴えた両親の代理人になる。彼らの高校生の息子は、学校のフットボール部の活動が原因で亡くなったが、学校側は金も出さないし謝罪もしないと言う。
|
第10話 クリスマスの贈り物
ハリーは無脳症で生まれた赤ん坊を殺したとして起訴された女性ジュリーの弁護を担当する。ジュリーはあくまで無実を主張するが、ハリーは彼女が夫を恐れ、真実を話せないでいるのではないかと考える。アダムとトミーはハリーの誕生日のお祝いにケーキとピエロを用意するが、ピエロ役のデイヴという男性の様子がおかしかったことが気になり、彼の家を訪ねる。デイヴは戦争で軽度の脳外傷を負ったため、物事に集中できないと言う。
|
第11話 予期せぬ訪問者
トミーと一緒にカモ撃ちに出たハリーは、狩りのために借りた農場でトラを見る。近くの動物園から逃げ出して、まだ捕獲されていない動物がいるのだ。農場の持ち主ナタリーに警告したハリーは、彼女から弁護を依頼される。なんとナタリーは、動物園から逃げたゴリラを自分の農場に住まわせており、ウェンティという名のそのゴリラを野生に返すために後見人となりたいと言うのだった。
|
第12話 命の切り札
ハリーらはジミーCという青年と一晩ポーカーに興じる。彼は終始生意気な態度で、ハリーを怒らせていた。しかしハリーの事務所を訪れた彼は、自分は急性腎不全で余命半年で、違法に腎臓を買ったが、移植してくれる病院がないため法律を変えてほしいと頼む。そのころオリヴァーはトミーから裁判の協力を依頼されていた。若い双子の姉妹が、同居していた60代の夫を殺害した罪で起訴され、それぞれに弁護士が必要になったという。
|
第13話 失われた誠意
ハリーはかつて自分をクビにした事務所の弁護士バーマンを相手に、タバコ会社を訴える裁判を担当する。しかし原告の証言録取の直前に、バーマンが釘打ち機で自分の頭を打ち病院へ。帰ってきた彼は別人のように穏やかで、望みの額で和解すると言い…。一方、アマンダという女性がトミーを訪ねて来る。彼女はトミーから贈られた靴を交換しようと事務所の下の靴店に来たが、そこでトミーが靴をあげた別の女性と鉢合わせし…。
|
第14話 逆転の方法
転換性障害で顔に痙攣が起きる小学生ナタリーを退学にしたいという校長の代理人となったハリーは、ナタリーと両親を交えた会合に出席する。そんな中、姉を事故で亡くし精神科病院に入院中のザカリーから連絡を受け病院へ向かう。ザカリーは、姉は夫バグリーに殺されたと信じていた。バグリーに会ったハリーも、彼が怪しいと思い始め…。一方、アダムは高校時代の同級生で、麻薬と売春で前科があるマギーから弁護を依頼される。
|
第15話 監視
親に反発して家を出た少年スコット。オリヴァーは彼の両親の依頼を受け、スコットを拉致する。だが、スコットに雇われた女性弁護士フィービー・ブレイクが事務所に現われ、法廷で対決することに。ハリーは隣人マーガレットから近所にUFOが出るという話を聞いた晩、庭に飛んでいた謎の物体を見つけ撃ち落とす。実はそれは警察の遠隔操作機で、警察は性的犯罪の容疑がかかったマーガレットをその機械で監視していたと判明し…。
|
第16話 母の決断
別れた夫ジェームズに脅かされてドアに銃を仕掛けたクロエは、その仕掛けでジェームズが死んだことにより殺人罪で裁かれることに。銃に弾を入れたのは彼女ではなく娘シェルビーだったが、なぜかクロエは真実を法廷で言おうとしない。一方、ハリーはタバコ会社の訴訟で勝ち取った和解金について、その際に争った弁護士バーマンから、当時は自分の頭に釘を打ち込んだために判断能力が失われていたとして、和解金の返却を求められる。
|
第17話 セックス・アンド・シンシナティ
ハリーに和解金の返却を迫るバーマンは、フィービーを弁護士に雇って訴訟沙汰にしようと息巻く。あくまで返さないと言い張るハリーは、勢いでバーマンと賭けをしてしまう。その内容は、女性弁護士、男性弁護士、アシスタントなど各部門でセクシー度を競うファンドレイズ・パーティーのコンペティションでどちらの事務所が勝つか、というものだった。これに負けて賭け金を支払うと事務所は破産してしまうのだが…。
|
第18話 残酷なリアリティ
アダムはフィービーから裁判の手伝いを依頼される。依頼人は人気リアリティ・ショーの出演者ティナで、番組では夫を罵倒するひどい妻として有名だったが、その夫が自殺したため、彼の家族から責任を問われて訴えられたのだという。一方ハリーは陪審員としての評議から逃げ出したブリアナの弁護を担当することに。無罪を主張する少数派のひとりだったブリアナは、ほかの陪審員からのプレッシャーに耐えられず逃亡し…。
|
第19話 39人の被告人
アダムはフィービーに依頼された裁判への協力をハリーに願い出る。大学マーチングバンド部の新人歓迎会で部員に殴られた学生が死亡し、バンド全員が殺人で起訴されたのだ。フィービーの依頼人はバンドメンバーのセス。被告人39人、弁護人20人という異例の裁判でハリーは主任弁護人に選ばれる。一方、トミーは女性にレイプされたという男性オールデンの相談に乗る。相手の女性の代理人はトミーの恋人アマンダで…。
|
第20話 この町の仲間
以前ハリーの事務所にいたマルコムが警察に逮捕される。彼は友人のリトルDを助けるために市議会議員のオフィスに忍び込んだのだという。ハリーが話を聞くと、エルロイという警官を撃って死刑が決まったリトルDだが、実はエルロイに雇われて不動産汚職を手伝っていたという…。一方アダムは、過去に絵画窃盗を働いていた件で強制送還されそうになっているイギリス出身の男性、トラッドフォードを弁護することになる。
|
第21話 緊迫の一日
キャシーの友人イーサンは弟ジャレッドの運転する車で事故に遭い、ジャレッドが大けがをする。病院で輸血が必要になったものの運悪く輸血用血液が不足しており、弟と同じ血液型のイーサンは献血を申し出るが、彼がゲイだという理由で病院から拒否される。一方ハリーが担当した殺人の裁判で被告人に無罪の評決が出るが、その評決を不服とした被害者の兄と父が銃を出して判事らを人質にし、無理やり裁判のやり直しを始める。
|
第22話 さよならは歌に乗せて
遺体安置所に向かうハリー。そこにあったのは、彼女の最初の夫アーサーの遺体だった。ハリーは引き取り手のいない彼の葬儀を行なうことになり…。アダムは、入れ歯を出し入れする癖のせいで解雇されたネルソンの弁護を担当。オリヴァーは差別是正措置のためにロースクールに入学できなかった白人女性ジョディの代理人になる。また、ハリーは殺人事件の重要参考人にされた影響で職につけないジョージの弁護に当たる。
|