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ダブリン殺人課/ダブリン 悪意の森

ダブリン殺人課ミステリー
シーズン数1
IMDbスコア7.1/10
ジャンル 犯罪, ミステリー
主要出演者キリアン・スコット
セーラ・グリーン
コンリース・ヒル
配信中サービス LIONSGATE+
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あらすじ

原作はアイルランドの小説家タナ・フレンチの「悪意の森(原題:In the Woods)」と「道化の館(原題:The Likeness)。アイルランドの森で行われた発掘調査中に、まるで儀式のような体勢をとった少女の奇妙な遺体が発掘される。殺人課の刑事ロブとキャシーが捜査を進めていくと、20年前に、当時同じ森に訪れた子どもの失踪事件が起きていたことが明らかになる。

ダブリン殺人課ダブリン 悪意の森の感想

原作があるためか脚本は良くできているし、鬱蒼としてどこか不気味な森の情景や、過去と現在を織り交ぜた展開はうまい。主役は刑事として有能なのか無能なのかよくわからないロブと、目ヂカラの強いセーラ・グリーン(「ノーマル・ピープル」にも出演)演じるキャシー。二人が大きな秘密を抱えていて、その秘密が絡んだ二つの殺人事件の捜査と、二人の心の傷が引き起こす人間ドラマが描かれる。ロブの行動に若干イライラしながらも、謎が明かされることを期待してつい最後まで観たが結末はうーん…だった。ちょっとモヤモヤするが、小説も同様らしいので原作に忠実と言えるのかも。スリラー風味のミステリーや、スティーブン・キングの小説が好きな人にはお勧めできる。ロブたちの上司であるオケリー警視は、口は悪いけれど意外と部下思いという味のあるキャラクター。演じているのは「ゲーム・オブ・スローンズ」のヴァリス役のコンリース・ヒルで、その存在感のある演技に納得した。「ダブリン殺人課」というタイトルでLIONSGATE+にて配信中であり、「ダブリン 悪意の森」としてAXNでは放送された。

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予告編(英語)

Season1 エピソード

第1話 

2006年夏、洗練されたスーツを着こなす殺人課の刑事、ロブ・ライリーと相棒のキャシーは少女の殺人事件の捜査を担当。その際に2人が目にしたのはアイルランドの古き習慣と開発の板挟みになっているコミュニティだった。十代の地元少女の遺体が遺跡の祭壇上で発見されるが、遺体は、バレエの才能を早くから発揮していたケイティ・デヴリンという少女だと確認される。遺体が見つかったのは考古学の発掘調査の現場で、地元業者が高速道路を建設予定地だったが、近隣の団地、ノックナリーの住民は「ケルトの虎」の恩恵を受けることはなく、数世代にわたる貧困や失業で団地は寂れている。ノックナリーで子供が消えたのは初めてではなく、21年前、現代とは状況が違う中で子供が3人行方不明になっており、その中の1人だけが無事に発見されていた。地元では当時の事件の記憶が消えておらず、住民やマスコミ、警察も、今回の事件とのつながりを懸念する。

第2話 

2人の子供が森で行方不明になったまま二度と見つからなかった遠い8月の日の長い影…その記憶が根強く残るノックナリーとの関わりが深すぎるため、「処女事件」の担当を降りることをキャシーに約束したロブだったが、事件を解決するには自分たちが担当するのが最善だとキャシーを説得する。ロブが団地について内部関係者としての情報を持ち、2つの事件のつながりを確信していることから、ロブの秘密を守ることをキャシーとロブは密かに約束する。秘密に縛られることになった2人は「処女事件」解決のため捜査に乗り出す。捜査が進むにつれ、ノックナリーとデヴリン家を取り巻く独特の雰囲気が浮き彫りになっていき、被疑者像も浮かんでくる。ロブとキャシーが捜査を進めていく中、キャシーの過去も徐々に紐解かれていく。

第3話 

ケイティの埋葬が決まり、ノックナリーの住民たちは葬儀に参列する。ケイティ殺害の犯人逮捕を望む住民やマスコミの声が高まり、オケリー警視は捜査が無駄骨にならないか不安を抱く。そんな中でロブは自らの記憶が真相につながると確信を強めていく。ロブたちが過去を掘り下げると同時に現在の手がかりを追う中、古代からの森の暗い歴史が明らかになる。「王の丘」という意味を持つノックナリーだったが、考古学者チームの発掘調査が終わらなければ、森の真実は永遠に葬られることになる。手がかりが1つ空振りに終われば次の手がかりが見つかるという状況の中、キャシーの元にはサムから別の遺体発見の連絡が入る。

第4話 

キャシーにそっくりな女性が遺体で発見され、事件解決のためにキャシーをレクシーとして潜入させる計画をフランクが持ちかけてくるが、キャシーはこれを拒否する。その頃、ケイティの捜査が行き詰まる中、ロブは動揺しながらもジョナサンの昔の親友2人に注目し、この2人が過去と現在の事件両方の鍵を握ると信じていた。ロブとキャシーはそれぞれ子供時代に負った心の傷に苦しんでいたが、お互いに慰めと安心を求めることになる。しかしロブは人と親密になることに耐えられず、キャシーを冷酷に拒絶する。裏切られたと感じて混乱したキャシーは、フランクの潜入捜査に応じる決意をして、殺された若い女性になりすますことになる。

第5話 

キャシーはレクシーとして潜入するための準備を徹底し、ホワイトソーン・ハウスの歴史や死んだ女性の同居人たちの経歴を頭にたたき込むが、この同居人たちが彼女を殺した犯人の可能性は否定できない。一方、独りになったロブはミスを重ねて急速に追い詰められていくが、絶望の中でも、断片的に蘇る過去の記憶が全てへの鍵だとロブは確信を強める。ホワイトソーン・ハウスの同居人、ダニエル、レイフ、ジャスティン、アビーには、「レクシーは重体だが退院できる」と伝えられる。ウィックローにある邸宅、ホワイトソーン・ハウスの前で、殺人者の可能性がある4人がレクシーを出迎えながら近づく車を見つめる中、痩せて青白い顔をしたキャシーが車から降りる。キャシーの胸には刺し傷が残っていたが、その傷には手当てが施され、覆われている。また、潜入したキャシーは銃を隠し持っていた。

第6話 

キャシーはレクシーとして潜入しながら捜査を進めていく。そんな中、ダニエル、レイフ、ジャスティン、アビーの同居人4人に献身的に尽くされ、キャシーは自分でも驚くほど感情的に惑わされていく。4人の中に犯人がいるかを疑問に思い始めた矢先に、この家の住人を狙って外から攻撃する男が現れる。一方で、その頃、ロブはジョナサンの昔の恋人サンドラに接触していた。ロブが思い出した記憶によればサンドラはレイプ被害者だったが、サンドラはレイプを否定し、ロブは2つの事件の第一の被疑者としてジョナサンを疑い始める。逮捕した男の容疑が晴れてもキャシーが潜入捜査を続けることにサムは憤るが、実はキャシー自身は安堵している。今はキャシーに戻るよりもレクシーでいるほうが楽だと感じていたのだ。

第7話 

キャシーがレクシーではないことにダニエルが気づき、刑事としての素性が明らかになると、同居人たちの間に緊張と不安が広がり、薬を盛られたままキャシーは4人に監禁される。一方、ロブは全てを失ったと思っていたが巻き返しを見せ、頭の中を整理し始める。雑念を払って考え、ロブは過去と現在の2つの事件に接点はなかったことを悟る。思い込みを捨てたロブはケイティを殺した真犯人をついに突き止める。その頃ホワイトソーン・ハウスで監禁され、奪われた自らの銃を突きつけられたキャシーは、4人の弱みにつけこみ、不安定な心に揺さぶりをかけて競争心をあおる。対立させられた4人の関係にひずみが生じる中、4人が冷酷に協力していた事実が見えてくる。フランクが大勢を連れて現場に着くが、万事休すの状況でダニエルはキャシーに銃を向ける。

第8話 

大詰めを迎える中、ロブとキャシーは再会し、顔を合わせる。被疑者たちが逮捕され、2つの事件は解決し、ケイティ殺害の「処女事件」の捜査とレクシー殺害の捜査のための「ミラー作戦」が正式に終了する。ロブはキャシーを心から愛していると思い知っていたが、既に取り返しはつかない。キャシーは喪失感と悲しみを抱えるながらも立ち向かい、安らぎと愛を得る。ダブリンを離れる前にノックナリーに立ち寄ったロブは道路建設のために潰されていく森を見つめる。その場にはフランクがいて、何か見つけたという。鋭い形をした石は矢じりに似た形をしており、遠い過去に作られたらしく、緻密とは言えなくともある程度の形になっており、頭にアンテロープの角を飾った男に見える。フランクはロブに渡そうとするがロブは受け取らない。フランクはその石をポケットに入れる。呪いは彼に受け継がれ、フランクの物語が始まることになる。

このドラマはLIONSGATE+で配信しています。

この記事の執筆者

海外ドラマフリーク編集長
海外ドラマフリーク編集長
U-Next, hulu, Amazonプライム, apple TV+, Netflixなどのドラマを年間1,000エピソード以上を見ています。ドラマを見た感想をネタバレにならないように気をつけながら記載していきます。

U-NEXT
原題ほか:Dublin Murders